1988年の横浜大洋ホエールズ
1988年の横浜大洋ホエールズ(1988ねんのよこはまたいようホエールズ)では、1988年の横浜大洋ホエールズにおける動向をまとめる。
1988年の横浜大洋ホエールズ | |
---|---|
成績 | |
セントラル・リーグ4位 | |
59勝67敗4分 勝率.468[1] | |
本拠地 | |
都市 | 神奈川県横浜市 |
球場 | 横浜スタジアム |
球団組織 | |
オーナー | 中部新次郎 |
経営母体 | 大洋漁業 |
監督 | 古葉竹識 |
« 1987 1989 » |
1988年の横浜大洋ホエールズは、古葉竹識監督の2年目のシーズンである。
概要
編集シーズン開幕直前に山下大輔が体力の限界を理由に現役引退。ベテランの田代富雄も開幕を2軍で迎えるなど誤算が続出。4月は開幕ダッシュに失敗するが、5月以降は盛り返し、後半戦開幕時には4位ながらも首位中日に5ゲーム差と詰めよったが、8月以降は負けが込み、終盤は前年同様ヤクルトとの4位争いとなったが、これに勝って4位を死守した。投手陣では3年目の中山裕章が衰え始めた斉藤明夫に代わって守護神となり、欠端光則や大門和彦もまずまずの成績を挙げたが、それに続く投手はおらず、またエース・遠藤一彦はアキレス腱断裂の影響もあって往年の投球には程遠く、スタミナ切れも目立った。打撃陣では新外国人のジム・パチョレックが1年目ながら打率を3割に乗せたが、首位打者獲得はならなかった。主砲のカルロス・ポンセはこの年も打撃好調で、最終的に本塁打と打点の二冠王となった。また、高木豊、屋鋪要が走りまくって121盗塁でリーグ1位を記録し、チーム打率も.273でリーグ1位を記録するもポンセ、パチョレック以外の打者が長打不足で85本塁打がリーグ5位に終わった。銚子利夫が三塁に定着して規定打席に到達、山崎賢一が台頭するなど徐々に世代交代が進んだ。カード別成績ではヤクルトに16勝8敗2分と勝ち越したのが最高で、最下位の阪神には12勝14敗と苦戦した。この年から木庭教らの広島スカウト陣が加入したこともあり、広島出身の谷繁元信や石井琢朗(当時・忠徳)ら後の主力となる素材を獲得している。
チーム成績
編集レギュラーシーズン
編集開幕:4/8 | 5/1 | 6/4 | 7/1 | 8/2 | 9/3 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 二 | 高木豊 | 右 | 山崎賢一 | 遊 | 高橋雅裕 | 遊 | 高橋雅裕 | 遊 | 高橋雅裕 | 遊 | 高橋雅裕 |
2 | 三 | 銚子利夫 | 遊 | 高橋雅裕 | 三 | 銚子利夫 | 三 | 銚子利夫 | 三 | 銚子利夫 | 三 | 銚子利夫 |
3 | 中 | 屋鋪要 | 二 | 高木豊 | 二 | 高木豊 | 二 | 高木豊 | 二 | 高木豊 | 左 | 山崎賢一 |
4 | 右 | ポンセ | 一 | ポンセ | 右 | ポンセ | 右 | ポンセ | 右 | ポンセ | 右 | ポンセ |
5 | 一 | 大野雄次 | 左 | パチョレック | 左 | 山崎賢一 | 左 | パチョレック | 左 | パチョレック | 一 | パチョレック |
6 | 左 | パチョレック | 中 | 屋鋪要 | 一 | パチョレック | 一 | 田代富雄 | 捕 | 市川和正 | 中 | 屋鋪要 |
7 | 捕 | 若菜嘉晴 | 三 | 清水義之 | 中 | 屋鋪要 | 中 | 河野誉彦 | 一 | 田代富雄 | 捕 | 市川和正 |
8 | 遊 | 高橋雅裕 | 捕 | 若菜嘉晴 | 捕 | 市川和正 | 捕 | 市川和正 | 中 | 石橋貢 | 二 | 日野善朗 |
9 | 投 | 欠端光則 | 投 | 木田勇 | 投 | 新浦壽夫 | 投 | 松本豊 | 投 | 松本豊 | 投 | 相川英明 |
順位 | 4月終了時 | 5月終了時 | 6月終了時 | 7月終了時 | 8月終了時 | 9月終了時 | 最終成績 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 広島 | -- | 広島 | -- | 巨人 | -- | 中日 | -- | 中日 | -- | 中日 | -- | 中日 | -- |
