AwakEVE
『AwakEVE』(アウェイクイヴ)は、UVERworldの4枚目のオリジナルアルバム。2009年2月18日にgr8!recordsから発売された。
『AwakEVE』 | ||||
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UVERworld の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル |
ロック オルタナティヴ・ロック ミクスチャー・ロック ポップ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | gr8!records | |||
プロデュース |
UVERworld 平出悟 | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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UVERworld アルバム 年表 | ||||
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『AwakEVE』収録のシングル | ||||
ミュージックビデオ | ||||
「99/100の騙しの哲」 - YouTube |
キャッチコピーは、『09/02/18 奴らが、仕掛ける[3]。』
概要
編集タイトルは、「Awake」(覚醒)と「Eve」(前夜)を掛け合わた造語である。「アルバムを聴いた人自身が、良い方向へ自分が変われる1枚になって欲しい」という、TAKUYA∞の想いも込められている[3]。
通常盤と初回生産限定盤の2形態。初回生産限定盤は、ワンピースボックス仕様であり、特典DVDと撮り下ろし写真で構成されたブックレットが付属する。
音楽雑誌『PATi-PATi』にて、「プラネタ」「愛してるよ」という収録曲2曲を発表したが、実際には収録されなかった。同誌でのインタビューにて「女性コーラスが加わった事」「前よりも物語性のある曲が増えた」と前作までとの違いについて語った。「愛してるよ」は、本作収録の「美影意志」のことであり、「プラネタ」は「99/100騙しの哲」の制作段階における楽曲タイトルである。
前作『PROGLUTION』の約10.1万枚を上回る約11.5万枚の初動売り上げを記録。1stアルバム『Timeless』から一度も初動売り上げを落とすことなく3作連続の上昇となった。2週目も週間オリコンランキング7位にランクインし、発売から2週連続TOP10入りとなった。週間では2位だったが、デイリーでは一日のみ1位となっている。2009年4月の時点で、前作『PROGLUTION』の累計売り上げをすでに上回っていた。2024年現在、オリジナルアルバムとしては最高売上を誇る。
収録内容
編集CD
編集- [ DISC:1 ]
全作詞:TAKUYA∞[注釈 1]、編曲:UVERworld、平出悟
- 激動 (AwakEVE ver.) [5:11]
- 作曲:TAKUYA∞
- 10thシングル「激動/Just break the limit!」1曲目のアルバムバージョン。
- 99/100騙しの哲 [5:13]
- 作曲:TAKUYA∞
- 美影意志 [5:54]
- 作曲:TAKUYA∞
- コロナ [4:41]
- 作曲:TAKUYA∞
- 儚くも永久のカナシ [4:08]
- 作曲:TAKUYA∞、克哉
- 12thシングル。毎日放送・TBS系アニメ『機動戦士ガンダム00(セカンドシーズン)』前期オープニングテーマ。
- earthy world [4:26]
- 作曲:UVERworld、平出悟
- 畢生皐月プロローグ [4:35]
- 作曲:TAKUYA∞
- アイ・アム Riri [4:21]
- 作曲:TAKUYA∞
- 恋いしくて [5:17]
- 作曲:TAKUYA∞、克哉
- 11thシングル。
- Forget [4:11]
- 作曲:UVERworld
- Just break the limit! [3:36]
- 作曲:TAKUYA∞、彰
- 10thシングル「激動/Just break the limit!」の2曲目。
- 和音 [3:09]
- 作曲:彰
- ハルジオン (2nd-MIX) [4:50]
- 作曲:TAKUYA∞、彰
- 12thシングル「儚くも永久のカナシ」カップリング曲のアルバムバージョン。
- YURA YURA [4:56]
- 作曲:TAKUYA∞、彰
DVD
編集- [ DISC:2 ]
【初回生産限定盤のみ】
- MUSIC CLIPS
- 「Roots」、「激動」、「恋いしくて」、「儚くも永久のカナシ」のPV。
- MAKING MOVIES
- 「Roots」と「儚くも永久のカナシ」のPVのメイキング映像。
- シークレット・トラックに「99/100騙しの哲」のレコーディング映像が収録されている。
楽曲解説
編集※ シングル収録曲は各シングルを参照。
- 99/100騙しの哲
