1988年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ

メジャーリーグベースボールの第20回アメリカンリーグ優勝決定シリーズ

1988年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)ポストシーズンは10月4日に開幕した。アメリカンリーグの第20回リーグチャンピオンシップシリーズ英語: 20th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、翌5日から9日にかけて計4試合が開催された。その結果、オークランド・アスレチックス西地区)がボストン・レッドソックス東地区)を4勝0敗で下し、14年ぶり13回目のリーグ優勝および12回目のワールドシリーズ進出を果たした。

1988年アメリカンリーグ
チャンピオンシップシリーズ
チーム 勝数
オークランド・アスレチックス 4
ボストン・レッドソックス 0
シリーズ情報
試合日程 10月5日–9日
観客動員 4試合合計:16万7376人
1試合平均:04万1844人
MVP デニス・エカーズリー(OAK)
殿堂表彰者 トニー・ラルーサ(OAK監督)
デニス・エカーズリー(OAK投手)
デーブ・パーカー(OAK外野手)
ウェイド・ボッグス(BOS内野手)
ジム・ライス(BOS外野手)
リー・スミス(BOS投手)
チーム情報
オークランド・アスレチックス(OAK)
シリーズ出場 7年ぶり7回目
GM サンディ・アルダーソン
監督 トニー・ラルーサ
シーズン成績 104勝58敗・勝率.642
西地区優勝

ボストン・レッドソックス(BOS)
シリーズ出場 2年ぶり3回目
GM ルー・ゴーマン
監督 ジョー・モーガン
シーズン成績 089勝73敗・勝率.549
東地区優勝

 < 1987
ALCS
1988

1989 > 

 < 1987
NLCS
1988

1989 > 
ワールドシリーズ

両球団がリーグ優勝決定戦で対戦するのは、1975年以来13年ぶり2度目。この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、アスレチックスが9勝3敗と勝ち越していた[1]。そのうち、アスレチックスの本拠地オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアムでは、アスレチックスが6戦全勝だった[2]。今シリーズでもアスレチックスは本拠地での第3戦・第4戦に連勝し、敵地フェンウェイ・パークでの2試合と合わせて負けなしの "スウィープ" でレッドソックスを退けた。ポストシーズンのシリーズでレッドソックスが全敗はおろか、3勝未満に終わったのも通算12シリーズ目で今回が初めて[3]シリーズMVPには、全4試合で最後を締めてセーブを挙げ、6.0イニング無失点という成績を残したアスレチックスのデニス・エカーズリーが選出された。しかしアスレチックスは、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者ロサンゼルス・ドジャースに1勝4敗で敗れ、14年ぶり9度目の優勝を逃した。

試合結果

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1988年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月5日に開幕し、途中に移動日を挟んで5日間で4試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月05日(水) 第1戦 オークランド・アスレチックス 2-1 ボストン・レッドソックス フェンウェイ・パーク
10月06日(木) 第2戦 オークランド・アスレチックス 4-3 ボストン・レッドソックス
10月07日(金) 移動日
10月08日(土) 第3戦 ボストン・レッドソックス 6-10 オークランド・アスレチックス オークランド・アラメダ・
カウンティ・コロシアム
10月09日(日) 第4戦 ボストン・レッドソックス 1-4 オークランド・アスレチックス
優勝:オークランド・アスレチックス(4勝0敗 / 14年ぶり13度目)

第1戦 10月5日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
  4回表、アスレチックスが先頭打者ホセ・カンセコの本塁打で先制(58秒)
  8回表無死二塁から、アスレチックスがデーブ・ヘンダーソンの適時打で勝ち越し(47秒)
  9回裏二死一・二塁、アスレチックス抑え投手デニス・エカーズリーがウェイド・ボッグスを空振り三振に仕留めて試合終了(44秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
オークランド・アスレチックス 0 0 0 1 0 0 0 1 0 2 6 0
ボストン・レッドソックス 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 6 0
  1. 勝利リック・ハニカット(1勝)  
  2. セーブデニス・エカーズリー(1S)  
  3. 敗戦ブルース・ハースト(1敗)  
  4. 本塁打
    OAK:ホセ・カンセコ1号ソロ
  5. 審判
    [球審]ドン・デンキンガー
    [塁審]一塁: テッド・ヘンドリー、二塁: ティム・マクレランド、三塁: グレッグ・コスク
    [外審]左翼: ケン・カイザー、右翼: ジョン・シュロック
  6. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後1時25分 試合時間: 2時間55分 観客: 3万4104人 気温: 47°F(8.3°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
オークランド・アスレチックス ボストン・レッドソックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 C・ランスフォード 1 W・ボッグス
2 D・ヘンダーソン 2 M・バレット
3 J・カンセコ 3 D・エバンス
4 M・マグワイア 4 M・グリーンウェル
5 T・スタインバック 5 T・ベンジンガー
6 DH D・ベイラー 6 E・バークス
7 T・フィリップス 7 DH J・ライス
8 M・ガイエゴ 8 J・リード
9 W・ワイス 9 R・ゲドマン
先発投手 投球 先発投手 投球
D・スチュワート B・ハースト

