2010年のカタルーニャグランプリ

2010年のカタルーニャグランプリは、ロードレース世界選手権2010年シーズン第7戦として、7月2日から4日までスペインカタロニア・サーキットで開催された。

カタルーニャ州の旗   2010年のカタルーニャグランプリ
レース詳細
2010年のロードレース世界選手権 全18戦中第7戦
決勝日 2010年7月4日
開催地 カタロニア・サーキット
開催コース 常設サーキット
4.727km
MotoGP
ポールポジション ファステストラップ
スペインの旗 ホルヘ・ロレンソ イタリアの旗 アンドレア・ドヴィツィオーゾ
1:42.046 1:43.154
表彰台
1. スペインの旗 ホルヘ・ロレンソ
2. スペインの旗 ダニ・ペドロサ 3. オーストラリアの旗 ケーシー・ストーナー


Moto2
ポールポジション ファステストラップ
イタリアの旗 アンドレア・イアンノーネ イタリアの旗 アンドレア・イアンノーネ
1:47.493 1:47.543
表彰台
1. 日本の旗 高橋裕紀
2. スイスの旗 トーマス・ルティ 3. スペインの旗 フリアン・シモン


125 cc
ポールポジション ファステストラップ
スペインの旗 マルク・マルケス スペインの旗 ポル・エスパルガロ
1:50.543 1:50.590
表彰台
1. スペインの旗 マルク・マルケス
2. イギリスの旗 ブラッドリー・スミス 3. スペインの旗 ポル・エスパルガロ


概要

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125ccクラス

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125ccクラス予選では、マルク・マルケスが3戦連続でポールポジションを獲得した。これはバレンティーノ・ロッシが同記録を達成した当時(1997年ドイツGP)の年齢(18歳と153日)を更新する、史上最年少(17歳と136日)での3連続PPとなった[1]

日曜の決勝レースでもマルケスが強さを見せ、独走で4連勝を遂げた。この4連勝達成もロッシの記録[2]を上回る史上最年少記録となった。また125ccクラスでの4連勝は、2001年宇井陽一以来だった。

2位争いはブラッドリー・スミスポル・エスパルガロニコラス・テロルの3台によって展開されていたが、ファイナルラップにテロルは転倒し、スミスが2位、エスパルガロが3位となった。これによりマルケスが初のポイントリーダーとなり、2番手には1ポイント差でエスパルガロ、ランキングトップだったテロルは14ポイント差の3位に落ちた[3]

Moto2クラス

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Moto2クラス予選では、アンドレア・イアンノーネがシーズン3度目・2戦連続となるポールポジションを獲得した。2番手に今回から新型シャシーを投入したテック3高橋裕紀、3番手に鎖骨を骨折中のトーマス・ルティ、4番手に地元トニ・エリアスと続いた[4]

決勝レースではオープニングラップの第1コーナーでブレーキングポイントを誤ったアレックス・デボンが起因となり、富沢祥也ら9台が転倒する多重クラッシュが発生した。2周目、そのクラッシュによりイエローフラッグが振られていた区間でイアンノーネが高橋を追い抜いてしまう。その後イアンノーネはトップを独走していたが、追い抜きのペナルティとして2位に下がるように指示が出された。ところがイアンノーネはこの指示が理解できないまま周回を重ねてしまい[5]、結局ピットインしてライドスルーペナルティを受けることとなり、下位に沈んだ。これで高橋がトップに立ち、後続をどんどん離して独走、2006年のドイツGP(250cc)以来となるグランプリ3勝目・Moto2クラス初優勝を遂げた。2位にはルティ、続いて3位にフリアン・シモンが入った。

ポイントランキングでは、今回5位に入ったエリアスがランキングトップを維持。ランキング2位だった富沢はリタイヤによるノーポイントで4位に落ち、ルティが2番手、シモンが3番手に浮上した[6]

MotoGPクラス

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MotoGPクラスでは、第4戦イタリアGPで右脛骨複雑骨折の重傷を負って療養中のバレンティーノ・ロッシフィアット・ヤマハ)の代役として、YZR-M1の開発ライダーである41歳の吉川和多留が今回参戦した[7]

