2001年世界陸上競技選手権大会

陸上競技の国際大会

2001年世界陸上競技選手権大会(2001ねんせかいりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかい)、または、2001年に開催された、世界陸上競技選手権大会の第8回大会。カナダエドモントンにあるコモンウェルススタジアムをメイン会場として2001年8月3日から8月12日まで行われた。アメリカ大陸での開催は初めてで、開催国のカナダがメダルを獲得できなかった。なお、開催国がメダルを獲得できなかったのは1995 イェーテボリ大会以来、3大会ぶり2例目であった。

第8回世界陸上競技選手権大会
開催地 カナダエドモントン
期間 8月3日 – 8月12日
メイン会場 コモンウェルススタジアム
参加国 189か国
参加選手 1677人
種目数 46種目

獲得メダル一覧

編集

国別メダル受賞数

編集
国・地域
1   ロシア 5 7 6 18
2   アメリカ合衆国 5 5 3 13
3   ケニア 3 3 2 8
4   ドイツ 3 3 1 7
5   キューバ 3 1 2 6
6   バハマ 3 0 1 4
7   エチオピア 2 3 3 8
8   ルーマニア 2 2 0 4
8   ベラルーシ 2 2 0 4
10   モロッコ 2 1 0 3
11   ポーランド 2 0 3 5
12   南アフリカ共和国 2 0 0 2
12   チェコ 2 0 0 2
14   ジャマイカ 1 3 2 6
15   ギリシャ 1 2 2 5
16   イタリア 1 1 2 4
17   ウクライナ 1 1 1 3
18   オーストラリア 1 0 2 3
19   イギリス 1 0 1 2
20   スイス 1 0 0 1
20   ドミニカ共和国 1 0 0 1
20   セネガル 1 0 0 1
20   モザンビーク 1 0 0 1
24   日本 0 2 1 3
24   スペイン 0 2 1 3
26   トリニダード・トバゴ 0 1 1 2
26   フランス 0 1 1 2
26   スウェーデン 0 1 1 2
26   フィンランド 0 1 1 2
30   イスラエル 0 1 0 1
30   リトアニア 0 1 0 1
30   エストニア 0 1 0 1
30   オーストリア 0 1 0 1
30   カメルーン 0 1 0 1
35   メキシコ 0 0 2 2
36   セントクリストファー・ネイビス 0 0 1 1
36   ハイチ 0 0 1 1
36   ポルトガル 0 0 1 1
36   ケイマン諸島 0 0 1 1
36   スリナム 0 0 1 1
36   カザフスタン 0 0 1 1
36   ブルガリア 0 0 1 1
Total 46 47 46 139