- メンバー曰く「毒吐いた曲」。歌詞はTAKUYA∞視点での東京の印象であり、UVERworldの現状および世間や音楽界などを風刺した内容。99/100の騙しよりも、1/100の希望を感じてほしいという意味も込められており、主に「確率」をテーマとしている。上述のとおり、制作段階においては「プラネタ」という曲名だったと公式サイトに記載がある。出演するラジオ番組『RADIO SESSIONS』にてサビの直前までラジオで放送された。MVが制作されており、アルバム発売15日前の2009年2月3日にスペースシャワーTVにてオンエアされたが、当該映像は3分程度のレコーディングヴァージョンだった(本来は5分強)。2008年開催のファンクラブ会員限定全国ツアー『UVERworld NEO SOUND WAVE 2008』でのライブ映像やスタジオでの練習風景、作曲風景の映像を編集し制作された。フルヴァージョンではメンバーが一般人に携帯電話で撮影されたり、メンバーの映像が動画サイトに無断でアップロードされるなどレコーディングヴァージョンと異なり歌詞とリンクした、現代社会を風刺する内容となっている。MVは、アルバムリリース時期の2009年2月に発売された最新機種『ウォークマン フォン プレミア3』(ソニーエリクソン)を約30台使用し、そのほとんどを携帯電話で撮影するという史上初の試みを行った。撮影に際し、4歳から60歳と幅広い年齢層の約30人のカメラマンを用意している。
- 美影意志
- TAKUYA∞の「友達の結婚式で歌える曲が欲しい」という要望をもとに制作された。タイトルは御影石が由来であり、恋愛的な事柄でさまざまな連想をし、「磨けば磨くほど輝く」という意味が込められた。「影に潜んだ美しい意志というものが、恋愛の美しい在り方かな?」と感じ、「美影意志」の漢字をあてている。TAKUYA∞が小学生時代、先生から掛けられた言葉に感化された楽曲。仮タイトルは「愛してるよ」。ギターソロのレコーディングでは彰の頭を悩ませた。
- コロナ
- TAKUYA∞曰く「展開が目まぐるしく変わって、やっている方も盛り上がって熱くなれる曲」。当初『機動戦士ガンダム00』セカンドシーズンの前期オープニングテーマ候補だったが、次曲の『儚くも永久のカナシ』が採用されている。
- earthy world
- 平出悟との共同制作。彰は「UVERworld史上、ポイントになる曲。」としている。忘れたくないこと、ここへ辿り着くまでの経験、現メンバーやファンに対するTAKUYA∞の本音を歌っている。TAKUYA∞は「泣きながら録った」と語り、克哉はこの曲を絶賛した。
- 畢生皐月プロローグ
- TAKUYA∞曰く「この曲は「UNKNOWN ORCHESTRA」の進化系というイメージである」。TAKUYA∞が、「何もかも下らない」と最も気乗りしないときに作った楽曲。歌詞からも無気力なさまが感じられる。
- アイ・アム Riri
- TAKUYA∞が「物語っぽい作品を作ってみたい」ということで制作した楽曲。テーマは「歌姫が生まれ変わる曲」。女性コーラスを導入している。歌詞に登場する「Riri」は、TAKUYA∞にとって象徴的なもので「歌が大好きで色んなモノに束縛されている、ライブハウスに来ている人たち」である。かつてのTAKUYA∞は、ライブハウスで歌うことで気持ちが解放されたことがあり、そういうことを歌いたかったと語った。サビ前の歌詞「shout yourself hoarse」は「声をからして叫べ」という意味である。これは、ライブのMCでTAKUYA∞が頻繁に口にする「声が潰れても今日は死ぬ気で歌う」という言葉からとられた。
- Forget
- 和音
- 4分の3拍子のインストゥルメンタル。2008年12月5日の、初となる日本武道館単独公演『POCARI SWEAT presents UVERworld 2008 Premium Live at NIPPON BUDOKAN』に向けて制作された。彰曰く「11thシングル「恋いしくて」のカップリング「over the stoic」同様、各々がソロで弾くことを止めて、ちょっとリフものをやりたいというコンセプトで作った」。タイトルのとおり、メロディーなども”和”をイメージしている。2016年12月ごろのライブより「和音〜Short Arrange ver.〜」だったものを「over the stoic〜Sax mix.〜」として演奏されていた。
- YURA YURA
- 彰曰く「最後の曲としては新しいアプローチ」。人間の強さや美しさを歌った楽曲。TAKUYA∞の「悲しい曲よりも希望に満ちた歌を歌いたい」という思いが込められている。
参加ミュージシャン
編集- UVERworld
- Additional Musician
- asami:Female Voice (#8)
- 灰野一平:Piano (#9)
- 弦一徹ストリングス:Strings (#9)
注釈
編集脚注
編集- ^ “「AwakEVE」UVERworld”. ORICON STYLE. 2013年12月7日閲覧。
- ^ “一般社団法人 日本レコード教会 - 各種統計 2009年2月度”. 日本レコード協会. 2013年12月7日閲覧。
- ^ a b “UVERworldオフィシャルサイト - DISCOGRAPHY”. UVERworldオフィシャルサイト「Neo SOUND WAVE」. 2021年8月4日閲覧。