Apple A6
Apple A6は、Appleによって開発および設計が行われたSoCである。2012年9月12日に、iPhone 5にて初めて採用された。このApple A6/A6XはAppleが最後に作った32ビットSoCでもある。Apple A5との比較でApple A6は2倍、Apple A5Xとの比較でApple A6Xは2倍速くなったとAppleは主張している。本項では、GPUの性能を向上させたApple A6Xもまとめて記載する。
Apple A6 チップ | |
生産時期 | 2012年9月から |
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設計者 | Apple |
生産者 | サムスン電子 |
CPU周波数 | 1.3[1] から 1.4 GHz[2] |
プロセスルール | 32nm |
アーキテクチャ | ARMv7s |
マイクロアーキテクチャ | カスタムAppleコア[3] |
コア数 | 2 |
コードネーム | S5L8950X |
前世代プロセッサ | Apple A5 |
次世代プロセッサ | Apple A7 |
L2キャッシュ | 1024KB |
採用製品
編集- Apple A6 - iPhone 5、iPhone 5c
- Apple A6X - iPad (第4世代)
設計
編集買収したP.A.SemiやIntrisityの技術を生かし、Appleが設計したARMv7の2コアCPUを採用している[3][4]。
CPU のクロック周波数は iPhone 5 が 1.3 GHz、iPhone 5cが 1.25 GHz、iPad (第4世代) が 1.4 GHz[2]。命令セットは Apple A5 に採用されているものに加えて、ARM Cortex-A5, A7, A15 で採用されている VFPv4 を含むARMv7s。
GPU は Apple A6 では、PowerVR SGX 543MP3 (3コア) 266MHz[5] (25.5 GFLOPS[6])。クロック周波数が上昇しているため、iPad (第3世代) で採用された Apple A5X と同等の性能になっている。Apple A6X は PowerVR SGX 554MP4 (4コア)。
メモリは Apple A6 は LPDDR2-1066。バス幅は64ビット(デュアルチャネル)。メモリ帯域は8.528GB/s。iPhone 5, iPad (第4世代) では 1GB 搭載。
チップの面積は Apple A6 は 45nm プロセスで製造された Apple A5 との比較で 22% 小さい[7]。
類似プラットフォーム
編集参考文献
編集- ^ Apple's A6 CPU actually clocked at around 1.3GHz, per new Geekbench report - Engadget
- ^ a b iPad 4 GPU Performance Analyzed: PowerVR SGX 554MP4 Under the Hood
- ^ a b iPhone 5's A6 SoC: Not A15 or A9, a Custom Apple Core Instead
- ^ “Apple's A6 chip development detailed” (英語). CNET. 2024年4月22日閲覧。
- ^ AnandTech - Apple A6 Die Revealed: 3-core GPU, < 100mm^2
- ^ AnandTech - The iPhone 5 Performance Preview
- ^ Apple: A6 chip in iPhone 5 has 2x CPU power, 2x graphics performance, yet consumes less energy