競技結果

編集

男子

編集

1997 | 1999 | 2001 | 2003 | 2005

競技種目
トラック競技
100m モーリス・グリーン
  アメリカ合衆国
9秒82 バーナード・ウィリアムズ
  アメリカ合衆国
9秒94 アト・ボルドン
  トリニダード・トバゴ
9秒98
200m コンスタンティノス・ケンテリス
  ギリシャ
20秒04 クリストファー・ウィリアムズ
  ジャマイカ
20秒20 キム・コリンズ
  セントクリストファー・ネイビス
ショーン・クロフォード
  アメリカ合衆国
20秒20
400m アバード・モンカー
  バハマ
44秒64 インゴ・シュルツ
  ドイツ
44秒87 グレッグ・ホートン
  ジャマイカ
44秒98
800m アンドレ・ブヒャー
  スイス
1分43秒70 ウィルフレッド・ブンゲイ
  ケニア
1分44秒55 パヴェル・チャピエフスキー
  ポーランド
1分44秒63
1500m ヒシャム・エルゲルージ
  モロッコ
3分30秒68 バーナード・ラガト
  ケニア
3分31秒10 ドリス・マーゾージ
  フランス
3分31秒54
5000m リチャード・リモ
  ケニア
13分00秒77 ミリオン・ウォルデ
  エチオピア
13分03秒47 John Kibowen
  ケニア
13分05秒20
10000m チャールズ・カマシ
  ケニア
27分53秒25 アセッファ・メゼゲブ
  エチオピア
27分53秒97 ハイレ・ゲブレセラシェ
  エチオピア
27分54秒41
マラソン ゲザハン・アベラ
  エチオピア
2時間12分42秒 サイモン・ビウォット
  ケニア
2時間12分43秒 ステファノ・バルディーニ
  イタリア
2時間13分18秒
(マラソン団体) [1]   エチオピア 6時間43分32秒   日本 6時間48分36秒   イタリア 6時間51分56秒
110mハードル アレン・ジョンソン
  アメリカ合衆国
13秒04 アニエル・ガルシア
  キューバ
13秒07 ダドリー・ドリヴァル
  ハイチ
13秒25
400mハードル フェリックス・サンチェス
  ドミニカ共和国
47秒49 ファブリツィオ・モリ
  イタリア
47秒54 為末大
  日本
47秒89
3000m障害 ルーベン・コスゲイ
  ケニア
8分15秒16 アリ・エジーヌ
  モロッコ
8分16秒21 バーナード・バルマサイ
  ケニア
8分16秒59
20km競歩 ロマン・ラスカゾフ
  ロシア
1時間20分31秒 イリヤ・マルコフ
  ロシア
1時間20分33秒 ヴィクトール・ブライェフ
  ロシア
1時間20分36秒
50km競歩 ロベルト・コジェニョフスキ
  ポーランド
3時間42分08秒 ヘスス・アンゲル・ガルシア
  スペイン
3時間43分07秒 エドガー・ヘルナンデス
  メキシコ
3時間46分12秒
4×100mリレー   南アフリカ共和国
モーネ・ナゲル
Corne Du Plessis
リー=ロイ・ニュートン
マシュー・クイン
38秒47   トリニダード・トバゴ
マルク・バーンズ
アト・ボルドン
ジェーイシー・ハーパー
ダレル・ブラウン
38秒58   オーストラリア
アダム・バジル
ポール・ディベラ
Steve Brimacombe
マット・シルビントン
38秒83
4×400mリレー   バハマ
アバード・モンカー
クリス・ブラウン
トロイ・マッキントッシュ
Timothy Munnings
2分58秒19   ジャマイカ
ブランドン・シンプソン
クリストファー・ウィリアムズ
グレッグ・ホートン
ダニー・マクファーレン
2分58秒39   ポーランド
Rafal Wieruszewski
Piotr Haczek
Piotr Dlugosielski
ピオトル・リュシュケビッチ
2分59秒71
フィールド競技
走高跳 マルティン・ブス
  ドイツ
2m36cm ヴィアチェスラフ・ヴォロニン
  ロシア
ヤロスラフ・リバコフ
  ロシア
2m33cm
棒高跳 ドミトリー・マルコフ
  オーストラリア
6m05cm
大会新
アレクサンドル・アヴェルブフ
  イスラエル
5m85cm ニック・ハイソング
  アメリカ合衆国
5m85cm
走幅跳 イバン・ペドロソ
  キューバ
8m40cm サヴァンテ・ストリングフェロー
  アメリカ合衆国
8m24cm カルロス・カラド
  ポルトガル
8m21cm
三段跳 ジョナサン・エドワーズ
  イギリス
17m92cm クリスチャン・オルソン
  スウェーデン
17m47cm イゴール・スパソヴホドッキー
  ロシア
17m44cm
砲丸投 ジョン・ゴディナ
  アメリカ合衆国
21m87cm アダム・ネルソン
  アメリカ合衆国
21m24cm アルシ・ハリュ
  フィンランド
20m93cm
円盤投 ラルス・リーデル
  ドイツ
69m72cm
大会新
ウィルギリウス・アレクナ
  リトアニア
69m40cm ミヒャエル・メレンベック
  ドイツ
67m61cm
ハンマー投 シモン・ジョルコフスキ
  ポーランド
83m38cm
大会新
室伏広治
  日本
82m92cm イルヤ・コノヴァロフ
  ロシア
80m27cm
やり投 ヤン・ゼレズニー
  チェコ
92m80cm
大会新
アキ・パルヴィアイネン
  フィンランド
91m31cm コンスタンティノス・ガツゥーディス
  ギリシャ
89m95cm
十種競技 トマシュ・ドヴォルザーク
  チェコ
8902点
大会新
エルキ・ノール
  エストニア
8815点 ディーン・メイシー
  イギリス
8603点

