096k熊本歌劇団
この記事は広告・宣伝活動のような記述内容になっています。 (2024年9月) |
096k熊本歌劇団(オクロック くまもとかげきだん)は、熊本県阿蘇郡高森町に本拠を構える2020年旗揚げの歌劇団。女性のみで構成される[1]。熊本市内の常設劇場を拠点に、コアミックス作品を原作とした舞台公演を行う[1]。
概要
編集096k熊本歌劇団は、熊本県阿蘇郡高森町に本拠を構える2020年旗揚げの歌劇団。熊本市内の常設劇場を拠点とし、運営母体である株式会社コアミックスの作品を原作とした舞台化公演を行う[1]。2023年度中初の専用劇場となる「096k座」をオープン予定[2][3]
成り立ち
編集劇団員たる女性は全員、株式会社コアミックスによるオーディションによって全国から選抜されており、10代後半から30代前半の劇団員24名が在籍する(2023年7月現在)。同劇団のコンセプトは「漫画を原作にしたライブ[要曖昧さ回避]」[1]。
特筆すべきは元週刊少年ジャンプ編集長の堀江信彦(熊本県出身)が代表を務める出版社コアミックスおよび、関係企業が劇団の運営に深く携わっていることである。(事実、実際に後述する演目はコアミックスの漫画作品が原作となっている)
併せてこのことが、漫画作品の舞台化において諸手続き・権利関係の簡素化に寄与しているとも考察される。
「096k」の意味
編集劇団名に配された「096k」は「オクロック」と読む。熊本県内の市外局番の冒頭3桁「096」に歌劇団のK(Kagekidanの頭文字)を配したもので、若者たちが熊本で夢の時を刻むようにとの思いが込められている。なお読みの「オクロック」は、英語で「時」を意味するO’Clockとかかっている[1]。
劇団の特色
編集運営母体
編集運営母体は東京の出版社であるコアミックスだが、同社のグループおよび関係各社が運営に携わっている事は最初に特筆すべき点である。
劇団員の所属先は系列の株式会社クマモトコミュニケーションズ(旧商号は株式会社ジャイロスコープ)であり、団員のマネジメント業務はいわゆるファンレターの類の受付窓口を含め同社が担っている。
これは株式会社クマモトコミュニケーションズが株式会社コアミックスのグループ会社であることからなるものであり、結果として舞台運営、作品管理に始まり、所属俳優の管理までをコアミックス社(およびその系列会社)がワンストップで行っている格好となる。
劇団の母体・バックボーンとしての大手出版社の存在は、劇団の運営継続性・持続性、ひいては作品の保護という部分から見ても特筆すべき点といえる[1]。
熊本拠点の活動
編集劇団は現在のところ熊本県外での地方公演や巡業を行うタイプではなく、あくまでも熊本県内、ひいては熊本市内の常設劇場をベースとし定期公演を行うスタイルを取っている。
このスタイルは後述する「熊本の町おこし・地域創生」に寄与するものである。
ただし公式サイトでは「熊本から全国の公演を目指す」としており、熊本発のエンターテインメントを全国に広めることがいわば、同劇団の持つ使命であるとも考えられる。
ライブ(生)を主眼においた活動
編集特色として「ライブであること」を主眼に置いた活動が挙げられる。同劇団は映像作品のリリースやテレビ番組の出演等を主眼としているわけではなく、あくまでも「生」の舞台公演を行うことを主たる活動としている[1]。
このことは後述するとおり劇団員が熊本県内で共同生活を送りながら稽古を行っていることや、常設劇場での定期公演を精力的に行っていることも証左のひとつといえるだろう。
また本プロジェクト立役者の筆頭格である堀江信彦も読売新聞の取材に対し「インターネット上に作品が豊富にある現代だからこそ、『ライブ(生)』が価値を持つ。熊本から世界中を笑顔にする歌劇団を目指したい」と語っており[4]、一貫して「熊本」にフォーカスした活動を行っていることがわかる。
共同生活
編集一般的に、新興劇団では資金面その他様々な問題で実現が難しい「劇団員の共同生活」を実現していることも一つの特徴と言える[1]。
劇団員は高森町にて共同生活をしながら活動を行っており、いわば「通い」ではなく「住み込み」での活動が実現している。
なおレッスン場の拠点であるアーティストビレッジ阿蘇096区は旧高森温泉館を改装・改築したもので、2020年3月15日付朝日新聞の記事によれば高森町がコアミックスに売却している[5]。
またコアミックスはこの売買に関する同紙取材に対して「施設を改修し、世界各地から集めた若手漫画家の育成やエンターテインメントづくりの拠点にする計画」[5]と応じており、096k歌劇団の稽古用途に供することも含めて計画を進めていたものと考えられる。
女性のみに固定された演者
編集一般的には漫画原作の舞台化となれば、それぞれキャラクターごとに設定された性別と同性の俳優が演じることとなる。しかし096k歌劇団は、例えば宝塚歌劇団のように男性のキャラクターについてもすべて女性のみで演者を固定・限定している[1]。
同劇団によれば、このことが歌劇団の大きな魅力のひとつであり、また歌・ダンス・アクションを含めて作品の新しい可能性を表現することにつながるという。
