21世紀国家ビジョン研究会
21世紀国家ビジョン研究会(にじゅういっせいきこっかビジョンけんきゅうかい)は、民主党のグループ。略称・東京都選挙管理委員会届出の名称は国家研、通称は小沢一郎のグループとの区別から小沢鋭仁グループとされる。
小沢鋭仁 | |
略称 | 小沢鋭仁グループ |
---|---|
設立 | 2010年6月9日 |
設立者 | 小沢鋭仁 |
解散 | 2012年11月 |
種類 | 民主党のグループ |
会員数 | 民主党所属国会議員 |
会長 | 小沢鋭仁 |
関連組織 |
小沢グループ 鳩山グループ |
ウェブサイト | 国家研 |
なお、報道によってグループ名の表記にぶれがあり、「21世紀」を「21C」と表記或いは省略するもの、「国家ビジョン」を「国家モデル」或いは「国家像モデル」と表記するものがあるが、会長の小沢鋭仁は環境大臣記者会見においてグループ名を「21世紀国家ビジョン研究会」と紹介している[1]。
概要
編集鳩山由紀夫内閣総理大臣・民主党代表が辞任し政界引退を表明した直後の2010年6月9日に、鳩山グループに所属する小沢鋭仁前環境大臣と、羽田雄一郎、五十嵐文彦、大谷信盛、菊田真紀子、北神圭朗、城島光力、高山智司、伴野豊、山花郁夫ら小沢鋭仁に近い国会議員が呼び掛け人となって結成され[2]、8月2日に第1回勉強会を開催した。2011年に入ると活動を活発化させ、2月1日に政治団体の設立の届出をし[3]、4月12日に赤坂に事務所を開設した[4]。さらに、小沢鋭仁は次期民主党代表選挙への出馬に意欲を示し[5]、グループを中心に推薦人集めに奔走したが、支持が広がらず最終的には支持層が重なる海江田万里経済産業大臣に候補を一本化することで出馬を断念した[6]。
小沢鋭仁を始め五十嵐、大谷ら鳩山グループ出身議員が多く、会員は約45人と報じられた一方[3]、2011年4月12日の事務所開設の会合には約15人の国会議員が出席するにとどまっていた[4]。
北欧型の福祉国家をモデルとした高福祉・中負担の社会保障の実現を主張し、アメリカ型の新自由主義には懐疑的であった他、不況を悪化させる増税には反対していた[7]。
所属していた国会議員一覧
編集役員
編集会長 | 顧問 | 事務局長 | 事務局次長 |
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(小沢鋭仁)[注 1] | (五十嵐文彦)[注 1] | (糸川正晃)[注 1] | (初鹿明博)[注 1] |
脚注
編集注釈
編集- ^ a b c d 元職の国会議員。
- ^ 2017年10月に民進党離党。その後は無所属→立憲民主党(小勝会)。
- ^ 小沢鋭仁グループ離脱後の所属は細野派→旧細野グループ・高木グループ→旧高木グループ→小林グループ。
- ^ 小沢鋭仁グループ離脱後の所属は赤松グループ。2017年10月に民進党離党。
- ^ 小沢鋭仁グループ離脱後の所属は前原グループ・長島グループ→旧長島グループ。2017年10月に希望の党に合流。2018年5月に国民民主党に不参加。
- ^ 2019年5月に自由民主党の公認候補に内定。
- ^ 2012年11月に民主党除籍。その後の所属は日本維新の会→維新の党→無所属→改革結集の会→おおさか維新の会→日本維新の会→希望の党。
- ^ 小沢鋭仁グループ離脱後の所属は細野派→旧細野グループ→階グループ。2017年10月に希望の党に合流。2018年5月に国民民主党に不参加。
- ^ 2012年11月に民主党除籍。その後の所属はみどりの風→日本未来の党→みどりの風→維新の党→民進党(旧維新の党グループ→松野グループ)→立憲民主党→無所属。
出典
編集- ^ “大臣記者会見要旨(平成22年7月30日(金))”. 環境省. (2010年7月30日)
- ^ “小沢環境相ら新グループ 鳩山前首相の引退表明受け”. 47NEWS. (2010年6月9日). オリジナルの2010年6月14日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “小沢鋭仁氏、党内グループ旗揚げに意欲”. 読売新聞. (2011年2月1日). オリジナルの2011年2月4日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “小沢前環境相らが新事務所=民主敗北で執行部追及【統一選】”. 朝日新聞. 時事通信. (2011年4月12日)
- ^ “小沢鋭仁前環境相、民主党代表選出馬へ 9日にも表明”. 産経新聞. (2011年6月9日). オリジナルの2011年6月13日時点におけるアーカイブ。
- ^ “小沢氏は海江田氏支持=野田、鹿野、馬淵氏も出馬表明―最多5人、代表選27日告示”. ウォール・ストリート・ジャーナル. 時事通信. (2011年8月26日). オリジナルの2013年4月28日時点におけるアーカイブ。
- ^ “【ポスト菅へ動く(5)小沢鋭仁元環境相】政策通として強い自負 知名度、しこりが壁”. 共同通信. (2011年8月23日). オリジナルの2012年8月4日時点におけるアーカイブ。