2021年香港立法会選挙(2021ねんほんこんりっぽうかいせんきょ、中国語: 2021年香港立法會換屆選舉英語: 2021 Hong Kong Legislative Council General Election)は、香港立法会の第7期議員を選出するために2021年12月19日[1]に投票が予定されている選挙である[2][3]

2021年香港立法会選挙
香港
2016年 ←
2021年12月19日
→ 2024

全90議席

直接選挙枠 20議席
職能団体枠 30議席
選挙委員会枠 40議席

投票率 30.2%(直接選挙枠)減少28.08

32.22%(職能団体枠)減少42.11
98.48%(選挙委員会枠)

 
党首 李慧琼 盧偉國
政党 民主建港協進聯盟 香港経済民生連盟
同盟 建制派 建制派
前回選挙 12議席、16.68% 7議席、2.29%
現議席 13 8

現職主席

梁君彦
香港経済民生連盟

定数90(任期4年)のうち、20議席が地域別選挙区の直接選挙で、30議席が業界別の職能団体枠、残る40議席が選挙委員会によって選出される。

概要

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本来ならば2020年9月6日の執行が予定されていた[4]。選挙に先立つ2020年6月、香港での反政府的な動きを取り締まる香港特別行政区国家安全維持法が施行された[5]。今回の選挙は、同法が施行されてから香港では初の選挙となり、民主派候補の出馬を認めなかったり、当選しても議員資格を剥奪されるなど、民主派への圧力がより一層強まることが懸念された[6]。2020年7月11日~7月12日には、民主派は候補者絞りを目的に予備選挙を執行した。

こうした中、林鄭月娥行政長官は7月31日、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮することを理由に、緊急状況規則条例を適用して選挙を1年間延期し、2021年9月5日に執行すると発表した[4]。林鄭月娥行政長官は2021年3月30日、選挙制度変更に伴い、選挙を12月に再延期する方針を示した[7]

当選議員

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直接選挙枠(中選挙区)当選者

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10の2人区からなる[8]

 香港経済民生連盟   民主建港協進連盟   香港工会連合会   新民党   西九新動力   専業動力   実政円卓   香港新方向   無所属 

香港島西 葉劉淑儀 陳学鋒 香港島 呉秋北 梁熙 九龍西 鄭泳舜 梁文広 九龍 李慧琼 楊永杰 九龍 鄧家彪 顔汶羽
新界東南 李世栄 林素蔚 新界東北 陳克勤 李梓敬 新界西南 陳恒鑌 陳穎欣 新界西北 周浩鼎 田北辰 新界 劉国勲 張欣宇

職能団体枠当選者

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27の1人区と1つの3人区(「労働者職能団体」(繁体中国語:勞工界功能界別)、労働組合の代表らで完全連記制により選出)からなる[8]

 香港経済民生連盟   民主建港協進連盟   香港教育工作者連会   香港工会連合会   自由党   港九労工社団連会   新思維   無所属 

労工界(労働組合) 梁子穎 周小松 郭偉强
漁業・農業 何俊賢 郷議局 劉業強 工業第1 梁君彦 工業第2 呉永嘉 紡績衣服製造業 陳祖恒
商業第1 林健鋒 商業第2 廖長江 商業第3 厳剛 金融業 陳振英 金融サービス 李惟宏
保険業 陳健波 不動産業建設業 龍漢標 航運業・交通 易志明 輸出入業 黄英豪 観光業 姚柏良
外食業 張宇人 卸売小売業 邵家輝 科学技術イノベーション 邱達根 エンジニアリング業 盧偉国 建築測量都市計画造園 謝偉銓
会計 黄俊碩 法律 林新強 教育 朱国強 スポーツ芸能文化出版業 霍啓剛 医療 林哲玄
社会福祉 狄志遠 港区人大代表政協委員・全国性団体代表 陳勇英語版

選挙委員会枠当選者

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得票順に記載[9]

 香港経済民生連盟   民主建港協進連盟   香港教育工作者連会   香港工会連合会   新民党   新世紀論壇   自由党   港九労工社団連会   無所属 

選挙委員会 梁美芬 張国鈞 鄧飛 陳曼琪 麦美娟 葛珮帆 栄海恩 李浩然 黄元山 陳仲尼
陳凱欣 簡慧敏 陳家珮 謝偉俊 何君尭 譚岳衡 呉傑荘 陳紹雄 黎棟国 馬逢国
劉智鵬 陳沛良 黄国 陳月明 林琳 陸頌雄 梁毓偉 林順潮 洪雯 孫東
郭玲麗 管浩鳴 周文港 李鎮強 陸瀚民 江玉歓 林篠魯 蘇長栄 林振昇 林智遠

補欠当選

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月日 選挙区 選出 当選者 所属党派 欠員 所属党派 欠員事由
2022 12.18 選挙委員会 補欠[10] 陳永光 民建連 張国鈞 民建連 2022.6.18 行政府への転出により辞任
黄錦輝 無所属 麦美娟 工連会
何敬康 新民党 孫東 無所属
尚海龍 無所属 林智遠 無所属

脚注

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  1. ^ https://twitter.com/hkcnews_com/status/1381880547476086788”. Twitter. 2021年4月13日閲覧。
  2. ^ 2020 年立法会選挙(公式サイト)
  3. ^ “香港、立法会選挙を12月19日に実施へ-中国が定める新制度を推進へ”. bloomberg.co.jp. ブルームバーグ. (2021年4月14日). https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-13/QRI437DWLU6N01 2021年4月14日閲覧。 
  4. ^ a b “香港、立法会選を1年延期 「緊急条例」適用―民主派批判の中”. 時事ドットコム. 時事通信. (2020年7月31日). https://web.archive.org/web/20200801000505/https://www.jiji.com/jc/article?k=2020073101065&g=int 2020年8月3日閲覧。 
  5. ^ “「香港国家安全維持法」が施行 最高刑は無期懲役”. BBC. (2020年7月1日). https://www.bbc.com/japanese/53244732 2020年7月24日閲覧。 
  6. ^ “香港議会選 自由と民主主義守る試金石だ”. 読売新聞. (2020年7月24日). https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20200723-OYT1T50239/ 2020-0724閲覧。 
  7. ^ “香港立法会選、12月に再延期 制度変更で―行政長官”. 時事通信社. (2021年3月30日). https://web.archive.org/web/20210330214354/https://www.jiji.com/sp/article?k=2021033000948&g=int 2021年4月8日閲覧。 
  8. ^ a b 立法會選舉2021 | 香港01”. 立法會選舉 2021 專頁. 2022年5月31日閲覧。
  9. ^ 選舉委員會界別分組 | 選舉委員會候選名單 | 香港01”. 立法會選舉 2021 專頁. 2022年5月31日閲覧。
  10. ^ 高諾恆, 文睿 (2022年12月18日). “立法會補選︱陳永光、黃錦輝、何敬康、尚海龍當選” (中国語). 香港01. 2022年12月18日閲覧。

外部リンク

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