(308635) 2005 YU55(2005 YU55)は、アポロ群に属する小惑星で、地球に接近するため監視が必要な地球近傍小惑星の1つ。2005年12月28日に発見された。金星軌道の内側から火星軌道付近までの楕円軌道を1.22年かけて公転している。

(308635) 2005 YU55
仮符号・別名 2005 YU55
分類 地球近傍小惑星(PHA)
軌道の種類 アポロ群
発見
発見日 2005年12月28日
発見者 ロバート・マクミラン
Steward Observatory
Kitt Peak
軌道要素と性質
元期:2010年7月23日 (JD 2,455,400.5)
軌道長半径 (a) 1.6329 AU
近日点距離 (q) 0.65241 AU
遠日点距離 (Q) 1.1427 AU
離心率 (e) 0.42905
公転周期 (P) 1.22
(445.3日)
軌道傾斜角 (i) 26.904
近日点引数 (ω) 0.51351
昇交点黄経 (Ω) 39.304
平均近点角 (M) 268.79
物理的性質
直径 400m
自転周期 20 時間
スペクトル分類 C型小惑星
絶対等級 (H) 21.9
Template (ノート 解説) ■Project

2011年11月8日(日本時間9日)に、地球から32万5000kmのところを通過した[1]軌道の内側に入る天体の中では、観測史上初の、直径が100mを超える小惑星である。

2005 YU55の公転軌道

歴史

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2005 YU55は、2005年12月28日に発見された。

2010年4月19日には、地球から227万3000kmのところを通過した。このときアレシボ天文台によって電波による観測が行われ、画像が撮影された。その結果、2005 YU55は、ほぼ球体の形をした、直径400mの天体であり、20時間で自転していることがわかった。

世界時2011年11月8日23時28分(日本時間9日8時28分)には、地球から32万5000kmのところを通過した。これは、軌道の内側であり、地球-月間の84.5%に相当する。光度は最接近時に11等級なので、肉眼では見ることが出来ない。これほどまでに暗いのは、2005 YU55C型小惑星という、炭素を多く含んだ暗い天体だからである。100m以上の天体が月軌道の内側まで接近したのは、1976年12月26日から27日に地球に最接近した直径200mの小惑星2010 XC15の30万kmで、観測が開始されてからは史上初の出来事である。ちなみに、には世界時9日7時13分(日本時間同日16時13分)に、23万9700kmまで接近した。

2029年1月19日には、金星から29万3900kmのところまで接近する。将来的には地球金星のどれかに衝突する可能性を潜在的に秘めているが、少なくとも今後200年間はどこにも衝突しないことが分かっている。

関連項目

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参考文献

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脚注・出典

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外部リンク

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