2位 | 巨人 | 4.5 | 巨人 | 1.5 | 広島 | 0.5 | 巨人 | 1.0 | 広島 | 6.5 | 広島 | 7.0 | 巨人 | 12.0 |
3位 | 阪神 | 5.0 | 阪神 | 2.5 | 中日 | 1.0 | 広島 | 1.5 | 巨人 | 7.5 | 巨人 | 8.0 | 広島 | 15.0 |
4位 | ヤクルト | 5.5 | 大洋 | 4.0 | ヤクルト | 3.0 | 大洋 | 5.0 | 大洋 | 12.0 | 大洋 | 17.0 | 大洋 | 20.5 |
5位 | 大洋 | 7.0 | 中日 | 4.5 | 阪神 | 6.5 | ヤクルト | 9.5 | ヤクルト | 12.0 | ヤクルト | 17.0 | ヤクルト | 22.0 |
6位 | 中日 | 8.0 | ヤクルト | 5.5 | 大洋 | 7.0 | 阪神 | 10.0 | 阪神 | 19.0 | 阪神 | 23.0 | 阪神 | 29.5 |
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 中日ドラゴンズ | 79 | 46 | 5 | .632 | 優勝 |
2位 | 読売ジャイアンツ | 68 | 59 | 3 | .535 | 12.0 |
3位 | 広島東洋カープ | 65 | 62 | 3 | .512 | 15.0 |
4位 | 横浜大洋ホエールズ | 59 | 67 | 4 | .468 | 20.5 |
5位 | ヤクルトスワローズ | 58 | 69 | 3 | .457 | 22.0 |
6位 | 阪神タイガース | 51 | 77 | 2 | .398 | 29.5 |
オールスターゲーム1988
編集→詳細は「1988年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
- ファン投票
- 監督推薦
できごと
編集この節の加筆が望まれています。 |
選手・スタッフ
編集表彰選手
編集リーグ・リーダー | |||
---|---|---|---|
選手名 | タイトル | 成績 | 回数 |
ポンセ | 本塁打王 | 33本 | 初受賞 |
打点王 | 103打点 | 2年連続2度目 | |
パチョレック | 最多安打 | 165本 | 初受賞 |
屋鋪要 | 盗塁王 | 33個 | 3年連続3度目 |
ベストナイン | ||
---|---|---|
選手名 | ポジション | 回数 |
ポンセ | 外野手 | 2年連続2度目 |
パチョレック | 初受賞 | |
ゴールデングラブ賞 | ||
選手名 | ポジション | 回数 |
屋鋪要 | 外野手 | 5年連続5度目 |
ドラフト
編集→詳細は「1988年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
順位 | 選手名 | ポジション | 所属 | 結果 |
---|---|---|---|---|
1位 | 谷繁元信 | 捕手 | 江の川高 | 入団 |
2位 | 宮里太 | 捕手 | 熊谷組 | 入団 |
3位 | 井上純 | 外野手 | 東陵高 | 入団 |
4位 | 堀江賢治 | 内野手 | 広陵高 | 入団 |
5位 | 石田文樹 | 投手 | 日本石油 | 入団 |
6位 | 佐野貴英 | 内野手 | 滝川第二高 | 入団 |
出典
編集- ^ a b “年度別成績 1988年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2017年4月8日閲覧。
- ^ 『日本プロ野球記録年鑑 ベースボール・レコード・ブック1989』ベースボール・マガジン社、1988年。ISBN 4-583-02720-6。
- ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7。