講師陣
編集同劇団では講師陣を各国から招聘しており、日本人アクション女優シンシア・ラスターをはじめ多数の人材が指導にあたっている。
給料制で住居と食事も支給
編集オーディションで選抜された劇団員は2021年9月現在、全員が高森町に移住し共同生活を送っている[1]。あわせて住居及び食事についても運営母体より支給されているため、劇団員は少なくとも衣食住のうち「食・住」については心配のない環境が整っている。
また劇団員のうち新人の劇団員や、いわゆる俳優の卵に課される宿命といってもよいチケットノルマについても同劇団では設定がない。その他劇団員としての稽古にかかるレッスン[要曖昧さ回避]料も無料となっている[6]こともまた、大規模な出版社がバックボーンにいることによる恩恵の一つと考えられる。
レッスン環境
編集歌劇団の拠点は先述のとおり、熊本県阿蘇郡高森町に新規建設された「アーティストビレッジ阿蘇096区」である。東京都内などの都市部と比較して高森町が閑静な土地であることから、得られるメリットとして人目・騒音の類を気にせずに台詞や歌、ダンスの練習ができる点が挙げられる[1]。
団員
編集団員一覧[7]
(令和6年2月2日現在)
- 菅井育美
- 片山紗雪
- TETO
- 本田真子
- 窪田莉緒
- 佛田ひかり
- 藤堂ヤカ
- 梅高みな美
- 上琴絵
- 楠野栞那(2024年3月31日退団予定)[8]
- 中島悠
- 加藤晴菜
- MANAKA
- 小太刀きりん
- 江本陽依
- 桃沢まち[9][10](2023年3月1日研修生として加入・7月1日団員昇格)
- 一之瀬緋彗[11](2023年4月1日研修生として加入・7月1日団員昇格)
- 白石楓佳(2023年4月1日研修生として加入・7月1日団員昇格)
- 永原もも(2023年6月1日研修生として加入・9月1日団員昇格)[12]
研究生
編集- 福本桜子
- 鎌田彩愛(2024年1月4日入団)[13]
- 谷山夢(2024年1月4日入団)
- 土屋景衣子(2024年1月4日入団)
旧団員
編集- 誉(2021年10月31日卒業)[14]
- 橋本愛羅(2022年3月31日卒業)
- 鬼山花菜(2022年3月31日卒業)
- 福田こつめ(2022年3月31日卒業)
- 矢野はるひ(2022年6月30日卒業)
- 樋田梨穂(2022年7月31日卒業)
- 佐々木律歌(2022年8月31日卒業)
- 工藤貴美華(2022年10月31日卒業)
- 楠本有紀(2022年10月31日卒業)
- 大久保藍(2022年11月30日卒業)
- 谷口亜湖(2022年12月31日卒業)
- 岩永ことの(2023年3月31日卒業)
- 姫野美咲(2023年5月31日卒業)
- 北野未樹(2023年6月30日卒業[15])
- 美月虹花 (旧研修生・2023年7月15日活動終了)
- 野村由貴(2023年10月31日卒業)[16]
- 宝生窓花(2023年10月31日卒業)[16]
- 伊東茉里乃(2023年10月31日卒業)[16]
- 脇坂香凜(2023年12月31日卒業)[17]
団員構成
編集団員は全国各地から熊本県へ移住しており、各自劇団の庇護下において稽古および諸活動を行う。結成当初に行われた全国オーディションによって応募総数116名から選抜[4]されているが、最終的に選抜され劇団員となった人員の中には役者志望の人物以外にも元自衛官や、テーマパークでのショー出演経験を持つ者など多種多様なバックボーンを持つ人材が集められている[4]。
公務員としての顔
編集096k歌劇団の団員は、劇団員であると同時に高森町の職員(広義の公務員)としての顔を持つ。これは2019年にコアミックスと同町が19年にまちづくりに関する連携協定を結んだことに端を発しており、在籍している団員は全員「パートタイム会計年度任用職員」として高森町に採用されている[18][19]。
公務員と劇団員という、一見すれば副業禁止規定に抵触する取り合わせではあるものの同制度では副業を禁止・制限しない。
よって劇団員は歌劇団活動と同時に、同町に関わる動画配信[要曖昧さ回避]での広報活動及び、地域おこし全般に係る勤務を行うこととなる。
高森町の草村町長は熊本日日新聞社の取材[20]に対し「096kの発信力が、町に新たな若い人材を呼び込む好循環を生んでくれる」と期待している。
漫画から派生する映画やゲームなど新産業が町を軸に展開し、過疎地域でも時代の最先端をいくビジネスチャンスが、地方創生につながることを示したい」と語っており、096k歌劇団は劇団としてのシンプルな使命のほか、地方創生という社会問題にもアプローチする、ある種稀有な存在であるといえる。
作品
編集舞台
- 『舞台 前田慶次 かぶき旅 ~肥後の虎・加藤清正~編』(2021年7月14日公開)
- 『舞台 前田慶次 かぶき旅〜鬼島津の女剣士・夕月〜編』(2022年7月2日公開。2023年7月27日~薩摩の鬼・島津~編からサブタイトル変更)[2]
楽曲
関係企業
編集- 株式会社コアミックス
- 株式会社熊本コアミックス
- 株式会社クマモトコミュニケーションズ
出演
