Emerald Rapids マイクロプロセッサ

Emerald Rapids(エメラルドラピッズ)とは、インテルによって開発されたマイクロプロセッサである。2023年12月14日に正式発表され、第5世代Intel Xeon Scalableプロセッサとして製品化された[1]

Emerald Rapids
生産時期 2023年12月から
生産者 インテル
プロセスルール Intel 7
アーキテクチャ x86
マイクロアーキテクチャ Raptor Cove
命令セット Intel 64
コア数 8から64
(スレッド数:16から128)
ソケット LGA4677
前世代プロセッサ Sapphire Rapids
次世代プロセッサ Granite Rapids
Sierra Forest
L1キャッシュ コアあたり80KB
(命令32KB, データ48KB)
L2キャッシュ コアあたり2MB
L3キャッシュ コアあたり最大5MB
ブランド名 Xeon
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概要

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プロセスルールとしてIntel 7(旧名称 10nm Enhanced SuperFin)を使用し、Sapphire Rapidsの改良モデルとして2023年12月から発売されている[2]

前世代のSapphire Rapidsと同様に、Emerald Rapidsも(同世代のクライアント向けのRaptor LakeがPコア+Eコアのハイブリッドアーキテクチャで構成されているのに対し)Pコアのみの構成となっている。

特徴

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  • Intel 7プロセス
  • Raptor Coveマイクロアーキテクチャ
    • L3キャッシュを増量
  • XCC(64コア), MCC(32コア), EE LCC(20コア)の3種類のパッケージ
    • XCCを4ダイ→2ダイに変更しメモリへのアクセス効率を改善
  • DDR5-5600対応

製品一覧

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サーバー向け

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Emerald Rapids-SP
Emerald Rapids-SP
ブランド 型番 CPU TDP
(W)
対応メモリ UPI
(GT/s)
コア数
(スレッド数)
クロック (GHz) キャッシュ (MB)
定格 ターボ L2 L3
Xeon
Platinum
8593Q 64 (128) 2.2 3.9 128 320 385 DDR5-5600 20.0
8592+ 1.9 350
8592V 2.0 330 DDR5-4800 16.0
8580 60 (120) 4.0 120 300 350 DDR5-5600 20.0
8581V 3.9 270 DDR5-4800 N/A
8570 56 (112) 2.1 4.0 112 350 DDR5-5600 20.0
8571N 52 (104) 2.4 104 300 DDR5-4800 N/A
8568Y+ 48 (96) 2.3 96 350 DDR5-5600 20.0
8558P 2.7 260
8558 2.1 330 DDR5-5200
8558U 2.0 300 DDR5-4800 N/A
8562Y+ 32 (64) 2.8 4.1 64 60 DDR5-5600 20.0
Xeon
Gold
6554S 36 (72) 2.2 4.0 72 180 270 DDR5-5200
6530 32 (64) 2.1 64 160 DDR5-4800
6558Q 3.2 4.1 60 350 DDR5-5200
6548N 2.8 250
6548Y+ 2.5
6538Y+ 2.2 4.0 225
6538N 2.1 4.1 205
6542Y 24 (48) 2.9 48 250
6544Y 16 (32) 3.6 32 45 270
6526Y 2.8 3.9 37.5 195
6534 8 (16) 3.9 4.2 16 22.5 DDR5-4800
5520+ 28 (56) 2.2 4.0 56 52.5 205
5512U 2.1 3.7 185 N/A
5515+ 8 (16) 3.2 4.1 16 22.5 165 20.0
Xeon
Silver
4516Y+ 24 (48) 2.2 3.7 48 45 185 DDR5-4400 16.0
4514Y 16 (32) 2.0 3.4 32 30 150

脚注

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関連項目

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