A.J.ラモス

アメリカの野球選手 (1986 - )

アレハンドロ・ジュニア・ラモスAlejandro Junior Ramos[1], 1986年9月20日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ラボック郡ラボック出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

A.J.ラモス
A.J.Ramos
ニューヨーク・メッツ時代
(2018年5月8日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州ラボック郡ラボック
生年月日 (1986-09-20) 1986年9月20日(38歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 MLBドラフト21巡目
初出場 2012年9月4日
最終出場 2021年10月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

編集

プロ入りとマーリンズ時代

編集

2009年MLBドラフト21巡目(全体638位)でフロリダ・マーリンズから指名され、プロ入り。

2012年9月4日にメジャーデビューを果たした[2]。この年は11試合に登板し、勝敗は付かなかったが防御率3.86、WHIP1.29という成績を記録。能力面では高い三振奪取能力を発揮し、913回で13個の三振を奪った。

2013年はリリーフ陣の一角に定着し、68試合に登板。3勝4敗、防御率3.15という成績を残した。奪三振能力は相変わらずで、奪三振率9.7をマークしたが、他方で与四球率が大幅に悪化して4.8となり、制球面での課題が見え隠れした。

2014年、2年連続で68試合に登板。四球を出すペースに拍車が掛かり、与四球率が6.0まで上昇したが、それを失点に繋げないピッチングを展開。7勝0敗、防御率2.11という圧倒的な成績を残し、大ブレークを果たした。

2015年抑えに抜擢され、自己最多の71試合に登板、通算200試合登板にも達した。2勝4敗32セーブ、防御率2.30(ナショナルリーグ9位)という素晴らしい成績を残し、見事に期待に応えた。また、制球面でも大きな成長を見せ、与四球率3.3は自己ベストの数値だった。

2016年は、自身初のオールスターゲームに選出された。4年連続65試合以上となる67試合に登板し、1勝4敗40セーブ、防御率2.81という成績を記録した。セーブはナ・リーグ4位だった。ただ、与四球率が4.9まで上昇し、以前の制球難が再び顔をのぞかせた面もあった。

メッツ時代

編集

2017年7月28日にメランディ・ゴンザレスリカルド・セスペデスとのトレードで、ニューヨーク・メッツへ移籍した[3][4]。この年は2チーム合計で61試合に投げたが、与四球率が5.2と前年から更に上昇し、2勝4敗27セーブ、防御率3.99、WHIP1.42と成績を落とした。

2018年は28試合に登板して2勝2敗、防御率6.41、22奪三振を記録した。オフの10月29日にFAとなった[5]

メッツ退団後

編集

2019年はどの球団にも所属しなかった。

2020年7月2日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだと報じられ[6]、7日に正式公示された。8月28日に自由契約となった。

その後、8月30日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ[7]が、9月3日に自由契約となった[8]

ロッキーズ時代

編集

2020年9月4日にコロラド・ロッキーズとマイナー契約を結んだ[9]。9月19日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[10]。オフの10月28日にFAとなった[5]

エンゼルス時代

編集

2021年3月26日にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結んだ[5]。シーズンでは5月のマイナーリーグ開幕から傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズでプレーし、42試合に登板して0勝2敗2セーブ、防御率5.26、76奪三振を記録した。9月23日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[11]。オフの11月3日にFAとなった[5]

2022年3月16日にエンゼルスとマイナー契約で再契約を結んだ[5]。しかし3月27日のオープン戦の試合で右肩を痛めて緊急降板、右肩関節唇損傷の重傷だった。今季中の登板は絶望的となり、4月に現役引退を表明した[12]

詳細情報

編集

年度別投手成績

編集




















































W
H
I
P
2012 MIA 11 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 40 9.1 8 2 4 0 1 13 0 0 4 4 3.86 1.29
2013 68 0 0 0 0 3 4 0 11 .429 338 80.0 58 4 43 3 2 86 1 0 32 28 3.15 1.26
2014 68 0 0 0 0 7 0 0 20 1.000 270 64.0 36 1 43 7 3 73 7 0 16 15 2.11 1.23
2015 71 0 0 0 0 2 4 32 4 .333 277 70.1 45 6 26 0 3 87 2 0 18 18 2.30 1.01
2016 67 0 0 0 0 1 4 40 2 .200 278 64.0 52 1 35 3 4 73 6 0 21 20 2.81 1.36
2017 40 0 0 0 0 2 4 20 0 .333 171 39.2 30 4 22 1 2 47 4 0 17 16 3.63 1.31
NYM 21 0 0 0 0 0 0 7 1 ---- 87 19.0 19 3 12 0 0 25 3 0 10 10 4.74 1.63
'17計 61 0 0 0 0 2 4 27 1 .333 258 58.2 49 7 34 1 2 72 7 0 27 26 3.99 1.42
2018 28 0 0 0 0 2 2 0 7 .500 88 19.2 17 3 15 0 0 22 1 0 14 14 6.41 1.63
2020 COL 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 15 2.2 4 1 3 0 0 1 0 0 1 1 3.38 2.63
2021 LAA 4 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 16 4.2 0 0 2 0 0 3 0 0 0 0 0.00 0.43
MLB:9年 381 0 0 0 0 17 18 99 46 .486 1580 373.1 269 25 205 14 15 430 24 0 133 126 3.04 1.27
  • 2021年度シーズン終了時

記録

編集

背番号

編集
  • 44(2012年 - 2017年7月27日、2017年8月21日 - 2018年、2021年)
  • 40(2017年7月30日 - 同年8月20日)
  • 51(2020年)

脚注

編集
  1. ^ Explaining Mets Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月28日閲覧
  2. ^ Reliever Ramos hopes to stand tall during callup” (英語). MLB.com (2012年9月4日). 2017年7月31日閲覧。
  3. ^ Joe Frisaro (2017年7月29日). “Ramos traded to Mets for 2 prospects” (英語). MLB.com. 2017年7月31日閲覧。
  4. ^ Anthony DiComo (2017年7月30日). “Ramos joins Mets; club designates Edgin” (英語). MLB.com. 2017年7月31日閲覧。
  5. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2022年3月20日閲覧。
  6. ^ Ken Gurnick (2020年7月2日). “Source: Dodgers, Ramos agree to Minors deal” (英語). MLB.com. 2020年8月5日閲覧。
  7. ^ Cubs Sign A.J. Ramos To Minors Contract” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月31日閲覧。
  8. ^ Cubs Release Cody Allen, A.J. Ramos; Outright Josh Phegley, Ian Miller” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月4日閲覧。
  9. ^ Rockies Sign AJ Ramos” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月5日閲覧。
  10. ^ Rockies To Promote AJ Ramos” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月19日閲覧。
  11. ^ Anthony Franco (2021年9月23日). “Angels Select AJ Ramos” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年9月26日閲覧。
  12. ^ 大台まで“あと1セーブ”も…エンゼルス35歳右腕が現役引退 今季絶望の手術に直面”. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2022年4月7日). 2022年4月16日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集