FlyingStar Records
FlyingStar Records(フライングスター レコーズ)は、かつて存在したJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント(以下、ビクターエンタテインメント)のレコードレーベル。2015年に消滅。
FlyingStar Records | |
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親会社 | JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント |
設立 | 2004年10月 |
設立者 | 高垣健 |
現況 | 2015年に消滅 |
販売元 | JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント |
ジャンル | ロック |
国 | 日本 |
公式サイト | 公式サイト |
概要
編集2004年10月、新人発掘と育成を目的として、ビクターエンタテインメント傘下に前身となるBabeStar Label(ベイブスター レーベル)を設立し運営を開始。2009年4月1日にFlyingStarレーベルを新設したことにより、BabeStar Labelを合併し、再びビクターエンタテインメント傘下の新レーベルとして設立された[1]。
音源制作は、同じ部門内にある新人発掘育成セクションのAD ROOMと協業で担当している。ビクターエンタテインメントは、avexやSony Music等のように傘下レーベルを子会社として分社化していないため、本レーベルに関しても、オリコンチャートや日本レコード協会では、発売元を本社であるビクターエンタテインメントとして一貫して扱われていた[2]。
レーベルの運営
編集FlyingStar Recordsでは、ロックを主体としたレーベル運営方針を採っている[1]。BabeStarとFlyingStarの2レーベルの性質が内包されており、単発契約あるいは包括契約で所属するアーティストが綯い交ぜとなっている。
BabeStar
編集BabeStarレーベルでは、アーティストは通常のメジャーレーベルで行われるような期間単位での包括契約を行わず、1作品ごとに契約を行うのが大きな特徴である[3]。なお、基本方針としては、本レーベルで作品を発表した後にビクターレーベルやSPEEDSTAR RECORDSなどの主要レーベルへ移籍という過程を踏むようになっており[4]、ビクターエンタテインメントのレーベルの中では新人アーティストの登竜門的な位置付けとされている[5][6]。この方針に伴い、2005年に本レーベルからデビューしたSPECIAL OTHERSは、2006年に本レーベルからデビューしたアーティストとして初めて主要レーベルへ移籍した。また、CD価格を見直し、経費削減によってメインアイテムとなるフルアルバムを2,000円に設定するという価格破壊に成功している[3]。
BabeStarというレーベル名には、スナック菓子のベビースターラーメンに由来[4]しており、赤ちゃんと黒星を組み合わせたロゴマークとなっている。
FlyingStar
編集FlyingStarレーベルでは、BabeStarとは異なり、通常のメジャー・レーベルで行う包括契約を行っている[1]。BabeStarレーベルにおけるアーティストの飽和状態を解消し、アーティストが大きく出て行くレーベル作りを目指して設立された[1]。
来歴
編集かつて所属したアーティスト
編集- shango comedown above me(2005年、単発契約終了)
- SPECIAL OTHERS(2005年〜2006年、ビクターに移籍)
- ガガーリン(2005年〜2006年、解散)
- 倉橋ヨエコ(2005年〜2008年、活動終了)
- マキ凛花(2005年〜2009年、契約終了)
- POMERANIANS(2005年〜2009年、解散)
- 堀下さゆり(2005年〜2009年、lemonbird Laboratoryに移籍)
- ANATAKIKOU(2005年〜2011年、P-VINEに移籍)
- エレクトリックギュインズ(2006年)
- ChesterCopperpot(2006年、単発契約終了)
- BAMBOO(2006年〜2007年、単発契約終了)
- yolis(2006年〜2007年、単発契約終了)
- オトナモード(2006年〜2008年、ビクターに移籍)
- サクラメリーメン(2006年〜2012年)
- ハマザキコミネ(浜崎貴司・コミネリサ、2007年〜2008年、活動終了)
- Dew(2007年〜2008年、ビクターに移籍)
