ECH (Enhanced Combat Helmet、強化型戦闘ヘルメット)は、アメリカ海兵隊によって開発された戦闘用ヘルメット[1]

ECHの試作品

2011年末よりアメリカ陸軍制式採用のACHアメリカ海軍・アメリカ海兵隊制式採用のLWHから本装備への更新が進められていた[1]

2019年より本装備から後継のIHPSへの更新が進められている。

概要

編集

ECHヘルメットのデザインは、材質の厚さが増しているものの、それ以外はACHと非常に良く似ており、内装のクッションパッドや4点式顎紐(ヘルメットとの連結箇所が4箇所で安定性が高い)、迷彩カバーなどは従来のものがそのまま使用できる[1]

従来のヘルメットとの大きな違いは、素材に鋼鉄ケブラーではなく、超高分子量ポリエチレンを採用したことで、これにより軽量化と防護能力の向上に成功している[1]。従来のヘルメットでは拳銃弾や砲弾爆弾の破片に対して有効な反面、貫通力の高い小銃弾に対してはほぼ無力だったが、ECHは小銃弾を阻止することができる[2]

単価は600USドルでACHの約2倍[2]。計画では、陸軍が20万個、海兵隊が3万8,500個、海軍が6,700個の購入を予定している[1]

脚注

編集
  1. ^ a b c d e Enhanced Combat Helmet”. 2012年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月20日閲覧。
  2. ^ a b New Helmet Blocks Rifle Shots”. 2011年2月20日閲覧。

関連項目

編集