(471143) 2010 EK139

太陽系外縁天体

(471143) 2010 EK139 とは、準惑星の候補天体である太陽系外縁天体の1つ[1][8]

(471143) 2010 EK139
(ジェヴァンナ)
分類 太陽系外縁天体[1]
軌道の種類 共鳴外縁天体 (2:7)[2][3]
散乱円盤天体[4]
発見
発見日 2010年3月13日[5][6]
発見者 OGLE[7]
軌道要素と性質
元期:TDB 2456600.5 (2013年11月4.0日)[1]
軌道長半径 (a) 069.17 ± 0.04 AU[1]
近日点距離 (q) 032.533 ± 0.003 AU[1]
遠日点距離 (Q) 105.81 ± 0.06 AU[1]
離心率 (e) 0.5297 ± 0.0003[1]
公転周期 (P) 210118 ± 189 日
(575.3 ± 0.5 年)[1]
軌道傾斜角 (i) 029.4425 ± 0.0002 度[1]
近日点引数 (ω) 284.65 ± 0.01 度[1]
昇交点黄経 (Ω) 346.1382 ± 0.0002 度[1]
平均近点角 (M) 344.32 ± 0.02 度[1]
EMoid 31.6405 AU[1]
前回近日点通過 JED 2255634 ± 191
(1463年8月13日)
次回近日点通過 JED 2465752 ± 2
(2038年11月24日)[1]
物理的性質
直径 470 +35
−10
km[8]
表面積 694000 km2
体積 54400000 km3
質量 1.09 × 1020 kg
平均密度 2.0 g/cm3(仮定)
表面重力 0.131 m/s2
(0.0134 G)
脱出速度 176 m/s
自転速度 58 m/s
自転周期 7.07 時間[1]
絶対等級 (H) 3.8[1]
アルベド(反射能) 0.25 +0.02
−0.05
[8]
表面温度
最低 平均 最高
26 K[9] 31 K[9] 45 K[9]
他のカタログでの名称
2010 EK139[1]
K10ED9K[5]
10EK139[2]
Template (ノート 解説) ■Project

2018年9月25日、スラブ神話の自然と森、狩猟の女神にちなんで「ジェヴァンナ (Dziewanna)」と命名された[10][11]

発見

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2010 EK139 は、ラスカンパナス天文台にてOGLE[7]2010年3月13日に発見した小惑星である[5][6]。観測情報の精査の結果、2002年2003年2005年にもNEATによって合計12回観測されていた事がわかった[5][12]

軌道の性質

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2010 EK139軌道長半径は69.2AUであり、公転周期は575年である[1]。これは海王星との2:7の軌道共鳴に相当する共鳴外縁天体である[2]。2:7の軌道共鳴は珍しく、他に (160148) 2001 KV762009 KM30 しか知られていない[3]。また、これは関係性が確実な中では、1:4に相当する 2003 LA7 に次いで公転周期の長い関係である[13]

2010 EK139軌道離心率は0.530もあるため、近日点距離は海王星にほど近い32.53AU、遠日点距離は105.8AUとなる。また軌道傾斜角はやや傾いており、29.442度である[1]。次回は2038年11月22日から26日に近日点に達すると計算されており[1]、逆算すると前回は1463年8月13日に近日点を通過していたはずである。

物理的性質

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2010 EK139絶対等級は3.8であり[1]、これは小惑星番号が付与されていない中では最大の値である。2010年12月23日ハーシェル宇宙望遠鏡は 2010 EK139 を観測し、アルベドを0.25+0.02
−0.05
と測定した。この値から推定される 2010 EK139 の直径は470+35
−10
kmである。一方、ケック天文台マイケル・ブラウンが観測した結果、衛星を発見する事は出来なかった。衛星があればその公転周期から質量が判明するが、それがない場合、質量は平均密度を仮定した推定となる[8]。仮に冥王星型天体によく与えられる値である2.0g/cm3を仮定すると、質量は1.09×1020kgとなる。

その他、2010 EK139 の自転周期は7.07時間と測定されている[1]。また、アルベドと距離から推定される表面温度は最大-228℃ (45K) 、最低-247℃ (26K) となる[9]

出典

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関連項目

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前の小惑星
(471142) 2010 ET123
小惑星
(471143) 2010 EK139
次の小惑星
(471144) 2010 FY