レッドブル・ブラガンチーノ
レッドブル・ブラガンチーノ(ポルトガル語: Red Bull Bragantino)は、ブラジル・サンパウロ州ブラガンサ・パウリスタを本拠地とするサッカークラブ。旧名は「CAブラガンチーノ(ポルトガル語: Clube Atlético Bragantino)」。1928年1月8日に創設。2019年に欧州企業「レッドブル」が経営するレッドブル・ブラジルと合併し、2020年シーズンより現行名で正式登録。
レッドブル・ブラガンチーノ | ||||
---|---|---|---|---|
原語表記 | Red Bull Bragantino | |||
愛称 |
Braga, Massa Bruta, Leão da Zona, Linguiça Mecânica, Alvinegro Bragantino | |||
クラブカラー | 黒・白 | |||
創設年 | 1928年 | |||
所属リーグ |
カンピオナート・ブラジレイロ カンピオナート・パウリスタ | |||
所属ディビジョン | セリエA(2020年時点) | |||
ホームタウン | ブラガンサ・パウリスタ | |||
ホームスタジアム | ナビゾン | |||
収容人数 | 17,022 | |||
代表者 |
マルキーニョ・シェジド(会長) チアゴ・スクーロ(CEO) | |||
監督 | ペドロ・カイシーニャ | |||
公式サイト | 公式サイト | |||
| ||||
■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
概要
編集ホームスタジアムは17,022人収容のエスタジオ・ナビ・アビ・シェジド (通称:ナビゾン) 。シェジド家は長年にわたりブラガンチーノと密接な関係にある。ブラガンチーノの初代会長はアフィス、後継会長のなかには彼の息子であるジェズスとナビがおり、現在の会長はアフィスの孫にしてナビの息子にあたるマルキーニョ・シェジドである。ただし、レッドブル・グループと合併した2019年以降は、レッドブルの役員がCEO(最高経営責任者)として出向している。
1989年から1992年まで、ブラガンチーノは「時計じかけのソーセージ (Lingüiça Mecânica)」と呼ばれていた。これは映画『時計じかけのオレンジ』から名付けられ、ブラガンサ・パウリスタが伝統的にソーセージの産地であることにちなむ。
日本企業のヤンマーもスポンサーとして参加しており、2023年7月9日の対サンパウロFC戦で「ヤンマーデイ(Dia da Yanmar)」と名付けたブラジル初の冠試合を行った。
歴史
編集ブラガンサFC (Bragança Futebol Clube) の元メンバーたちにより1928年1月8日にCAブラガンチーノが創設された。
1949年、クラブはカンピオナート・パウリスタ2部に初参戦した。1965年に初めて1部に昇格したが、1966年には再び、2部に降格した。
1988年、ブラガンチーノはカンピオナート・パウリスタ2部に優勝した。1989年、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエBに優勝したことで、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAに初昇格した。1990年、ブラガンチーノはカンピオナート・パウリスタの決勝でGEノヴォリゾンチーノを下して優勝した。この決勝はフィナウ・カイピラ(final caipira、田舎(田舎者)の決勝)と呼ばれた。
1991年、クラブはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAにて準優勝した。決勝ではサンパウロFCに敗れた。1992年、国際大会への初参戦となるコパCONMEBOL出場を果たす。コパCONMEBOLには1993年に2度目、1996年に3度目の出場を果たした。1995年、カンピオナート・パウリスタ2部に降格した。
1998年にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエBへ降格したのち、2002年には、セリエCへ降格した。2005年、カンピオナート・パウリスタ1部に昇格。2007年にはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエCで優勝したことにより、セリエBに昇格した。
2019年4月、オーストリアのグループ企業「レッドブル」が経営するレッドブル・ブラジルとの合併に向けた提携を開始[1]。同シーズンは、アントニオ・カルロス・ザーゴが率いてカンピオナート・ブラジレイロ・セリエBで優勝を果たし、22年ぶりに翌2020年シーズンのブラジルトップリーグ・セリエAに昇格[2]。そして新シーズンより改名したチーム名「レッドブル・ブラガンチーノ」(RB Bragantino)で正式に登録された。
タイトル
編集- カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB:2回