土曜日の予選では、その吉川のチームメイトのホルヘ・ロレンソが3戦連続となるポールポジションを獲得した。2番グリッドにはドゥカティ・マルボロケーシー・ストーナー、3番手には3戦連続のフロントロウとなるLCRホンダランディ・ド・プニエが入った[8]

日曜日の決勝では、トップを走るロレンソをレプソル・ホンダアンドレア・ドヴィツィオーゾが僅差で追う展開となっていたが、15周目にドヴィツィオーゾが転倒した後はロレンソが独走し、シーズン5勝目・3連勝を遂げた。2位にはダニ・ペドロサ、3位にケーシー・ストーナーと続き、前戦と同じメンバーが表彰台に立った。ポイントランキングでは、トップのロレンソと2番手のペドロサの差は52ポイントとなった[9]

MotoGPクラス決勝結果

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順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 99   ホルヘ・ロレンソ ヤマハ 25 43:22.805 1 25
2 26   ダニ・ペドロサ ホンダ 25 +4.754 4 20
3 27   ケーシー・ストーナー ドゥカティ 25 +4.956 2 16
4 14   ランディ・ド・プニエ ホンダ 25 +18.057 3 13
5 19   アルバロ・バウティスタ スズキ 25 +21.361 9 11
6 11   ベン・スピーズ ヤマハ 25 +21.503 5 10
7 65   ロリス・カピロッシ スズキ 25 +24.181 7 9
8 69   ニッキー・ヘイデン ドゥカティ 25 +27.941 11 8
9 33   マルコ・メランドリ ホンダ 25 +28.046 14 7
10 40   エクトル・バルベラ ドゥカティ 25 +32.439 13 6
11 5   コーリン・エドワーズ ヤマハ 25 +38.406 10 5
12 36   ミカ・カリオ ドゥカティ 25 +58.257 15 4
13 64   秋吉耕佑 ホンダ 25 +1:09.348 16 3
14 4   アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ 25 +1:32.402 6 2
15 8   吉川和多留 ヤマハ 25 +1:35.237 17 1
Ret 58   マルコ・シモンチェリ ホンダ 13 アクシデント 8
Ret 41   アレックス・エスパルガロ ドゥカティ 5 アクシデント 12

Moto2クラス決勝結果

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順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 72   高橋裕紀 テック3 23 41:42.451 2 25
2 12   トーマス・ルティ モリワキ 23 +5.037 3 20
3 60   フリアン・シモン スッター 23 +5.200 11 16
4 17   カレル・アブラハム FTR 23 +6.706 12 13
5 24   トニ・エリアス モリワキ 23 +7.369 4 11
6 3   シモーネ・コルシ モトビ 23 +7.414 13 10
7 9   ケニー・ノエス プロモハリス 23 +17.010 9 9
8 10   フォンシ・ニエト モリワキ 23 +20.555 17 8
9 8   アンソニー・ウエスト MZ-RE ホンダ 23 +21.001 29 7
10 15   アレックス・デ・アンジェリス フォースGP210 23 +21.369 30 6
11 2   ガボール・タルマクシ スピードアップ 23 +22.213 32 5
12 68   ヨニー・エルナンデス BQR-Moto2 23 +23.024 23 4
13 29   アンドレア・イアンノーネ スピードアップ 23 +25.297 1 3
14 16   ジュール・クルーセル スッター 23 +26.674 5 2
15 75   手島雄介 モトビ 23 +26.796 36 1
16 35   ラファエレ・デ・ロサ テック3 23 +27.441 22
17 41   アルネ・トーデ スッター 23 +27.674 19
18 61   ウラジミール・イワノフ モリワキ 23 +35.193 31
19 18   Jordi Torres プロモハリス 23 +37.424 25
20 53   バレンティン・デビーズ ADV 23 +41.504 39
21 5   ホアン・オリベ プロモハリス 23 +41.710 38
22 71   クラウディオ・コルティ スッター 23 +41.966 37
23 4   リカルド・カルダス スッター 23 +49.224 27
24 19   ザビエル・シメオン モリワキ 23 +1:03.470 34
25 40   セルヒオ・ガデア ポンス カレックス 23 +1:12.814 18
26 95   マシェル・アル・ナイミ BQR-Moto2 23 +1:22.796 40
Ret 31   カルメロ・モラレス ポンス カレックス 22 アクシデント 6
Ret 76   ベルナト・マルティネス ビモータ 20 棄権 35
Ret 25   アレックス・バルドリーニ ICP 19 棄権 26
Ret 45   スコット・レディング スッター 12 棄権 14
Ret 14   ラタパー・ウィライロー ビモータ 9 アクシデント 8
Ret 48   富沢祥也 スッター 4 棄権 7
Ret 59   ニッコロ・カネパ フォースGP210 3 アクシデント 33
Ret 52   ルーカス・ペセック モリワキ 3 棄権 24
Ret 21   ウラジミール・レオノフ スッター 1 アクシデント 41
Ret 77   ドミニク・エガーター スッター 1 棄権 16
Ret 55   エクトル・ファウベル スッター 1 棄権 15
Ret 39   ロベルティーノ・ピエトリ スッター 0 アクシデント 42
Ret 44   ロベルト・ロルフォ スッター 0 アクシデント 10
Ret 6   アレックス・デボン FTR 0 アクシデント 20
Ret 63   マイク・ディ・メッリオ スッター 0 アクシデント 21

