AION (自動車)
AION(アイオン、埃安)は、中国の自動車メーカーである広州汽車集団(GAC)が展開する電気自動車(EV)ブランドである。2018年11月に設立された。
AION S Plus | |
種類 | 自動車 |
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所持会社 | 広州汽車集団 |
使用開始国 | 中華人民共和国 |
主要使用国 | 中華人民共和国 |
使用開始 | 2018年 |
関連ブランド | トランプチ |
ウェブサイト | https://www.gacne.com.cn/ |
概要
編集AIONは、広州汽車集団の新エネルギー車(NEV)分野の中核を担っており、セダンやSUVなど複数のEVモデルを開発・製造・販売している。
2018年に広州汽車集団の電気自動車部門である広汽新能源傘下のブランドとして発表され、2018年11月に広州国際モーターショーで初のモデルであるAION Sを公開した[1]。
2020年11月、広汽新能源から広州汽車集団へブランドを移管すると発表した[1]。
2021年7月、中国の大手通信機器メーカーであるファーウェイと戦略的協力協定を結び、レベル4自動運転に対応する中大型SUVを共同開発し2023年にリリースする予定であることを発表した[2]。
2022年9月、高級ブランド「Hyper(簡体字:昊铂、拼音:Hàobó)」とブランド最初のモデル「Hyper SSR」を発表[3]。2024年8月5日、ブランドの英語名を「Hyptec」に変更すると発表した[4]。
海外市場での展開
編集2023年9月、「Aion Y Plus」をタイで発売し、タイ市場に参入した[6]。2024年7月17日、タイ東部ラヨーン県のアマタシティ・ラヨーン工業団地内で電気自動車の組立工場を開所[7]。2024年時点で「Y Plus」「ES」「SSR」「HT」を販売している[6]。
2023年11月、メキシコ市場に参入することを発表[8]。2024年9月13日、「AION Y」「AION ES」を発表した[9]。
2024年1月、香港市場に参入[10]。
2024年4月、インドネシア市場に参入[11]。現地の大手自動車グループのインドモービル・グループと戦略的協力協定を締結している。
2024年5月、マレーシア市場に「AION Y Plus」を導入した[12]。
車種
編集アイオンブランドで販売中の車種(2024年時点)
編集セダン
編集-
AION S
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AION S Plus
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AION S MAX
SUV
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AION V(2代目)
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AION V Plus
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AION LX Plus
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AION Y Plus
Hyptecブランドで販売中の車種(2024年時点)
編集セダン
編集SUV
編集スポーツカー
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ブランドロゴ
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Hyptec GT
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Hyptec HT
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Hyptec SSR
Hycan
編集2018年4月18日、広州汽車集団、広汽新能源(現AION)、蔚来汽車などが合弁会社「広汽蔚来新能源科技有限公司」を設立[13]。2019年5月20日には新ブランド「Hycan(簡体字:合创汽车)」を正式に発表[14]。
2021年初頭、広東珠江投資管理集団(Guangdong Zhujiang Investment Management Group)が株式の68.56%を取得し筆頭株主に、 AIONが20.54%、広州汽車集団と蔚来汽車がそれぞれ4.46%の株式を保有し、残りは創業チームの代表が保有することとなった[15]。同年4月には社名を「合創汽車科技有限公司(簡体字:合创汽车科技有限公司)」に変更[16]。2022年8月、蔚来汽車が合創汽車から撤退した[17]。
脚注
編集注釈
編集- ^ 中国国外では「AION ES」を名乗る。
出典
編集- ^ a b “GAC NE said to spin off Aion as independent brand”. autonews.gasgoo.com. 2022年2月23日閲覧。
- ^ “The first model jointly developed by GAC and Huawei will be put into mass production by the end of 2023 as a medium”. 2022年2月23日閲覧。
- ^ “GAC AION Launched Hyper SSR EV with 1.9s 0-100km/h Acceleration” (英語). CarNewsChina.com (2022年9月15日). 2024年9月25日閲覧。
- ^ “昊铂官方更改全新品牌英文名 命名正式改为“HYPTEC”” (英語). news.yiche.com (2024年8月5日). 2024年9月25日閲覧。
- ^ “中国、EV版「BAT」3強に 急伸AIONがテスラ超え射程 - 日経モビリティ”. NIKKEI Mobility(日経モビリティ):日経グループの新しいモビリティ産業の動きを伝える専門メディア (2024年2月4日). 2024年9月9日閲覧。
- ^ a b “後発大手のAIONと奇瑞、調達は直接対話で”. JETRO (2024年7月18日). 2024年9月25日閲覧。
- ^ “広州汽車傘下のAION、タイのEV組立工場を開所”. JETRO (2024年7月25日). 2024年9月25日閲覧。
- ^ (英語)『GAC MOTOR OFFICIALLY ENTERS THE MEXICAN MARKET, ACCELERATING MARKET EXPANSION AND DEPLOYMENT』(プレスリリース)GAC、2023年11月21日 。2024年9月25日閲覧。
- ^ “広州汽車、メキシコ向けにAionブランドの2モデルを発表”. マークラインズ (2024年9月18日). 2024年9月25日閲覧。
- ^ “GAC AIONが香港に進出し、GAC Groupの世界展開に新たな章がスタート”. 共同通信PRワイヤー (2024年1月30日). 2024年9月25日閲覧。
- ^ “中国アイオン、電動小型SUVをインドネシア市場に初出荷”. Response. (2024年8月1日). 2024年9月25日閲覧。
- ^ “GAC Aion Y Plus launched in Malaysia: 5-seat EV MPV, 204 PS/225 Nm, 430 km range, RM120k to RM136k” (英語). Paul Tan's Automotive News (2024年5月21日). 2024年9月25日閲覧。
- ^ “GAC-NIO Established a Joint-Venture to Release a New Brand and New EV” (英語). ChinaPEV.com (2019年5月20日). 2024年9月26日閲覧。
- ^ “对于昨天刚刚成立的广汽蔚来,我们有这四个烧脑的问题” (中国語). 界面新聞 (2019年5月21日). 2024年9月26日閲覧。
- ^ “智能汽车狼烟四起,李斌放弃广汽蔚来?” (中国語). yicai.com (2021年3月29日). 2024年9月26日閲覧。
- ^ “广汽蔚来已成过去式 凭“EDG”破圈的朱一航能否挽救合创汽车” (中国語). 中国新聞網 (2022年5月12日). 2024年9月26日閲覧。
- ^ “蔚来退出合创汽车,退出前持股比例约4.46%” (中国語). sina (2022年8月24日). 2024年9月26日閲覧。