1927年ウィンブルドン選手権
1927年 ウィンブルドン選手権(1927ねんウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon 1927)に関する記事。イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて開催。
大会の流れ
編集- 本年度から、男女シングルスで「メリット・シーディング」(Merit seeding)が実施され、シード選手の順位が正式に記録されるようになった。メリット・シーディングとは、現在行われているような、出場選手の実力・実績にしたがってシード順位を決定する方法である。前年まで実施された「ナショナル・シーディング」(National seeding)のように、出場選手の国籍には左右されない。
シード選手
編集男子シングルス
編集- ルネ・ラコステ (ベスト4)
- ビル・チルデン (ベスト4)
- ジャン・ボロトラ (準優勝)
- アンリ・コシェ (初優勝)
- 原田武一 (1回戦)
- ルイス・レイモンド (2回戦)
- ジャック・ブルニョン (ベスト8)
- ヤン・コジェルフ (ベスト8)
女子シングルス
編集- ヘレン・ウィルス (初優勝)
- キティ・ゴッドフリー (ベスト8)
- コルネリア・ボウマン (4回戦)
- リリ・デ・アルバレス (準優勝)
- エリザベス・ライアン (ベスト4)
- モーラ・マロリー (3回戦)
- ボビー・ハイネ (3回戦)
- アイリーン・ピーコック (ベスト8)
大会経過
編集男子シングルス
編集準々決勝
- ルネ・ラコステ vs. ヤン・コジェルフ 6-4, 6-3, 6-4
- ジャン・ボロトラ vs. ヘンドリク・ティマー 6-1, 3-6, 6-3, 6-0
- アンリ・コシェ vs. フランシス・ハンター 3-6, 3-6, 6-2, 6-2, 6-3
- ビル・チルデン vs. ジャック・ブルニョン 6-3, 6-1, 3-6, 7-5
準決勝
女子シングルス
編集準々決勝
- ヘレン・ウィルス vs. アイリーン・ピーコック 6-3, 6-1
- ジョーン・フライ vs. ベティ・ナットール 1-6, 6-3, 6-4
- リリ・デ・アルバレス vs. フィービ・ワトソン 6-3, 3-6, 8-6
- エリザベス・ライアン vs. キティ・ゴッドフリー 3-6, 6-4, 6-4
準決勝
- ヘレン・ウィルス vs. ジョーン・フライ 6-3, 6-1
- リリ・デ・アルバレス vs. エリザベス・ライアン 2-6, 6-0, 6-4
決勝戦の結果
編集- 男子シングルス
- 女子シングルス
- ヘレン・ウィルス vs. リリ・デ・アルバレス 6-2, 6-4
- 男子ダブルス
- ビル・チルデン& フランシス・ハンター vs. アンリ・コシェ& ジャック・ブルニョン 1-6, 4-6, 8-6, 6-3, 6-4
- 女子ダブルス
- ヘレン・ウィルス& エリザベス・ライアン vs. ボビー・ハイネ& アイリーン・ピーコック 6-3, 6-2
- 混合ダブルス
- フランシス・ハンター& エリザベス・ライアン vs. レスリー・ゴッドフリー& キティ・ゴッドフリー 8-6, 6-0
外部リンク
編集参考文献
編集- Maurice Brady, “Lawn Tennis Encyclopedia” (ローンテニス百科事典) David & Charles, Newton Abbot, Devon, England (1969 Ed.) 189ページ [シード選手。本年度以後、メリット・シーディングによる順位を記載]
- Lance Tingay, “100 Years of Wimbledon” (ウィンブルドンの100年史) Guinness Superlatives Ltd., London (1977) ISBN 0-900424-71-0 [大会経過、選手国籍] ナショナル・シーディングとメリット・シーディングについて、本書の221ページを参照した。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3 [大会経過、選手フルネーム]
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