1996年の横浜ベイスターズ
1996年の横浜ベイスターズ(1996ねんのよこはまベイスターズ)では、1996年の横浜ベイスターズの動向をまとめる。
1996年の横浜ベイスターズ | |
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成績 | |
セントラル・リーグ5位 | |
55勝75敗 勝率.423[1] | |
本拠地 | |
都市 | 神奈川県横浜市中区 |
球場 | 横浜スタジアム |
球団組織 | |
オーナー | 中部慶次郎 |
経営母体 | マルハ |
監督 | 大矢明彦 |
« 1995 1997 » |
この年の横浜ベイスターズは、大矢明彦監督の1年目のシーズンである。
概要
編集4月は15勝6敗の快進撃を見せて「春の珍事」とマスコミ間でにぎわったが、5月に7勝18敗で負け越して以降は失速。 最終的には、この年最下位の阪神がヤクルトに同一カード15連敗したこともあり、かろうじて最下位は免れ5位でシーズンを終えたが、セ・リーグ全5球団に対戦成績で負け越してしまった。 なお、優勝の巨人と3位の広島に12勝14敗とそれぞれ健闘したが、4位ヤクルトには9勝17敗と歯が立たなかった。
打撃陣では不動の4番グレン・ブラッグスがひざの故障で衰えたものの、ロバート・ローズや駒田徳広がそれなりの成績を収め打撃成績もチーム本塁打は85本と最低ながら、打率はリーグ3位、犠打は巨人をしのいでリーグ1位、盗塁はリーグ2位、三塁打はリーグ1位と上位陣と比べて大差はなかった。
一方、投手陣は先発転向の盛田幸妃が不振に陥ったが三浦大輔や斎藤隆がカバーし、リリーフでも佐々木主浩や五十嵐英樹などが健闘し、チーム奪三振は929個でリーグ2位、完投も25回でリーグ3位とまずまずだったが、チーム防御率は前年の4.37から4.67のリーグ最下位まで低下し、660失点は12球団最下位であった。
チーム成績
編集レギュラーシーズン
編集選手名 | 年数 | 年齡 | ||
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1 | 中 | 波留敏夫 | 3年目 | 25歳 |
2 | 遊 | 石井琢朗 | 8年目 | 25歳 |
3 | 三 | ローズ | 4年目 | 29歳 |
4 | 右 | ブラッグス | 4年目 | 33歳 |
5 | 一 | 駒田徳広 | 16年目 | 33歳 |
6 | 左 | 佐伯貴弘 | 4年目 | 25歳 |
7 | 捕 | 谷繁元信 | 8年目 | 25歳 |
8 | 二 | 進藤達哉 | 9年目 | 26歳 |
9 | 投 | 盛田幸妃 | 9年目 | 26歳 |
※年数はNPB所属年数、年齡は開幕時
順位 | 4月終了時 | 5月終了時 | 6月終了時 | 7月終了時 | 8月終了時 | 9月終了時 | 最終成績 | |||||||
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1位 | 横浜 | -- | 中日 | -- | 広島 | -- | 広島 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- |
2位 | 中日 | 2.0 | 広島 | 0.0 | 中日 | 5.5 | 中日 | 4.0 | 広島 | 1.0 | 広島 | 2.5 | 中日 | 5.0 |
3位 | 広島 | 5.0 | 巨人 | 3.0 | ヤクルト | 7.5 | 巨人 | 5.0 | 中日 | 4.5 | 中日 | 3.5 | 広島 | 6.0 |
4位 | ヤクルト | ヤクルト | 4.5 | 巨人 | 11.0 | ヤクルト | 5.5 | ヤクルト | 9.5 | ヤクルト | 12.5 | ヤクルト | 16.0 | |
5位 | 巨人 | 7.0 | 横浜 | 5.0 | 横浜 | 12.0 | 横浜 | 12.0 | 横浜 | 15.5 | 阪神 | 20.5 | 横浜 | 22.0 |
6位 | 阪神 | 8.0 | 阪神 | 11.5 | 阪神 | 18.0 | 阪神 | 15.5 | 阪神 | 17.5 | 横浜 | 21.0 | 阪神 | 23.0 |
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 読売ジャイアンツ | 77 | 53 | 0 | .592 | 優勝 |
2位 | 中日ドラゴンズ | 72 | 58 | 0 | .554 | 5.0 |
3位 | 広島東洋カープ | 71 | 59 | 0 | .546 | 6.0 |
4位 | ヤクルトスワローズ | 61 | 69 | 0 | .469 | 16.0 |
5位 | 横浜ベイスターズ | 55 | 75 | 0 | .423 | 22.0 |
6位 | 阪神タイガース | 54 | 76 | 0 | .415 | 23.0 |
オールスターゲーム1996
編集→詳細は「1996年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
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選手・スタッフ
編集表彰選手
編集リーグ・リーダー | |||
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選手名 | タイトル | 成績 | 回数 |
斎藤隆 | 最多奪三振 | 206個 | 初受賞 |
佐々木主浩 | 最優秀救援投手 | 29SP | 2年連続3度目 |
ベストナイン | ||
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選出なし | ||
ゴールデングラブ賞 | ||
選手名 | ポジション | 回数 |
駒田徳広 | 一塁手 | 4年連続7度目 |
ドラフト
編集→詳細は「1996年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
- 網掛けの選手は逆指名による入団
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 結果 |
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1位 | 川村丈夫 | 投手 | 日本石油 | 入団 |
2位 | 森中聖雄 | 投手 | 東海大学 | 入団 |
3位 | 大野貴洋 | 内野手 | 所沢商業高 | 入団 |
4位 | 石井義人 | 内野手 | 浦和学院高 | 入団 |
5位 | 神田大介 | 投手 | 花咲徳栄高 | 入団 |
出典
編集- ^ “年度別成績 1996年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2016年9月22日閲覧。
- ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7。