Computer Graphics MetafileCGM)は、フリーかつオープン国際標準ファイルフォーマットであり、2次元ベクターグラフィックスラスターグラフィックス、テキストなどを含む。ISO/IEC 8632 で定義されている[2]

Computer Graphics Metafile
拡張子.cgm
MIMEタイプimage/cgm[1]
開発者ANSI, ISO/IEC, W3C
初版1986年
(ANSI X3 122-1986)
種別ベクターイメージフォーマット
派生元Graphical Kernel System
国際標準ISO/IEC 8632
ウェブサイトISO/IEC 8632

概要

編集

全てのグラフィカルな要素はテキストのソースコードで記述でき、それをコンパイルすることでバイナリファイルか第2のテキスト表現を生成する。CGMは、特定のアプリケーション、システム、プラットフォーム、デバイスに依存しない2次元のグラフィックス情報の表現形式であり、グラフィックスデータをコンピュータ間で交換するための手段を提供する。メタファイルであるため、CGMファイルには他のファイルを指定する情報が含まれている。CGMフォーマットには機能や実体を表す様々な要素があり、幅広いグラフィックス情報や幾何学プリミティブを格納できる。通常の画像ファイルフォーマットとは異なり、CGMはグラフィカルなコンポーネントを使って画像を描画するための命令やデータが格納されていて、一種のオブジェクト指向になっている。

CGMは他のフォーマットに比べてWebページではあまり使われていないが、工学などの方面ではよく使われている。

当初、CGMはGraphical Kernel System (GKS) のプリミティブ操作の並びを効率的に表したものだった。テクニカルイラストレーションインダストリアルデザインで採用されたが、現在ではSVGDXFにほとんど取って代わられている。

World Wide Web Consortium はWeb上での利用を意図したCGMのプロファイル WebCGM を開発した。

歴史

編集
  • 1986年 – ANSI X3 122-1986 (ANSI X3委員会)
  • 1987年 – ISO 8632-1987 (ISO
  • 1991年 – ANSI/ISO 8632-1987 (ANSIおよびISO)
  • 1992年 – ISO 8632:1992, a.k.a CGM:1992 (ISO)
  • 1999年 – ISO/IEC 8632:1999, 2nd Edition (ISO/IEC JTC1/SC24
  • 2001年12月17日 – WebCGM (W3C
  • 2007年1月30日 – WebCGM 2.0 (W3C)
  • 2010年3月1日 – WebCGM 2.1 (W3C)

注釈・出典

編集

参考文献

編集
  • Arnold, D.B. and P.R. Bono, CGM and CGI: Metafile and Interface Standards for Computer Graphics, Springer-Verlag, New York, NY, 1988.
  • Henderson, L.R., and Gebhardt, "CGM: SGML for Graphics," The Gilbane Report, Fall 1994.
  • Henderson, L.R., and A.M. Mumford, The CGM Handbook, Academic Press, San Diego, CA, 1993.
  • Bono, P.R. , J.L. Encarnacao, L.M. Encarnacao, and W.R. Herzner, PC Graphics With GKS, Prentice-Hall, Englewood Cliffs, NJ, 1990.

外部リンク

編集

概要

編集

規格

編集

その他

編集