2,4-ジアミノトルエン
2,4-ジアミノトルエン(2,4-Diaminotoluene)は、C6H3(NH2)2CH3の化学式を持つ有機化合物である。この化学式を持つ6つの異性体のうちの1つである。白色固体であるが、サンプルはしばしば黄褐色を呈する。ニッケル触媒を用いて、2,4-ジニトロトルエンの水素化によって製造される。販売されているサンプルは、しばしば最大20%程度の2,6-異性体を含む[1]。
2,4-ジアミノトルエン | |
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4-Methylbenzene-1,3-diamine | |
別称 2,4-Toluenediamine | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 95-80-7 |
PubChem | 7261 |
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特性 | |
化学式 | C7H10N2 |
モル質量 | 122.17 g mol−1 |
外観 | 白色の固体 |
密度 | 1.521 g/cm3 |
融点 |
97-99 °C, 370-372 K, 207-210 °F |
沸点 |
283-285 °C, 556-558 K, 541-545 °F |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
主に、ポリウレタンの材料となるトルエンジイソシアネートの前駆体として用いられる。
塩化ベンゼンジアゾニウムとの反応によって、陽イオンアゾ化合物の色素である橙色1号が得られる。アセトアルデヒドとの縮合によって、アクリジン色素の黄色9号が得られる[2]。
出典
編集- ^ Robert A. Smiley “Phenylene- and Toluenediamines” in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 2002, Wiley-VCH, Weinheim. doi:10.1002/14356007.a19_405
- ^ Thomas Gessner and Udo Mayer "Triarylmethane and Diarylmethane Dyes" in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry 2002, Wiley-VCH, Weinheim.doi:10.1002/14356007.a27_179