第2戦 10月6日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
  7回表無死一塁、アスレチックスがホセ・カンセコの2点本塁打で同点に追いつく(1分1秒)
  同点の9回表二死一・三塁から、アスレチックスがウォルト・ワイスの適時打で勝ち越し(50秒)
  その裏、アスレチックス抑え投手デニス・エカーズリーがリッチ・ゲドマンを左飛に打ち取り試合終了(58秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
オークランド・アスレチックス 0 0 0 0 0 0 3 0 1 4 10 1
ボストン・レッドソックス 0 0 0 0 0 2 1 0 0 3 4 1
  1. 勝利ジーン・ネルソン(1勝)  
  2. セーブデニス・エカーズリー(2S)  
  3. 敗戦リー・スミス(1敗)  
  4. 本塁打
    OAK:ホセ・カンセコ2号2ラン
    BOS:リッチ・ゲドマン1号ソロ
  5. 審判
    [球審]テッド・ヘンドリー
    [塁審]一塁: ティム・マクレランド、二塁: グレッグ・コスク、三塁: ケン・カイザー
    [外審]左翼: ジョン・シュロック、右翼: ドン・デンキンガー
  6. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後8時20分 試合時間: 3時間14分 観客: 3万4605人 気温: 42°F(5.6°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
オークランド・アスレチックス ボストン・レッドソックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 L・ポローニャ 1 W・ボッグス
2 D・ヘンダーソン 2 M・バレット
3 J・カンセコ 3 D・エバンス
4 DH D・パーカー 4 M・グリーンウェル
5 C・ランスフォード 5 DH J・ライス
6 R・ハッシー 6 E・バークス
7 M・マグワイア 7 T・ベンジンガー
8 T・フィリップス 8 J・リード
9 W・ワイス 9 R・ゲドマン
先発投手 投球 先発投手 投球
S・デービス R・クレメンス

第3戦 10月8日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
  アスレチックス打線の4本塁打(3分17秒)
  9回表、アスレチックス抑え投手デニス・エカーズリーがジム・ライスを空振り三振に仕留めて試合終了(1分9秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボストン・レッドソックス 3 2 0 0 0 0 1 0 0 6 12 0
オークランド・アスレチックス 0 4 2 0 1 0 1 2 X 10 15 1
  1. 勝利ジーン・ネルソン(2勝)  
  2. セーブデニス・エカーズリー(S)  
  3. 敗戦マイク・ボディッカー(1敗)  
  4. 本塁打
    BOS:マイク・グリーンウェル1号ソロ
    OAK:マーク・マグワイア1号ソロ、カーネイ・ランスフォード1号2ラン、ロン・ハッシー1号2ラン、デーブ・ヘンダーソン1号2ラン
  5. 審判
    [球審]ティム・マクレランド
    [塁審]一塁: グレッグ・コスク、二塁: ケン・カイザー、三塁: ジョン・シュロック
    [外審]左翼: ドン・デンキンガー、右翼: テッド・ヘンドリー
  6. 試合開始時刻: 太平洋夏時間UTC-7)午後5時20分 試合時間: 3時間14分 観客: 4万9261人
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ボストン・レッドソックス オークランド・アスレチックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 E・バークス 1 C・ランスフォード
2 M・バレット 2 D・ヘンダーソン
3 W・ボッグス 3 J・カンセコ
4 M・グリーンウェル 4 DH D・パーカー
5 DH J・ライス 5 M・マグワイア
6 D・エバンス 6 R・ハッシー
7 R・ゲドマン 7 S・ハビアー
8 J・リード 8 M・ガイエゴ
9 T・ベンジンガー 9 W・ワイス
先発投手 投球 先発投手 投球
M・ボディッカー B・ウェルチ

第4戦 10月9日

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MLB.comによる動画(英語)
  初回裏、アスレチックスがホセ・カンセコのソロ本塁打で先制(1分7秒)
  9回表、アスレチックス抑え投手デニス・エカーズリーがジョディ・リードを二飛に打ち取り試合終了。アスレチックスのリーグ優勝が決定(1分34秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボストン・レッドソックス 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 4 0
オークランド・アスレチックス 1 0 1 0 0 0 0 2 X 4 10 1
  1. 勝利デーブ・スチュワート(1勝)  
  2. セーブデニス・エカーズリー(4S)  
  3. 敗戦ブルース・ハースト(2敗)  
  4. 本塁打
    OAK:ホセ・カンセコ3号ソロ
  5. 審判
    [球審]グレッグ・コスク
    [塁審]一塁: ケン・カイザー、二塁: ジョン・シュロック、三塁: ドン・デンキンガー
    [外審]左翼: テッド・ヘンドリー、右翼: ティム・マクレランド
  6. 試合開始時刻: 太平洋夏時間UTC-7)午後0時00分 試合時間: 2時間55分 観客: 4万9406人 気温: 73°F(22.8°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ボストン・レッドソックス オークランド・アスレチックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 E・バークス 1 C・ランスフォード
2 M・バレット 2 D・ヘンダーソン
3 W・ボッグス 3 J・カンセコ
4 M・グリーンウェル 4 M・マグワイア
5 DH J・ライス 5 D・パーカー
6 D・エバンス 6 T・スタインバック
7 R・ゲドマン 7 DH D・ベイラー
8 J・リード 8 M・ガイエゴ
9 L・パリッシュ 9 W・ワイス
先発投手 投球 先発投手 投球
B・ハースト D・スチュワート

脚注

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  1. ^ "1988 Oakland Athletics Schedule," Baseball-Reference.com. 2021年3月27日閲覧。
  2. ^ Michael Martinez, Special to the New York Times, "THE PLAYOFFS; A's Sweep Red Sox and Win Pennant," The New York Times, October 10, 1988. 2021年3月27日閲覧。
  3. ^ Peter Gammons, "SOCKING IT TO THE RED SOX," Sports Illustrated Vault, October 17, 1988. 2021年3月27日閲覧。

外部リンク

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