GYATA-64は、ハンガリーで開発された対人地雷[1]旧ソ連が製造したPMNをベースに開発された[1]

GYATA-64
種類 対人地雷、爆風地雷
原開発国  ハンガリー
開発史
製造業者 ハンガリー国営工廠[1]
諸元
重量 520 g[1]
全高 61 mm[1]
直径 106 mm[1]

弾頭 TNT[1]
炸薬量 300 g[1]
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概要

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いわゆる圧力作動式爆風地雷の一種であり、地雷を踏むことで起爆し、主に爆発そのものにより傷害を負わせることを目的としている[1]

アンゴラレバノンモザンビークで使用が確認されている[1][2]。なお、ハンガリーはオタワ条約の加盟国であり、すでにGYATA-64を含む対人地雷の製造は中止され、研究・訓練用を除いて備蓄も保有していない[3]

構造

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直径106ミリ、高さ61ミリで、茶色のベークライト製の本体と黒いゴム製の感圧板を持つ[1]

上部にある感圧板に5キロの圧力がかかることで起爆する[1]。主爆薬は300グラムのTNT爆薬で、これは一般的な対人用の爆風地雷と比較して非常に多く、ほかの地雷と比べて致命傷に至りやすい[1][2]。また、近距離ではベークライト製本体の破片も被害をもたらす[1]

原型のPMNよりも金属部品が少なく、より探知が難しくなっている[2]

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n Colin King, ed (1998). Jane's Mines and Mine Clearance 1998-99. Janes Information Group. pp. 134-135. ISBN 0-7106-1803-4 
  2. ^ a b c Andy Smith. “GYATA 64”. nolandmines.com. 2025年2月12日閲覧。
  3. ^ Landmine Monitor 2024”. International Campaign to Ban Landmines – Cluster Munition Coalition. 2025年2月12日閲覧。