2014 FIFAワールドカップ・予選
本項では2014 FIFAワールドカップの予選について述べる。
2014 FIFAワールドカップ・予選 | |
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大会概要 | |
日程 | 2011年6月15日 - 2013年11月20日 |
チーム数 | 203 (6連盟) |
大会統計 | |
試合数 | 820試合 |
ゴール数 |
2303点 (1試合平均 2.81点) |
得点王 |
デオン・マコーレー ロビン・ファン・ペルシ ルイス・スアレス (11点) |
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FIFAに加盟している208の国・地域(2011年時点)のうち、参加辞退のブータン・グアム・モーリタニア、国際サッカー連盟(FIFA)から資格停止処分を受けていたブルネイを除く204の国・地域(開催国ブラジルを含む)がエントリーし(前回大会と同数)、後に棄権したモーリシャスを除いた参加国数の203は過去最多で、初めて200を上回った。 なお、シリアはアジア2次予選を勝ち抜いていたが、その後のアジア3次予選開始前に、出場資格のない選手を出場させていたとして失格になった。
本大会出場チームは32チーム。開催国のブラジルは予選を免除される。2006年大会および2010年大会と同様、前回優勝国の予選免除は行われない。よって31チームが予選により選出される。
予選形式
編集予選をよりよい時期に行えるようにするため、以前に比べ6ヶ月ほど早く抽選を行うものとされた。2011年7月30日にブラジル・リオデジャネイロで抽選が行われた[1]。
大陸連盟別の出場枠は以下の通り[2]。前回(2010年)大会の予選との違いは、開催国枠がアフリカから南米に移ったのみである[3]。UEFA・CAFは連盟内で予選が完結する一方、他の4連盟から進出した各1チームは大陸間プレーオフにより出場枠を競う。大陸間プレーオフの組み合わせは抽選によって決められる[3]。
大陸連盟 | 参加チーム | 本大会出場枠 | 予選開始日 | 予選終了日 |
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アジア (AFC) |
43 | 4.5 | 2011年6月29日 | 2013年9月10日 |
アフリカ (CAF) |
51 | 5 | 2011年11月11日 | 2013年11月19日 |
北中米カリブ海 (CONCACAF) |
35 | 3.5 | 2011年6月15日 | 2013年10月15日 |
南米 (CONMEBOL) |
9+1 | 4.5+1 | 2011年10月7日 | 2013年10月15日 |
オセアニア (OFC) |
11 | 0.5 | 2011年11月22日 | 2013年3月26日 |
欧州 (UEFA) |
53 | 13 | 2012年9月7日 | 2013年11月19日 |
合計 | 202+1 | 31+1 | 2011年6月15日 | 2013年11月19日 |
※南米の「+1」は開催国枠(ブラジル)
アジア予選
編集AFC出場枠 : 4.5
当初アジアサッカー連盟(AFC)は「予選は前大会と同じ方式を採用する」と表明していたものの、その後「2010年大会が終了するまで方式は正式決定できない」こと、および「2011年半ば以降に予選を実施する」ことを告知した[4]。
最終的に1次予選と2次予選は前回と少し方法を変え、1次予選にはランキング下位16チームが、2次予選には1次予選を勝ち抜いたチームと3次予選にシードされた5チーム以外が参加する形となった。1次予選、2次予選の組み合わせ抽選は2011年3月30日にマレーシア・クアラルンプールで行われた[5]。3次予選以降は前回と同様で、3次予選はシード5チームと2次予選勝者15チームの計20チームを5組に分け、各組上位2チームが4次予選(最終予選)に進出。4次予選は3次予選通過10チームを2組に分け、各組上位2チームが本大会出場権を獲得。各組3位チーム同士で5次予選(プレーオフ)を行い、勝者が大陸間プレーオフに進出する。
- 本大会出場決定チーム
- 大陸間プレーオフ進出チーム
- ヨルダン(B組3位)
- 大陸間プレーオフで敗退(詳細は後述)。
アフリカ予選
編集CAF出場枠 : 5
予選形式は2010年大会予選のものから大幅に変更された。まずFIFAランキング下位チームによる1次予選を行い、2次予選は1次予選勝者12チームとシードの28チームが4チームずつ10組に分かれてグループリーグを行う。2次予選1位の10チームが3次予選(最終予選)に進出し、10チームを5組に分けホーム・アンド・アウェーの一発勝負の方式で行い、その勝者が本大会出場権を獲得する。
- 本大会出場決定チーム
