1908年ウィンブルドン選手権
1908年 ウィンブルドン選手権(1908ねんウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon 1908)に関する記事。イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて開催。
大会の流れ
編集- 男子シングルスは1878年、女子シングルスは1886年から「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)方式で優勝を決定していた。大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- この年は、男女シングルスとも前年度優勝者が出場しなかった(ノーマン・ブルックス、メイ・サットンともに外国人選手の遠征)。前年度優勝者が出場しなかった場合は「オールカマーズ・ファイナル」がなくなるため、チャレンジ・ラウンドの決勝結果を優勝記録表に掲載する。
- 本年度の記事は、外国人選手の上位進出が少なかったため、地元イギリス人選手の国旗表示を省略する。
- 混合ダブルスは、1912年まで「選手権公認外競技」(Non-Championship Event)として扱われた。これは公式競技ではないため、ウィンブルドン選手権の優勝記録表には含まれていないが、日本語版の本記事では混合ダブルスの「選手権公認外競技」の結果も記載する。
- 女子ダブルスは、1908年から1912年まで開催されなかった。
大会前年度優勝者
編集- 男子シングルス: ノーマン・ブルックス [大会不参加]
- 女子シングルス: メイ・サットン [大会不参加]
- 男子ダブルス: ノーマン・ブルックス& アンソニー・ワイルディング [ペアの1人、ブルックスが不参加]
男子シングルス
編集チャレンジラウンド
編集準々決勝
- ロバート・パウエル vs. ルメール・ド・ワージー 6-4, 8-6, 6-4
- アーサー・ゴア vs. チャールズ・ディクソン 10-8, 6-3, 3-6, 6-0
- ジョシア・リッチー vs. アルフレッド・クローリー 6-1, 6-3, 6-2
- ハーバート・ローパー・バレット vs. アンソニー・ワイルディング 2-6, 6-4, 6-4, 6-0
準決勝
決勝
- アーサー・ゴア vs. ハーバート・ローパー・バレット 6-3, 6-2, 4-6, 3-6, 6-4 (ここで優勝決定。ゴアが本大会の優勝者になる)
女子シングルス
編集チャレンジラウンド
編集準々決勝
- ドラ・ブースビー vs. バイオレット・ピンクニー 6-1, 6-4
- シャーロット・クーパー・ステリー vs. ドロテア・ダグラス・チェンバース 6-3, 7-5
- アグネス・モートン vs. ベリル・タロック 7-5, 6-1
- グラディス・イーストレーク・スミス vs. アグネス・タッキー 6-3, 6-1
準決勝
- シャーロット・クーパー・ステリー vs. ドラ・ブースビー 6-2, 6-4
- アグネス・モートン vs. グラディス・イーストレーク・スミス 6-3, 6-4
決勝
- シャーロット・クーパー・ステリー vs. アグネス・モートン 6-4, 6-4 (ここで優勝決定。クーパー・ステリーが本大会の優勝者になる)
決勝戦の結果
編集- 男子シングルス
- アーサー・ゴア vs. ハーバート・ローパー・バレット 6-3, 6-2, 4-6, 3-6, 6-4 [チャレンジラウンド決勝]
- 女子シングルス
- シャーロット・クーパー・ステリー vs. アグネス・モートン 6-4, 6-4 [チャレンジラウンド決勝]
- 男子ダブルス
- ジョシア・リッチー& アンソニー・ワイルディング vs. アーサー・ゴア&ハーバート・ローパー・バレット 6-1, 6-2, 1-6, 1-6, 9-7 [チャレンジラウンド決勝]
- 混合ダブルス
- アンソニー・ワイルディング&ドロテア・ダグラス・チェンバース vs. ハーバート・ローパー・バレット&シャーロット・クーパー・ステリー 6-4, 6-3 [選手権公認外競技]
外部リンク
編集参考文献
編集- Lance Tingay, “100 Years of Wimbledon” (ウィンブルドンの100年史) Guinness Superlatives Ltd., London (1977) ISBN 0-900424-71-0 参照元は以下の通り。男子シングルス試合結果:139ページ、女子シングルス試合結果:154ページ、混合ダブルス選手権公認外競技:181ページを参照。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3 選手のフルネームについて、本書から補足した。
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