女子

編集

1997 | 1999 | 2001 | 2003 | 2005

競技種目
トラック競技
100m ジャンナ・ビントゥセヴィッチ
  ウクライナ
10秒82 エカテリーニ・タヌー
  ギリシャ
10秒91 チャンドラ・スターラップ
  バハマ
11秒02
200m デビー・ファーガソン
  バハマ
22秒52 ラターシャ・ジェンキンス
  アメリカ合衆国
22秒85 シドニー・マザーシル
  ケイマン諸島
22秒88
400m アミー・ムバケ・ティアム
  セネガル
49秒86 ロレイン・フェントン
  ジャマイカ
49秒88 アナ・ゲバラ
  メキシコ
49秒97
800m マリア・ムトラ
  モザンビーク
1分57秒17 ステファニー・グラフ
  オーストリア
1分57秒20 レティティア・フリースデ
  スリナム
1分57秒35
1500m ガブリエラ・サボー
  ルーマニア
4分00秒57 ヴィオレタ・ゼケリ
  ルーマニア
4分01秒70 ナタリア・ゴレロワ
  ロシア
4分02秒40
5000m オルガ・エゴロワ
  ロシア
15分03秒39 マルタ・ドミンゲス
  スペイン
15分06秒59 アエレチ・ウォレク
  エチオピア
15分10秒17
10000m デラルツ・ツル
  エチオピア
31分48秒81 ベルハネ・アデレ
  エチオピア
31分48秒85 ゲテ・ワミ
  エチオピア
31分49秒98
マラソン リディア・シモン
  ルーマニア
2時間26分01秒 土佐礼子
  日本
2時間26分06秒 スヴェトラーナ・ザハロワ
  ロシア
2時間26分18秒
(マラソン団体) [1]   日本 7時間22分36秒   ロシア 7時間26分00秒   ルーマニア 7時間29分44秒
100mハードル アンジャネット・カークランド
  アメリカ合衆国
12秒42 ゲイル・ディバース
  アメリカ合衆国
12秒54 オルガ・シシギナ
  カザフスタン
12秒58
400mハードル ネザ・ビドゥアン
  モロッコ
53秒34 ユリア・ノソワ
  ロシア
54秒27 ダイミ・パーニア
  キューバ
54秒51
20km競歩 オリンピアダ・イワノワ
  ロシア
1時間27分48秒
大会新
Valentina Tsybulskaya
  ベラルーシ
1時間28分49秒 エリザベッタ・ペローネ
  イタリア
1時間28分56秒
4×100mリレー   ドイツ
Melanie Paschke
Gaby Rockmeier
Birgit Rockmeier
Marion Wagner
42秒32   フランス
Sylviane Félix
Frédérique Bangué
ミュリエル・ユルティスウエリ
Odiah Sidibé
42秒39   ジャマイカ
Juliet Campbell
Merlene Frazer
Beverly McDonald
Astia Walker
42秒40
4×400mリレー   ジャマイカ
サンディー・リチャーズ
Catherine Scott
Debbie-Ann Parris
ロレイン・フェントン
3分20秒65   ドイツ
Florence Ekpo-Umoh
Shanta Ghosh
Claudia Marx
グリット・ブロイアー
3分21秒97   ロシア
Irina Rosikhina
ユリア・ノソワ
Anastasiya Kapachinskaya
オレシャ・ジキナ
3分24秒92
フィールド競技
走高跳 ヘストリー・クルーテ
  南アフリカ共和国
2m00cm インガ・ババコワ
  ウクライナ
2m00cm カイサ・ベリークヴィスト
  スウェーデン
1m97cm
棒高跳 ステーシー・ドラギラ
  アメリカ合衆国
4m75cm
大会新
スベトラーナ・フェオファノワ
  ロシア
4m75cm
大会新
Monika Pyrek
  ポーランド
4m55cm
走幅跳 フィオナ・メイ
  イタリア
7m02cm タチアナ・コトワ
  ロシア
7m01cm Niurka Montalvo
  スペイン
6m88cm
三段跳 タチアナ・レベデワ
  ロシア
15m25cm フランソワーズ・ムバンゴ
  カメルーン
14m60cm テレザ・マリノワ
  ブルガリア
14m58cm
砲丸投 Yanina Korolchik
  ベラルーシ
20m61cm ナディネ・クライナート=シュミット
  ドイツ
19m86cm Vita Pavlysh
  ウクライナ
19m41cm
円盤投 エリーナ・ズベレワ
  ベラルーシ
67m10cm Nicoleta Grasu
  ルーマニア
66m24cm アナスタシア・ケレシドゥ
  ギリシャ
65m50cm
ハンマー投 イプシ・モレノ
  キューバ
70m65cm オリガ・クゼンコワ
  ロシア
70m61cm Bronwyn Eagles
  オーストラリア
68m87cm
やり投 オスレイディス・メネンデス
  キューバ
69m53cm
大会新
ミレラ・マンジャニ
  ギリシャ
65m78cm Sonia Bisset
  キューバ
64m69cm
七種競技 エレーナ・プロホロワ
  ロシア
6694点 ナタリア・サザノビッチ
  ベラルーシ
6539点 Shelia Burrell
  アメリカ合衆国
6472点

TV放送

編集

テレビ放送はTBSJNN系列で独占放送された。

ダイジェスト

この回の放送は日本との時差が16時間あり、日本時間の深夜には予選・朝~昼に準決勝か決勝があった。放送はほとんどが朝~昼までの放送が多く、夜10時にハイライトを放送した。そのため、朝~昼は現地のスタジオから進行し、夜~深夜は東京のスタジオから進行した。しかしながら、この回は中継の延長をせず放送終了したが男子ハンマー投の予選があった日は放送内では室伏の1投目のみ放送した後、放送時間を1時間延長しても次の投擲を放送できないまま時間切れ。(補完として翌日の昼にハイライト内で放送)同じ男子ハンマー投の決勝があった日に放送終了から数分後(この時間は「はなまるマーケット」を放送していた)に室伏の銀メダル獲得が決定するハプニングがあった。
また古舘伊知郎による女子マラソンの実況はこの大会で最後になった。[2]

おもな出演者

脚注

編集
  1. ^ a b 1997年アテネ大会よりワールドカップマラソン国別対抗戦(1985年に第1回)を同時開催。チーム上位3人の合計タイムによって競い、世界陸上と同様にメダルは授与されるが国別獲得数には含まない。
  2. ^ 次の大会から椎野茂アナに交代。

関連項目

編集

外部リンク

編集