北中米カリブ海予選
編集CONCACAF出場枠 : 3.5
まず、FIFAランキング下位の10チームで予備予選を行い、その勝者5チームとランキング7位から25位までの19チームを4チームずつ6組に分け1次予選を行う。1次予選各組1位の6チームとランキング上位6チームの12チームを3組に分けて2次予選を行い、上位2チームが3次予選(最終予選)に進出。3次予選は6チーム総当たりで行い、上位3チームが本大会出場権を獲得。4位のチームは大陸間プレーオフに進出する。 なお、2010年5月北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)は予選方式の変更案として、「予備予選+3回のグループリーグ」の方式で行う方法を示した[6]。この場合最終予選は2組に分け、各組1位が本大会出場権獲得、2位同士でプレーオフを行い勝者が本大会出場権獲得、敗者が大陸間プレーオフ進出とされたが、この方法は用いられないこととなった。
- 本大会出場決定チーム
- 大陸間プレーオフ進出チーム
- メキシコ(4位)
- 大陸間プレーオフで勝利し本大会出場決定(詳細は後述)。
南米予選
編集ブラジル以外の9チームによる総当たり戦を実施し、上位4チームが本大会出場権を獲得。5位のチームは大陸間プレーオフに出場する。
- 本大会出場決定チーム
- 大陸間プレーオフ進出チーム
- ウルグアイ(5位)
- 大陸間プレーオフで勝利し本大会出場決定(詳細は後述)。
オセアニア予選
編集OFC出場枠 : 0.5
当初、1次予選はニューカレドニアのヌメアで行われる、2011 パシフィックゲームズが兼ねる[7][8] ものとされていたが、2011年6月に方式が変更され、別途試合を実施することとした[8]。 1次予選・2次予選はOFCネイションズカップ2012を兼ねる形となり、1次予選はその予選大会、2次予選は本大会との兼用となった。1次予選はランキング下位の4チームによる1回戦総当たりのリーグ戦で1位のチームが2次予選に進出。2次予選はシード7チームに1次予選1位のチームの8チームを2組に分け、上位2チームが3次予選に進出。3次予選は4チームがホーム・アンド・アウェーの総当たり戦を行い、1位のチームが大陸間プレーオフに進出する。
- 大陸間プレーオフ進出チーム
- ニュージーランド(1位)
- 大陸間プレーオフで敗退(詳細は後述)。
ヨーロッパ予選
編集UEFA出場枠 : 13
予選形式は2010年大会予選と同じで、9グループに分けての総当たり戦を行い、各グループ1位チームが本大会出場権を獲得、各グループ2位チーム(成績最下位の1チームを除いた8チーム)でプレーオフが行われる[9]。なお、2位チームの成績を比較する際、5チームの組と6チームの組があるため、6チームの組の場合は最下位の成績を除外した上でプレーオフ進出チームを決める。
- 本大会出場決定チーム
大陸間プレーオフ
編集アジア地区第5代表、北中米カリブ海地区第4代表、南米地区第5代表、オセアニア地区代表の4チームにより競われる。これら4チームの組み合わせの抽選も、上述の2011年7月30日の予選組み合わせ抽選会にて行われた[10]。
- 本大会出場決定チーム
出典
編集- ^ Preliminary draw FIFA Worldcup site
- ^ "Financial report presented & decisions taken on competition hosts & Brazil 2014 slots" (Press release). FIFA. 3 March 2011. 2011年3月3日閲覧。
- ^ a b “アジア4.5で変わらず=大陸別出場枠決まる-14年W杯サッカー”. 時事通信 (2011年3月4日). 2011年7月31日閲覧。
- ^ 2014 FWC Asian qualifiers after mid-2011
- ^ U16, U19, Olym, WC q'fiers draw on Mar 30
- ^ CONCACAF to seek change in World Cup qualifying
- ^ MoU agreement with OFC
- ^ a b “Pacific Games no longer part of qualification”. オセアニアサッカー連盟 (2011年6月29日). 2011年6月30日閲覧。
- ^ “Uefa retains 2010 World Cup qualifying format for 2014”. BBCスポーツ (2011年3月21日). 2011年4月9日閲覧。
- ^ Sam Lyon (2011年7月30日). “The 2014 World Cup qualifying draw as it happened”. BBCスポーツ. 2011年8月1日閲覧。