Core Foundation
Core FoundationはCocoaのFoundationに相当するものをC言語で記述したもの。実装をCへ移した理由は、Carbonとの共有コードベースを備えるためだと考えられる[独自研究?]。
Core FoundationはオープンソースのDarwinの一部[1]であるため、必要に応じてソースコードを閲覧することができる。C言語で書かれているものの、オブジェクト指向の雰囲気は残しており、参照カウンタを用いたメモリ管理などObjective-Cに近いものになっている。Core FoundationのオブジェクトはCFType
と呼ばれる不透明 (opaque) な構造体[注釈 1]であり、ヘッダー部をObjective-C互換にすることでメッセージ送信との混在利用が可能としている (toll-free bridge)。
Core Foundationに含まれるものはCF
で始まる名前がつけられている。たとえばCFString
(NSString
に相当)やCFArray
(NSArray
に相当)、Mac OS X v10.3以降ではCFStream
(NSStream
に相当)など。他にQuartz (Core Graphics) のCGXxx
、SearchKitのSKXxx
などもCFType
互換となっており、相関性の高いインターフェースを備えている。
Core Foundationの本家であるCocoaもまずはC言語で実装し、それをObjective-Cでラップするという流れになっているようである[独自研究?]。
macOSでの実装が基本であるが、主たる機能がCoreFoundation.dll、CoreGraphics.dll等の形でWindows上に移植されている。 これらのライブラリは、同社のウェブブラウザSafariの移植に活用されていた。APIそのものは公開されていないが、一部のユーザーによって、同DLLでCore Foundationの機能をWindows上で実現させる方法が発見されている[要出典]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “第4回 plist(プロパティリスト)とFoundation【後編】:Undocumented Mac OS X(3/3 ページ) - ITmedia エンタープライズ”. ITmedia (2007年5月30日). 2023年3月15日閲覧。