1982年の阪急ブレーブスでは、1982年の阪急ブレーブスにおける動向をまとめる。

1982年の阪急ブレーブス
成績
パシフィック・リーグ4位
62勝60敗8分 勝率.508[1]
前期2位 33勝28敗4分
勝率.541[1]
後期5位 29勝32敗4分
勝率.475[1]
本拠地
都市 兵庫県西宮市
球場 阪急西宮球場
球団組織
オーナー 柴谷貞雄
経営母体 阪急電鉄
監督 上田利治
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この年の阪急ブレーブスは、第2次上田利治監督体制の2年目(通算7年目)のシーズンである。

概要

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上田監督1年目を2位で終えたチームは専修大学山沖之彦をドラフト1位で獲得してベテランに頼る投手陣の強化を図ったが、打撃陣は前年と不変だった。こうしてスタートした1982年のシーズンだったが、前期は西武近鉄と首位を争い惜しくも2位で終了。後期は西武の出遅れもあり8月には日本ハムに次ぐ2位につけるが島谷金二加藤英司ボビー・マルカーノなどの打撃陣が息切れ。9月以降は近鉄や前期最下位のロッテに抜かれて5位に転落したのが響いてシーズン勝ち越しながらも通算成績は4位で終了した。投手陣では山田久志今井雄太郎などがローテを守ったが、ルーキーの山沖は打線の援護に恵まれず7勝15敗と負け越した。打撃陣は若手の台頭があったが、前述のベテラン選手が息切れしたのが響いて2年連続のAクラスはならなかった。4年連続優勝を逃した成績不振の取らされる形で打撃コーチは長池徳士は解任された[2]。シーズン終了後加藤は水谷実雄との交換トレードで広島へ移籍し、かつてのリリーフエース・山口高志をはじめ代打の切り札・高井保弘大橋穣、2番手捕手の河村健一郎1977年中日から移籍し中心打者として活躍した島谷などベテラン選手が引退し、マルカーノがヤクルトへ移籍するなどチームは転換期を迎えることになる。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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オーダー変遷
前期開幕:4/4 5/4 6/1 後期開幕:7/2 8/1 9/1
1 福本豊 福本豊 福本豊 福本豊 福本豊 福本豊
2 簑田浩二 簑田浩二 簑田浩二 簑田浩二 簑田浩二 小林晋哉
3 加藤英司 加藤英司 加藤英司 加藤英司 加藤英司 簑田浩二
4 マルカーノ マルカーノ マルカーノ マルカーノ マルカーノ マルカーノ
5 ケージ ケージ ケージ ケージ ケージ 加藤英司
6 小林晋哉 島谷金二 松永浩美 小林晋哉 中沢伸二 松永浩美
7 島谷金二 山森雅文[注 1] 小林晋哉 松永浩美 島谷金二 石嶺和彦
8 中沢伸二 中沢伸二 島谷金二 島谷金二 有賀佳弘[注 2] 中沢伸二
9 弓岡敬二郎 弓岡敬二郎 中沢伸二 中沢伸二 松永浩美 弓岡敬二郎
山田久志 山田久志 山田久志 山田久志 永本裕章 今井雄太郎

8月1日はダブルヘッダー第1試合。[3]

1982年パシフィック・リーグ順位変動
前期
順位 4月終了時 5月終了時 前期最終
1位 西武 -- 西武 -- 西武 --
2位 近鉄 1.0 阪急 3.0 阪急 2.0
3位 日本ハム 3.5 近鉄 4.0 近鉄 3.0
4位 南海 4.5 日本ハム 5.5 日本ハム 3.0
5位 阪急 4.5 南海 6.0 南海 8.0
6位 ロッテ ロッテ 11.5 ロッテ 11.0
後期
順位 7月終了時 8月終了時 後期成績
1位 日本ハム -- 日本ハム -- 日本ハム --
2位 阪急 3.5 阪急 6.5 近鉄 4.5
3位 ロッテ 3.5 西武 7.5 西武 5.5
4位 南海 5.0 近鉄 8.0 ロッテ 7.0
5位 西武 5.5 ロッテ 9.5 阪急 7.5
6位 近鉄 6.5 南海 10.5 南海 11.5
前期最終成績
順位 球団 勝率
1位 西武ライオンズ 36 27 2 .571 優勝
2位 阪急ブレーブス 33 28 4 .541 2.0
3位 近鉄バファローズ 30 27 8 .526 3.0
4位 日本ハムファイターズ 32 29 4 .525 3.0
5位 南海ホークス 27 34 4 .443 8.0
6位 ロッテオリオンズ 23 36 6 .390 11.0
後期最終成績
順位 球団 勝率
1位 日本ハムファイターズ 35 23 7 .603 優勝
2位 近鉄バファローズ 33 30 2 .524 4.5
3位 西武ライオンズ 32 31 2 .508 5.5
4位 ロッテオリオンズ 31 33 1 .484 7.0
5位 阪急ブレーブス 29 32 4 .475 7.5
6位 南海ホークス 26 37 2 .413 11.5


1982年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 西武ライオンズ 68 58 4 .540 優勝
2位 日本ハムファイターズ 67 52 11 .563 -2.5
3位 近鉄バファローズ 63 57 10 .525 2.0
4位 阪急ブレーブス 62 60 8 .508 4.0
5位 ロッテオリオンズ 54 69 7 .439 12.5
6位 南海ホークス 53 71 6 .427 14.0

*優勝はプレーオフで決定。2位以下はプレーオフの結果に関係なく勝率順で決定 [1]

オールスターゲーム1982

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選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
コーチ 上田利治
投手 山田久志 11
捕手 中沢伸二 5
内野手 加藤英司 11
外野手 福本豊 12
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。

できごと

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選手・スタッフ

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[4][5]

表彰選手

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リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
福本豊 盗塁王 54個 13年連続13度目
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
中沢伸二 捕手 4年ぶり2度目
福本豊 外野手 7年連続10度目
ダイヤモンドグラブ賞
選手名 ポジション 回数
山田久志 投手 2年連続5度目
福本豊 外野手 11年連続11度目
簑田浩二 5年連続5度目

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 榎田健一郎 投手 PL学園高 入団
2位 田中孝尚 捕手 佐賀商業高 入団
3位 藤田浩雅 捕手 関東自動車工業 入団
4位 柴原実 外野手 常石鉄工 入団
5位 湧川勉 内野手 国鉄名古屋 入団
6位 山中賢次 投手 鳴門商業高 入団

脚注

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注釈

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  1. ^ 偵察メンバーの永本裕章と交代。
  2. ^ 偵察メンバーの稲葉光雄と交代。

出典

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  1. ^ a b 年度別成績 1982年 パシフィック・リーグ”. 日本野球機構. 2015年11月7日閲覧。
  2. ^ スポーツニッポン2023年7月27日9版、長池徳士の我が道㉖、広岡監督から「秋山を4番に」
  3. ^ 『日本プロ野球記録年鑑 ベースボール・レコード・ブック1983』ベースボール・マガジン社、1982年。ISBN 4-583-02163-1 
  4. ^ LEGEND OF Bs 2012 〜劇的、激動の80's〜オリックス・バファローズ公式HP
  5. ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7