GJ 2056
おおいぬ座の恒星
GJ 2056とは、地球から約28.47パーセク離れた場所に位置する恒星(赤色矮星)である[1][3]。GJ 2056は太陽の質量の約0.62倍の質量をもつ大型の赤色矮星である。2つの太陽系外惑星が周囲を公転していることが知られている。
GJ 2056 Gliese 2056 | ||
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見かけの等級 (mv) | 10.4[1] | |
分類 | 恒星 赤色矮星 | |
軌道要素と性質 | ||
惑星の数 | 2 | |
位置 | ||
赤経 (RA, α) | 07h 12m 04.8089492265s[2] | |
赤緯 (Dec, δ) | −24° 53′ 31.491937194″[2] | |
視線速度 (Rv) | 42.090±0.0011 km/s[2] | |
固有運動 (μ) | 赤経: -114.355 ミリ秒/年[2] 赤緯: -4.587 ミリ秒/年[2] | |
年周視差 (π) | 35.1286 ± 0.0287ミリ秒[2] (誤差0.1%) | |
距離 | 92.85 ± 0.08 光年[注 1] (28.47 ± 0.02 パーセク[注 1]) | |
物理的性質 | ||
スペクトル分類 | M0[1] | |
他のカタログでの名称 | ||
CD-24 5005[2] CPD-24 2063[2] GSC 06528-00972[2] HIC 34785[2] HIP 34785[2] 2MASS J07120481-2453315[2] PM J07120-2453[2] TYC 6528-972-1[2] UCAC4 326-021191[2] Gaia DR2 5617244278837970816[2] Gaia DR1 5617244274532569856[2] |
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惑星系
編集2020年8月、ドップラー分光法を用いた観測により2つの太陽系外惑星b、cが周囲を公転していることが公表された[4]。観測データの分析により、これら2つの惑星は軌道離心率が大きく、潰れた楕円軌道を公転していると推測されている。bの離心率は0.72、cは0.81である[1]。
GJ 2056 bは公転周期が約70日で下限質量が地球の約16倍であり、ハビタブルゾーン内を公転していることが判明している。しかし、質量が大きく地球型惑星ではないと考えられている。なお、GJ 2056 bに衛星があれば生命の存在が可能である可能性がある。
GJ 2056 cは地球の約140倍もの質量をもっている。公転周期は約8.2年である。
名称 (恒星に近い順) |
質量 | 軌道長半径 (天文単位) |
公転周期 (日) |
軌道離心率 | 軌道傾斜角 | 半径 |
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b | >0.051±0.0113 MJ | 0.283±0.013 | 69.971±0.061 | 0.72±0.1 | — | — |
c | >0.4443±0.053 MJ | 3.453±0.64 | 2982.394±76.0 | 0.81±0.02 | — | — |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e “Catalog”. The Extrasolar Planet Encyclopaedia. 2020年8月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “GJ 2056”. Simbad. 2020年8月28日閲覧。
- ^ “太陽系近傍の赤色矮星に太陽系外惑星が続々と見つかる”. exop.info. 2020年8月28日閲覧。
- ^ Feng, Fabo; Shectman, Stephen A.; Clement, Matthew S. (2020). "Search for Nearby Earth Analogs. III. Detection of ten new planets, three planet candidates, and confirmation of three planets around eleven nearby M dwarfs". arXiv:2008.07998 [astro-ph.EP]。