C.V.N.E.(クネ、スペイン語: Compañía Vinícola del Norte de España)は、スペインリオハ・ワインの醸造企業。製造するワインのブランド名はCune(クネ)である。

C.V.N.E.のワインボトル

概要

編集
 
ワイナリーの外観
 
エッフェル設計のワインセラー[1](1890年竣工)
 
1938年1月のC.V.N.E.の広告

名称は「北スペインのワイン会社」の頭文字を取ったものとなっている[2]

リオハはスペインの代表的なワイン生産地であるが、そこで1879年から続く店頭的なワイナリーである[3]

モットーは「最高のワインを造ること」[1][4]。近年は「最高のワインを世界中の人に知ってもらうこと」が目標に追加されている[1][2]

ワイナリー

編集

以下の3つのワイナリーを所有している[2]

  • ビニャ・レアル(Viña Real
  • コンティノ(Contino
  • クネ(CVNE

銘柄

編集
クネ(Cune
クリアンサ(Crianza
最も人気の高い製品[3]テンプラニーリョ80パーセントにマスエロガルナッチャを使用し、アメリカンオーク樽で熟成させる[2]
スペイン国内での販売量と販売金額の1位を2014年、2015年、2019年、2020年に達成している[1]
モノポール(Monopole
ビウラ100パーセントの白ワイン[2]
ロサド(Rosado
テンプラニーリョ100パーセントの赤ワイン[2]
ビニャ・レアル(Viña Real
テンプラニーリョ90パーセントにガルナッチャ、グラシアノ英語版、マスエロを使用し、アメリカンオーク70パーセント、フレンチオーク30パーセントで22か月樽熟成させる[2]
コンティノ(Contino
グラシアノ(Graciano
グラシアノ100パーセントの赤ワイン[2]
インペリアル(Imperial
フラッグシップワイン[4]
スペイン国王フェリペ6世皇太子時代の2004年に開催されたレティシア・オルティスとの結婚式の際にインペリアル・グラン・レセルバ1994がふるまわれた[2][4]

歴史

編集

1879年にリオハ・アルタアーロでレアル・デ・アスア兄弟(Real de Asúa)によって創業される[1][2]。当初、自社ワインのラベルに「CVNE」と印刷する予定だったが、印刷会社の単純な誤植で「CUNE」と印刷されてしまった[1]。しかし、兄弟はこれを大いに気に入り、 C.V.N.E.の最初のブランド「Cune」が誕生することになった[1]

日本での展開

編集

2000年に、日本ホテルバーメンズ協会の三国ワイン株式会社の100パーセント株主となった[2]

日本をアジアに展開する際の拠点とする構想である[2]

評価

編集

出典

編集
  1. ^ a b c d e f g h クネ C.V.N.E. - クネ Cune -”. 三国ワイン株式会社. 2024年7月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l CVNEクネのプレゼンテーション” (2015年5月7日). 2024年7月21日閲覧。
  3. ^ a b c 田邉公一「クネ クリアンサ」『ワインを楽しむ 人気ソムリエが教えるワインセレクト法』マイナビ出版、2023年、109頁。ISBN 978-4839983840 
  4. ^ a b c d 小笠原伯爵邸セレクト“Finest Wine 2月”のご案内 スペインワイン初の快挙、スペインワイン革命と評されるC.V.N.E.(クネ)”. 小笠原伯爵邸 (2017年2月1日). 2024年7月21日閲覧。

外部リンク

編集