125ccクラス決勝結果

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順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 93   マルク・マルケス デルビ 22 40:46.315 1 25
2 38   ブラッドリー・スミス アプリリア 22 +4.638 3 20
3 41   ポル・エスパルガロ デルビ 22 +4.996 2 16
4 11   サンドロ・コルテセ デルビ 22 +45.366 5 13
5 7   エフレン・バスケス デルビ 22 +45.433 8 11
6 71   小山知良 アプリリア 22 +49.685 6 10
7 35   ランディ・クルメナッハ アプリリア 22 +49.735 14 9
8 14   ヨハン・ザルコ アプリリア 22 +49.743 10 8
9 94   ジョナス・フォルガー アプリリア 22 +49.775 12 7
10 99   ダニー・ウェブ アプリリア 22 +53.115 16 6
11 26   アドリアン・マルティン アプリリア 22 +58.669 19 5
12 15   シモーネ・グロツキー アプリリア 22 +58.800 11 4
13 23   アルベルト・モンカヨ アプリリア 22 +1:02.050 13 3
14 78   マルセル・シュロッター ホンダ 22 +1:15.497 23 2
15 63   ズルファミ・カイルディン アプリリア 22 +1:16.029 18 1
16 84   ヤコブ・コーンフェール アプリリア 22 +1:26.441 28
17 69   ルイ・ロッシ アプリリア 22 +1:33.613 24
18 87   ルカ・マルコーニ アプリリア 22 +1:36.186 25
19 58   ホアン・ペレロ ホンダ 22 +1:36.223 26
20 60   ミシェル・ファン・デル・マルク ランブレッタ 22 +1:36.340 27
21 59   Johnny Rosell ホンダ 22 +1:43.804 22
22 72   マルコ・ラバイオリ ランブレッタ 22 +1:55.331 30
23 56   Peter Sebestyén アプリリア 21 +1 Lap 32
Ret 40   ニコラス・テロル アプリリア 21 アクシデント 4
Ret 39   ルイス・サロム アプリリア 14 棄権 15
Ret 17   Eduard Lopez アプリリア 11 棄権 31
Ret 55   Isaac Viñales アプリリア 10 アクシデント 21
Ret 50   ストゥーラ・ファーガーハウグ アプリリア 7 アクシデント 17
Ret 5   アレクシ・マスボー アプリリア 5 アクシデント 9
Ret 12   エステベ・ラバト アプリリア 0 アクシデント 7
Ret 53   ジャスパー・イウェマ アプリリア 0 アクシデント 20
DNS 32   ロレンツォ・サヴァドーリ アプリリア スタートせず 29

脚注

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参考文献

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前戦
2010年のオランダグランプリ
ロードレース世界選手権
2010年シーズン
次戦
2010年のドイツグランプリ
前回開催
2009年のカタルーニャグランプリ
  カタルーニャグランプリ 次回開催
2011年のカタルーニャグランプリ