BAD AGAIN 〜美しき反逆〜
「BAD AGAIN 〜美しき反逆〜」(バッド・アゲイン うつくしきはんぎゃく)は、日本のヘヴィメタルバンド・聖飢魔IIの9枚目の小教典(シングル)。B.D.9年(1990年)2月1日に発布された。
「BAD AGAIN 〜美しき反逆〜」 | ||||
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聖飢魔II の シングル | ||||
初出アルバム『愛と虐殺の日々』 | ||||
B面 | JOKER 〜非力河童人間〜 | |||
リリース | ||||
ジャンル | ヘヴィメタル | |||
レーベル | FITZBEAT | |||
作詞 | デーモン小暮 | |||
作曲 | Sgt. ルーク篁III世 | |||
プロデュース | 聖飢魔II | |||
チャート最高順位 | ||||
聖飢魔II シングル 年表 | ||||
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解説
編集前作『白い奇蹟』に続き、イントロ部はハープが使われ、メジャーキーで制作されている。メジャーキーで制作された聖飢魔IIの小教典曲としては『WINNER!』から3作連続である。
歌に入ってからはハープに加えピアノ、弦楽器などオーケストラ楽器が加わり、前半部分ではエレキ・ギター、ドラムなどは目立たない。後奏では再びハープなどの弦楽器が演奏される。
歌詞については作詞したデーモン自ら「青春時代にありがちな野心と周囲の嘲弄、挫折、それらへの反発、憤りを題材とした」「主題は自分自身でもあり、聴衆でもある」と語っており、世を忍ぶ仮の姿を含む自身のみならず、信者をも題材にした楽曲であることが分かる。
『デーモン小暮のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)では、1990年5月14日の最終回放送のみ、エンディングテーマとして本曲が流れた[2]。
オリコンチャートでは最高5位を記録。これは歴代小教典曲中の最高位である[3]。RXのファーストアルバム『CHEMICAL REACTION』にも同曲の英詞版(ヴォーカルはジョー・リノイエ)が収録されている。
魔暦7年(西暦2005年)の再集結の際は、大黒ミサ「恐怖の復活祭 THE LIVE BLACK MASS D.C.7」初日(11月17日 戸田市文化会館)のオープニングを飾った。このミサツアー中、「BAD AGAIN」がセットリスト1曲目に設定されたのは戸田のみであり、当曲のギターソロを担当するSgt. ルーク篁III世は「自分としては、ほぼギターソロで始まる。(復活の1曲目を)難易度の高いソロでスタートすると決まり悩みの種だったが、いざ始まったら楽しくなった。信者(ファン)に救われたのだと思う」と語っている[4]。
収録曲
編集- BAD AGAIN ~美しき反逆~
- 作曲:Sgt. ルーク篁III世
- ストリングス・アレンジ:斎藤ネコ
- 「全員出席!笑うんだってば」(日本テレビ)エンディング・テーマ。
- オーケストラとのコラボレーションで演奏されることが多い[5]。
- JOKER~非力河童人間~
- 作曲:エース清水
脚注
編集出典
編集- ^ “聖飢魔IIのシングル売上TOP20作品”. ORICON NEWS. 2023年12月15日閲覧。
- ^ 月刊ラジオパラダイス(三才ブックス)1990年7月号「デーモン小暮閣下のオールナイトニッポン さよなら特集」(p.10)
- ^ 1968 - 1997 オリコン チャート・ブック(1997年12月11日第1刷)p.181
- ^ 聖飢魔II ウラビデオII(ソニー・ミュージックマーケティング)収録内容より。
- ^ このほか、『白い奇蹟』、『正義のために』などの楽曲もオーケストラとのコラボが見られる。後者はアニメ「HUMANE SOCIETY 〜人類愛に満ちた社会〜」のエンディングにおいて、児童合唱団ともコラボレーションしている。