chartered
『chartered』(チャータード)は、dosの1枚目のオリジナル・アルバムである。1996年9月25日にORUMOK RECORDSより発売された。
『chartered』 | |
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dos の スタジオ・アルバム | |
リリース | |
録音 |
Image Recording, Record Plant, tetsuya komuro sequence 1103, Capitol Studios |
ジャンル |
J-POP R&B |
時間 | |
レーベル | ORUMOK RECORDS |
プロデュース | Tetsuya Komuro |
チャート最高順位 | |
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『chartered』収録のシングル | |
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概要
編集dosにとって最初で最後となる唯一のアルバムである。
音楽性
編集アルバムタイトルの意図は「dos専用の飛行機をチャーターする」「オリコンチャート上位に載っていよう」という二重の意味を込められてあり、それを小室哲哉から聞いたkabaは「もっと上に行かなきゃダメなんだ」とプレッシャーを感じた[1]。CDジャケットにも飛行機の写真が使われており、ジャケットの裏側には「小室」を数字化した「566」の文字が入っている。
taecoはdosのメンバーとしての活動以前から、色んなパターンの歌詞を書き溜めていた。その中から曲のイメージに合った歌詞を小室に選んでもらった[1]。
録音
編集メンバーがどんな内容の曲を制作するのかはロサンゼルスについてから知らされた[1]。レコーディングではロサンゼルスで複数のスタジオを同時に押さえ、その場で作詞したものを一つのスタジオで録音し、別のスタジオではコーラスの録音と、1週間という短期間で流れ作業で何曲も集中して創り上げていき、Asamiは「豪華な制作方法を経験した」と振り返っている[1][2]。且つ小室が「ミキシングはシンプルに」「低音を上げて」等様々な指示を出しているのを見て、taecoは「オーディションで出会った3人が急にユニットを組んだというのに3人のリズムが合っているのは、私たちの考えを汲み取った上で環境を整備しているからなんだな」と考えていた[3]。
歌入れの工程は「楽曲が出来上がると、taecoがすぐにボーカルの録音に入り、同時にasami・kabaがコーラスの録音に入り、その最中にtaecoが次の曲に入る」という集中力を使い切るほどの追いかけようだった。taecoは「どの楽曲も個性が強くて、曲調も雰囲気もバラバラ。さっきまでバラードを歌っていたのに、次はノリノリの曲を歌わなければいけなかったため、浸っている時間なんてなかった」と回想している。それでもわずかな食事の時間の間にメンバー3人が集まり、「どの様な歌い方で表現するか」を相談していた[4]。
収録曲
編集# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「CRAZY FOR YOU」 | taeco | 小室哲哉、Keith Cohen | 小室哲哉、Keith Cohen | |
2. | 「Baby baby baby (PCH TASTE MIX)」 | 小室哲哉、前田たかひろ | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
3. | 「close your eyes」 | taeco | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
4. | 「Do Me Right」 | 前田たかひろ | 久保こーじ | 小室哲哉、久保こーじ | |
5. | 「You Blow My Mind」 | 富樫明生、前田たかひろ | 富樫明生 | 富樫明生 | |
6. | 「more kiss (Doop Deep MIX)」 | 前田たかひろ | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
7. | 「Spend da Night」 | 富樫明生 | 富樫明生 | 富樫明生 | |
8. | 「friend」 | taeco | 小室哲哉、Keith Cohen | 小室哲哉、Keith Cohen | |
9. | 「someone like YOU」 | 前田たかひろ | 久保こーじ | 小室哲哉、久保こーじ | |
10. | 「GRID60」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | ||
11. | 「close your eyes (MARIVE HOUSE MIX)」 | taeco | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
合計時間: |
楽曲解説
編集- CRAZY FOR YOU
- Baby baby baby (PCH TASTE MIX)
- 1stシングルのアルバムミックス。オリジナルより音が重い[5]。
- close your eyes
- 後に3rdシングルとして別ミックスでリカット。
- Do Me Right
- You Blow My Mind
- more kiss (Doop Deep MIX)
- 2ndシングルのアルバムミックス。オリジナルより音が重く、雰囲気が妖しい[5]。
- Spend da Night
- Asamiは「悪ぶった大人のお姉さんキャラ」「弾んだメロディのボーカル」を担当し、taecoは「お嬢様ぶった妹分」「メロディ重視のボーカル」を担当し、サビは2人で取り掛かった。本楽曲のキャラクター像は「You Blow My Mind」でも反映されている[5]。
- friend
- 「最近忙しくて会えないけど、すごく大切な昔の友達」をテーマにしている[1]。
- someone like YOU
- GRID60
- close your eyes (MARIVE HOUSE MIX)
- 3曲目のリミックス。オリジナルよりテンポが速い[1]。
クレジット
編集レコーディングメンバー
編集- Guitar : 松尾和博
- Trumpet : Jerry Hey, Gary Grant
- Trombone : Bill Reichenbach
- Sax & Flute : Dan Higgins
- Percussion : Rafael Padilla
- Bass : 山田正人
- Keyboards : Eric Anest, George Black, Jason Conners
- Chorus : Sheila E, Lynn Mabry, Valerie Mayo
スタッフ
編集- Produced : 小室哲哉
- Mixed : Dave Way, Keith Cohen, Gary Wright
- Recorded : Eric Westfall, Keith Cohen,Gary Wright, 若公俊広, Steve Gallagher, Terri Wong, Leslie Ann Jones
- Mastered : Chris Bellman
- Synthesizer programming : 久保こーじ, Keith Cohen, Gary Wright, 村上章久, George Black
- Equipment operated : 松本零士
- Vocal & Chorus directed : 清水彰彦
出典
編集- ^ a b c d e f g h i j ダイヤモンド社刊『FM STATION』1996年11月5日号「INTERVIEW→dos 私たちが“のび太くん”で小室さんは“ドラえもん”」32P-33Pより。
- ^ “元小室ファミリーAsami「プロ意識はdosで芽生えた」”. Smart FLASH (2017年8月16日). 2020年10月8日閲覧。
- ^ 「ぴあ」1996年10月1日号「Music 1stアルバムでdosが提示する新たなグルーブ」1Pより。
- ^ ブティック社刊「月刊歌謡曲」1996年11月号「dos 立ちどまらずにすすめ!」p.10より
- ^ a b c d e f g h ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1996年10月号「dos chartered triangle」108P-109Pより。
- ^ リットーミュージック刊「作詞のリズム」前田たかひろ著pp.186-187より。
- ^ a b c 株式会社スコラ刊「スコラ」1996年10月10日号「dos dance of sound 『グルーヴィーなアルバムの魅力』を語る」pp.45-48より。
- ^ CDに封入されているブックレット