F1は、オーストラリアの兵器研究所が設計し[1]、リスゴー小火器工廠が製造した短機関銃である[2]

F1
F1短機関銃を構えるオーストラリア兵(1967年)
概要
製造国 オーストラリアの旗 オーストラリア[1]
設計・製造 兵器研究所(設計)[1]
性能
口径 9mm[1]
銃身長 215mm[1]
ライフリング 6条右回り[1]
使用弾薬 9mm×19[1]
装弾数 34発[1]
作動方式 ブローバック、オープンボルト[1]
全長 689/515mm[1]
重量 3560g[1]
発射速度 600~640発/分[1]
テンプレートを表示

概要

編集

1960年初頭から開発が開始されたオープンボルト方式の短機関銃で、前任のオーウェン短機関銃と同様に、伏射等の低い姿勢を取りやすいようマガジンを上方に装着するユニークな設計を採用した[1]。このため、フロントサイトとリアサイトはマガジンを避けてオフセットされている[3]

他機種との部品の互換性が図られており、グリップはL1A1自動小銃、マガジンはイギリス製のスターリング短機関銃と共通である[3]。コッキングハンドルはL1A1自動小銃とまったく同じ位置(左側面)にあり、射撃時には前後しない[3][4]。射撃モードはトリガーの引き方で選択することができ、セミ/フルオート射撃が可能[2]。短機関銃としては珍しく、バレルジャケットの右側に銃剣を装着することができる[4]

1962年にオーストラリア国防軍の制式短機関銃として採用され[1]、1973年までに約25,000丁が製造された[2]。評価については「シンプルで信頼性が高く、人気のある銃だった」とする資料[4]と、「使用者の間で人気を得ることはなかった」とする資料[2]がある。

F88自動小銃(ステアーAUGライセンス生産モデル)によって更新された[1]

運用国

編集

  オーストラリア - オーストラリア国防軍[1]

出典

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 床井雅美『最新サブ・マシンガン図鑑』徳間書店、2000年7月15日、83頁。 
  2. ^ a b c d Military Production at Lithgow SAF”. Lithgow Small Arms Factory Museum. 2024年8月23日閲覧。
  3. ^ a b c 『週刊ワールド・ウェポン 世界の兵器 完全データ・ファイル 35号』デアゴスティーニ、7頁。 
  4. ^ a b c The F1 submachine”. Modern Firearms. 2024年8月23日閲覧。

関連項目

編集