2021 UA1とは、2021年10月25日03:07(UT)頃に地球南極大陸の表面から約3047キロメートルの地点を通過した、小さな(~2メートル地球近傍天体である[5][注釈 1]。2021 UA1見かけの等級は14あたりで、冥王星程度の明るさに達しただけであった[5]太陽の方向から接近していたため、接近してから4時間後まで発見されなかった[1]

2021 UA1
2021 UA1の軌道
2021 UA1の軌道
分類 NEO
アテン群 (接近前)
アポロ群 (接近後)
発見
発見日 2021年10月25日[1]
発見者 カタリナ・スカイサーベイ[1]
軌道要素と性質
元期:2021年7月1日JD 2459396.5)[2]
軌道の種類 楕円軌道
軌道長半径 (a) 0.98 au[2]
近日点距離 (q) 0.6139 au[2]
遠日点距離 (Q) 1.35 au[2]
離心率 (e) 0.3750[2]
公転周期 (P) 0.97 [2]
軌道傾斜角 (i) 10.19°[2]
近日点引数 (ω) 66.27°[2]
昇交点黄経 (Ω) 211.6°[2]
平均近点角 (M) 312.8°[2]
最小交差距離 0.000064 au(地球軌道に対して)[2]
物理的性質
直径 ~2メートル (6.6 ft)[3]
1–3 m
絶対等級 (H) 31.8[2][4]
Template (ノート 解説) ■Project
地球に最接近した小惑星(衝突した小惑星やアースグレイジング火球を除く)
JPL SBDB番号と地球半径6,378 kmを使用)
小惑星 日付 地球の表面
からの距離
接近距離の
不確実性
観測弧 出典
2020 VT4 2020-11-13 17:21 368 km ±11 km 5日(観測数34) data
2020 QG 2020-08-16 04:09 2939 km ±11 km 2日(観測数35) data
2021 UA1 2021-10-25 03:07 3049 km ±10 km 1日(観測数22) data
2023 BU 2023-01-27 00:29 3589 km ±<1 km 6日(観測数166) data
2011 CQ1 2011-02-04 19:39 5474 km ±5 km 1日(観測数35) data
2019 UN13 2019-10-31 14:45 6235 km ±189 km 1日(観測数16) data
2008 TS26 2008-10-09 03:30 6260 km ±970 km 1日(観測数19) data
2004 FU162 2004-03-31 15:35 6535 km ±13000 km 1日(観測数4) data

2021年の地球への接近は軌道を変化させ、公転周期は356日から413日になった[6]。これにより、アテン群小惑星からアポロ群の小惑星になった。

軌道要素
パラメーター 元期 公転周期
(p)
遠日点
(Q)
近日点
(q)
軌道長半径
(a)
軌道離心率
(e)
軌道傾斜角
(i)
時期 (日) au (°)
接近前 2021-07-01[2] 355.6 1.351 0.614 0.982 0.3750 10.19°
接近後 2022-01-01[6] 413.1 1.525 0.646 1.086 0.4046 0.006°

脚注

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注釈

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  1. ^ 接近距離は0.000063 au – 6378 km(地球半径)で3047kmである。最も近い接近時、南天の極の4度以内を通過した。

出典

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  1. ^ a b c MPEC 2021-U95 : 2021 UA1”. IAU Minor Planet Center (2021年10月26日). 2021年10月26日閲覧。 (K21U01A)
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m JPL Small-Body Database Browser: (2021 UA1)”. Jet Propulsion Laboratory. 2021年10月26日閲覧。
  3. ^ Earth Impact Risk Summary: 2021 UA1”. NASA/JPL Near-Earth Object Program Office. 2021年10月26日閲覧。
  4. ^ 2021 UA1 Orbit”. Minor Planet Center. 2021年10月26日閲覧。
  5. ^ a b Horizons Batch for 2021-10-25 03:06 UT”. JPL Horizons. 2021年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ2021年10月26日閲覧。
  6. ^ a b Horizons Batch showing epoch 2021-Jul-01 and 2022-Jan-01”. JPL Horizons. 2021年10月26日閲覧。

外部リンク

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