- 1989、2019
- カンピオナート・ブラジレイロ・セリエC:1回
- 2007
- カンピオナート・パウリスタ:1回
- 1990
- カンピオナート・パウリスタ2部:2回
- 1965, 1988
過去の成績
編集セリエA優勝 セリエA準優勝 上位リーグ昇格 下位リーグ降格
シーズン | リーグ | 順位 | 勝点 | 試合数 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2007 | セリエC | 1位 | 55 | 32 | 16 | 7 | 9 | 46 | 32 |
2008 | セリエB | 7位 | 57 | 38 | 16 | 9 | 13 | 47 | 41 |
2009 | セリエB | 9位 | 53 | 38 | 15 | 8 | 15 | 52 | 51 |
2010 | セリエB | 8位 | 53 | 38 | 13 | 14 | 11 | 52 | 37 |
2011 | セリエB | 6位 | 58 | 38 | 16 | 10 | 12 | 63 | 53 |
2012 | セリエB | 14位 | 44 | 38 | 12 | 8 | 18 | 45 | 53 |
2013 | セリエB | 12位 | 47 | 38 | 13 | 8 | 17 | 37 | 43 |
2014 | セリエB | 16位 | 46 | 38 | 13 | 7 | 18 | 45 | 55 |
2015 | セリエB | 6位 | 60 | 38 | 19 | 3 | 16 | 56 | 56 |
2016 | セリエB | 19位 | 32 | 38 | 8 | 8 | 22 | 30 | 54 |
2017 | セリエC | 8位 | 21 | 18 | 4 | 9 | 5 | 16 | 19 |
2018 | セリエC | 4位 | 35 | 22 | 9 | 8 | 5 | 25 | 18 |
2019 | セリエB | 1位 | 78 | 38 | 22 | 9 | 7 | 64 | 27 |
2020 | セリエA | 10位 | 53 | 38 | 13 | 14 | 11 | 50 | 40 |
2021 | セリエA | 6位 | 56 | 38 | 14 | 14 | 10 | 46 | 56 |
2022 | セリエA | 14位 | 44 | 38 | 11 | 11 | 16 | 49 | 59 |
歴代監督
編集- ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴ(1989-1990)
- カルロス・アルベルト・パレイラ(1991)
- ジヴァニウド・オリヴェイラ(1993)
- ジュリオ・セザール・レアル(1995)
- ジョアン・カルロス(1995)
- マルコ・アウレリオ(2014-2015)
- 呂比須ワグナー(2015)
- トニーニョ・セシーリオ(2016)
- マルセロ・ヴェイガ(2016)
- エステヴァン・ソアレス(2016)
- アルベルト・フェリックス(2017)
- ロベルト・フォンセカ(2017)
- マルセロ・ヴェイガ(2017–2019)
- アントニオ・カルロス・ザーゴ(2019)
- ヴィニシウス・ムニョス(2020)(暫定)
- フェリペ・コンセイソン(2020)
- マウリシオ・バルビエリ(2020-2022)
- ペドロ・カイシーニャ(2023- )
歴代所属選手
編集2019年以前の選手はCategory:CAブラガンチーノの選手を、2019年以降の選手はCategory:レッドブル・ブラガンチーノの選手も参照のこと。
- セルジオ越後(1971)
- エドゥ・マランゴン(1997)
- パウリーニョ(2009-2010)
- ハマゾッチ(2013)
- ムラーリャ(2015)
- ジェフェルソン・バイアーノ(2016)
- エジマル・クリチバ・フラガ(2019-2021)
- レオナルド・ヘシ・オルチス(2019- )
- アルトゥール・ヴィクトル・ギマリャンイス(2020-2023)
- クレイトン・シヴェングベル(2020- )
- アレランドロ・バラ・マンサ・ヘアリーノ・ジ・ソウザ(2020- )
- ルーカス・エヴァンジェリスタ・サンターナ・ジ・オリヴェイラ(2021- )
- エリク・ドス・サントス・ホドリゲス(2022- )
- エリオ・ジュニオ・ヌネス・ジ・カストロ(2022- )
- ティアゴ・ボルバス(2022- )
- ルアン・カンジド・ジ・アウメイダ(2022- )
脚注
編集- ^ “Red Bull expands global football empire, takes over at Bragantino”. sportbusiness (2019年3月28日). 2019年10月20日閲覧。
- ^ “鹿島の新監督は中田英寿の元同僚。今までのブラジル人とはひと味違う”. Sportiva (2020年1月20日). 2020年2月6日閲覧。