- サカナクション(2007年〜2009年、ビクターに移籍)
- 山口リサ(2007年〜2009年、plusGROUNDに移籍)
- 9nine(2007年〜2010年、SME Recordsに移籍)
- 竹内電気(2008年〜2010年)
- シュリスペイロフ(2009年〜2010年、十一recordsに移籍)
- D.L.P.(2009年、単発契約終了)
- LAZYgunsBRISKY(2009年、解散)
- 坂上弘(2009年〜2010年、契約終了)
- つしまみれ(2009年〜2010年、インディーズに移籍)
- cali≠gari(2009年〜2012年)
- 木箱 (2010年)
- 坂本龍馬(ALL THAT JAZZ)(2010年)
- Lovers Electro(2010年)
- 児玉奈央(2010年〜2011年)
- 児玉奈央と青柳拓次(2011年)
- Bahashishi(2010年〜2011年)
- ソノダバンド(2010年〜2011年、EMI MUSIC・UK.Projectに移籍後解散)
- GO!GO!7188(2010年〜2012年解散)
- チリヌルヲワカ(2011年)
- LUNKHEAD(2010年〜2013年)
- DJ 保坂壮彦(2011年)
- THEラブ人間(2011年、SPEEDSTAR RECORDSに移籍)
- DadaD(2011年〜2012年)
- アシガルユース(2011年〜2012年)
- アンド(2011年〜2012年)
- アルカラ(2012年)
- MERRY(2012年)
- すたーふらわー(2012年)
- トーンジュエル(2012年)
- エビメタ・バンド(2012年)
- BUZZ THE BEARS(2012年〜2013年)
- 瑠奈(2012年〜2013年)
- Plastic Tree(2012年〜2014年)
- BLUE BIRD BEACH(2013年)
- 福と花音(2013年)
- FAT CAT(2013年)
- EDEN(2013年〜2014年)
- 横山ルリカ(2013年〜2014年、CJビクターに移籍)
- D(2013年〜2015年)
コンピレーション・アルバム
編集発売日 | タイトル | 規格品番 |
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2006年03月24日 | SUPER TRANCE BABE~gorgeous~ | VICB-60013 |
2010年07月07日 | TOKYO NEW WAVE 2010 | VICB-60058 |
2011年03月16日 | GO!GO!7188 Tribute - GO!GO! A GO!GO! | VICB-60069 |
2013年03月27日 | TREASON THE CUTTING EDGE OF ROCK PRESS | VICB-60102 |
脚注
編集出典
編集- ^ a b c d “Musicman-NET SPECIAL REPORT ビクター新レーベル「FlyingStar Records」設立インタビュー”. F.B.Communications Inc. & Magnet Co.,Ltd.. 2009年6月4日閲覧。
- ^ 現在でもSPEEDSTAR RECORDS、flying DOG、Invitation等のビクターエンタテインメント傘下のレーベルは、全て社内分社状態となっている。
- ^ a b “Musicman-NET SPECIAL REPORT 「音楽の中身」以外の要素、ジャンル、年齢、一切関係なく音楽そのもので評価する”. F.B.Communications Inc. & Magnet Co.,Ltd.. 2009年1月4日閲覧。
- ^ a b “Musicman-NET SPECIAL REPORT あくまでメジャー流通でヒットを狙いたい”. F.B.Communications Inc. & Magnet Co.,Ltd.. 2009年1月4日閲覧。
- ^ ふくりゅう. “Yahoo!ミュージック - ミュージックマガジン - 「MINAMI WHEEL 2005」に注目!”. Yahoo!ミュージック. 2009年1月5日閲覧。
- ^ ビクターエンタテインメントでは同様の指針でこの他にも、配信専用レーベルとして、2006年にrookiestar labelを全社プロジェクトとして発足した。
外部リンク
編集- FlyingStar Records
- FlyingStar Records (@FS_victor) - X(旧Twitter)
- FlyingStar Records - Myspace