5-フィターゼ
5-フィターゼ(5-phytase,EC 3.1.3.72)[1]は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
ミオイノシトール六リン酸は、フィチン酸としても知られている。
この酵素は加水分解酵素、特にリン酸モノエステル加水分解酵素に分類される。系統名はミオイノシトール六リン酸 5-ホスホヒドロラーゼ(myo-inositol-hexakisphosphate 5-phosphohydrolase)である。
普及
編集同定された数百のフィターゼのうち、5-フィターゼは2つだけが知られている[2]。ユリの花粉由来のヒスチジン酸ホスファターゼ[1]とSelenomonas ruminantium subsp. lactilytica由来のチロシンホスファターゼ様フィターゼ[2]である。どちらもミオイノシトール六リン酸の5位のリン酸に特異的に作用する。
構造研究
編集2007年末時点で、ユリ花粉由来のフィターゼのみ三次構造が解明されている。蛋白質構造データバンクでのアクセスコードは、1U24、1U25、1U26、2B4O、2B4P及び2B4Uである。
関連項目
編集- 3-フィターゼ (1-フィターゼ)
- 4-フィターゼ (6-フィターゼ)
- タンパク質チロシンホスファターゼ
出典
編集- ^ a b “Specificity of hydrolysis of phytic acid by alkaline phytase from lily pollen”. Plant Physiology 106 (4): 1489?1495. (1994). doi:10.1104/pp.106.4.1489. PMC 159689. PMID 7846160 .
- ^ a b “A protein tyrosine phosphatase-like inositol polyphosphatase from Selenomonas ruminantium subsp. lactilytica has specificity for the 5-phosphate of myo-inositol hexakisphosphate”. The International Journal of Biochemistry & Cell Biology 40 (10): 2053?2064. (2008). doi:10.1016/j.biocel.2008.02.003. PMID 18358762.