編集- 週刊山崎くん(RKKテレビ)
- 096kカゲキッ団!(RKKテレビ)
- 女性だけの歌劇団〜096k熊本歌劇団 いざ出陣(RKKテレビ)
- 夕方LIVE ゲツキン!(RKKテレビ)
- 土曜の番組(RKKテレビ)
- からふる(RKKテレビ)
- 熊日ニュース(RKKテレビ)
- らジてん(RKKラジオ)
- TKU Live News(テレビ熊本)
- 英太郎のかたらんね(テレビ熊本)
- プライムオンラインTODAY(BSフジ)
- くまもと生活応援誌SPICE(くまにち すぱいす)
- 読売新聞福岡(4月26日)
- 奥田圭のさんさんラジオ(RKKラジオ)
- 気になる! くまもと(熊本県広報グループWebマガジン)
- やつしろぷれす(熊本県八代市フリーペーパー)
- 人吉・球磨月刊情報誌どぅぎやん
- 熊本日日新聞新春特大号(2021年)
- ナイナイ(熊本県八代・県南タウン情報誌)
- クマロク!(NHK熊本)
- てれビタ特集(熊本県民テレビ)
- くまパワ!(熊本朝日放送)
- 報道RUNNER(関西テレビ)
- ですです・ぷらナビ・Jチャン+(KKB鹿児島放送)
- NES-FES.(テレビ熊本)
- 『いざ!出陣!!096k熊本歌劇団〜熊本のお宝さがしへ〜』(テレビ熊本)
- Japan Expo 2023 パリ公演
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k “096k熊本歌劇団 OFFICIAL WEB SITE” (2020年8月29日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ a b “096k座についてのお知らせ | 096k熊本歌劇団” (2023年7月27日). 2023年7月29日閲覧。
- ^ “「096k座」オープン延期のお知らせとお詫び | 096k熊本歌劇団” (2023年9月4日). 2023年9月7日閲覧。
- ^ a b c “女性歌劇団 高森で結成 来春初演 稽古に汗 : ニュース : 熊本 : 地域”. 読売新聞オンライン (2020年11月29日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ a b “熊本)赤字で閉鎖の高森温泉館 コアミックスに売却へ:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年11月16日閲覧。
- ^ “096k熊本歌劇団 3期生募集オーディション | 096k熊本歌劇団” (2021年11月1日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ “メンバー | 096k熊本歌劇団”. 2021年11月16日閲覧。
- ^ “退団者のお知らせ | 096k熊本歌劇団” (2024年2月2日). 2024年2月5日閲覧。
- ^ “劇団からのお知らせ | 096k熊本歌劇団” (2023年2月18日). 2023年2月19日閲覧。
- ^ “劇団からのお知らせ | 096k熊本歌劇団” (2023年7月3日). 2023年7月3日閲覧。
- ^ “研修生入団のお知らせ | 096k熊本歌劇団” (2023年4月14日). 2023年4月24日閲覧。
- ^ “劇団からのお知らせ | 096k熊本歌劇団” (2023年9月7日). 2023年9月7日閲覧。
- ^ “研修生入団のお知らせ | 096k熊本歌劇団” (2024年1月4日). 2024年1月4日閲覧。
- ^ “新着ニュース | 096k熊本歌劇団”. 2021年11月16日閲覧。
- ^ “劇団からのお知らせ | 096k熊本歌劇団” (2023年4月11日). 2023年4月24日閲覧。
- ^ a b c “劇団からのお知らせ | 096k熊本歌劇団” (2023年9月8日). 2023年9月11日閲覧。
- ^ “劇団からのお知らせ | 096k熊本歌劇団” (2023年12月28日). 2023年12月28日閲覧。
- ^ “コアミックスは熊本県高森町「エンタメ業界と連携した街づくり事業」に協力しています。”. COAMIX|株式会社コアミックス (2018年6月1日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ “女性歌劇団員22人、高森町パート職員に 地域づくりや町の魅力発信|熊本日日新聞社”. 熊本日日新聞社. 2021年11月16日閲覧。
- ^ “女性歌劇団員、地域おこしへ 11月移住、高森町パート職員に 情報発信にも一役|熊本日日新聞社”. 熊本日日新聞社. 2021年11月16日閲覧。
- ^ “12⽉3⽇ 「ひとりじゃない」配信スタート! | 096k熊本歌劇団” (2021年12月2日). 2022年10月28日閲覧。
- ^ (日本語) 096k熊本歌劇団 新楽曲リリース決定!『096kたいそう』『漢花』『えちくろっちか』『よっしゃあ漢唄』10月14日より4週連続配信!【公式】 2022年9月16日閲覧。