#IMA
『#IMA』(いま)は、A.B.C-Zの13枚目のシングル。2022年10月26日にポニー・キャニオンから発売。
「#IMA」 | ||||
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A.B.C-Z の シングル | ||||
B面 |
Fly with you(初回限定盤A) Hopping Now !(初回限定盤B) Koigokoro(通常盤) 虹になれるなら(通常盤) | |||
リリース | ||||
規格 | マキシシングル | |||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | ポニーキャニオン | |||
作詞・作曲 | 大黒摩季(作詞 / 作曲) | |||
チャート最高順位 | ||||
A.B.C-Z シングル 年表 | ||||
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解説
編集表題曲の「#IMA」はA.B.C-Zのデビュー10周年を祝して大黒摩季が作詞作曲[3]。同グループのCDシングルとしては初となる優雅なミドルバラード[4]で、恋する気持ちが痛いほど伝わってくる珠玉のラブソング[5]。今作発売から約1年後の2023年12月21日をもって河合郁人がグループから脱退したため[6]、5人体制としては最後のシングルとなった[7]。
- 制作
- 大黒がA.B.C-Z5人の魅力である「繊細さ」「粘り強さ」「包容力」「一途さ」をモチーフに制作した等身大の詞で[4][8][9]、10周年の締めくくりになるような曲となっている[10]。また、大黒の代表曲『ら・ら・ら』をもじった歌詞「lalala」も盛り込まれている[9]。大黒本人の歌唱によるデモテープには「例えば今を変えられなくても、心が変われば目線が変わる。目線が変われば選ぶ未来も変わる。この作品と5人の声が、聴く方々にとって心のSwitchとなりますように」というメッセージが添えられていたという[3]。後述のライブでの初披露の場に大黒も駆けつけ「楽曲提供から披露までのスピードが速くて、さすがジャニーズだね」や「感動した」という反応を示し、メンバーを感激させた[11]。
- もともと「#IMA」のメロディの音域は2オクターブの範囲で作られていたが、オクターブ下で歌ったメンバーはおらず、最終的には男声にしては高い中音域以上のメロディで仕上げられていた[12]。大黒はそこに彼ら(A.B.C-Z)の気合いを感じた、と述べている[12]。
- 歌詞の内容は、時間の経過とともに変わらざるを得ない“君”との関係を描き、自分の弱さに戸惑いつつも“今”を抱きしめていたい、といった主人公の複雑で奥深い感情を歌い上げている[13]。
- パフォーマンス
- 「#IMA」の振付はメンバーの五関晃一が担当した[5]。ポニーキャニオンから「エモーショナルに」「ちょっと熱さを出してほしい」というリクエストがあり[11]、この曲でこんな音とっちゃうの!?バラードだけどここまでやる?というところのギリギリを攻めた振付となっている[5][9]。肩でゆっくりリズムを取ったり、腕で弧を描いたりとメロディの優雅さを際立たせつつ、サウンドの奥に潜む小さな音も身体で拾うような振付で[8]、メンバーの成熟ぶりを感じさせるような繊細にしてシックな雰囲気のパフォーマンスとなっている[13]。
- 不意に入る"ha…"の吐息のフレーズ[14]のうち、最後のサビ前にある2回連続のものは戸塚祥太が担当している[15]。1回目は少し切ないマイナスな気持ち、2回目は"君"から教わった気づきの思いが込められている[15]。五関はこの曲の振付は"ha…"から始めたと言い、その理由を最初に聞いたとき一番印象に残ったから、と語っている[14]。
- プロモーション
- 2022年9月25日にぴあアリーナMMで行われた「A.B.C-Z 10th Anniversary Tour 2022 ABCXYZ」横浜 昼公演のMC終盤にスクリーンで本作のリリースがサプライズ発表された[5]。その後、ステージ上で「#IMA」が初披露された[5]。同日にはアートワークも解禁されている[16]。9月27日放送のラジオ『A.B.C-Z 今夜はJ's 倶楽部』にて「#IMA」が初OAされた[17]。10月10日には『CDTVライブ!ライブ!』でフルサイズの披露がされ[18]、その後23時にはYouTubeにMVが解禁された[19]。
- リリース
- 初回限定盤A(CD+DVD)(PCCA-06173)、初回限定盤B(CD+DVD)(PCCA-06174)、通常盤(CDのみ)(PCCA-06175)の3形態でリリース[4]。初回限定盤AのDVDにはミュージックビデオとメイキング映像にダンスクリップ、初回限定盤BのDVDにはバラエティ企画映像が収められる[4]。
収録曲
編集通常盤
編集- CD
-
- #IMA
- 作詞・作曲:大黒摩季、編曲:塚﨑陽平
- 岩手めんこいテレビ『サタデーファンキーズ』エンディングテーマ
- Koigokoro
- 虹になれるなら
- 作詞:作田雅弥・千早青、作曲:作田雅弥、編曲:石塚知生、コーラスアレンジ:岩田雅之
- 岩手めんこいテレビ『サタデーファンキーズ』2022年11月19日放送分エンディングテーマ
- #IMA -Inst.-
- Koigokoro -Inst.-
- 虹になれるなら -Inst.-
- #IMA
初回限定盤A
編集- CD
-
- #IMA
- Fly with you
- 作詞:Komei Kobayashi、作曲:José Manuel Moles・Andreas Ohrn、編曲:José Manuel Moles
- Fly with you -Inst.-
- DVD
-
- 「#IMA」 Music Clip
- Making of 「#IMA」
- 「#IMA」 Dance Clip
初回限定盤B
編集- CD
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- #IMA
- Hopping Now !
- 作詞:タナカヒロキ(LEGO BIG MORL) 、作曲:YCM・Ryo Shiraki・Yusuke Koizumi、編曲:岩田雅之
- Hopping Now ! -Inst.-
- DVD
-
- バラエティ企画映像「風船を止めるのは「#IMA」」(約39分)
特典
編集チャート成績
編集2022年11月2日付の週間シングル・セールス・チャート“Billboard JAPAN Top Singles Sales”では、前作『Graceful Runner』の初週記録を上回る37,331枚で2位を獲得した[1]。2022年11月07日付(集計期間:2022年10月24日 - 30日)のオリコン週間シングルランキングでも2位に[2]、2022年10月度のオリコン月間ランキングでは推定売上35,112枚で10位にランクインした[22]。
脚注
編集- ^ a b “【ビルボード】日向坂46『月と星が踊るMidnight』初週45.9万枚でシングル・セールス首位”. billboard JAPAN (2022年10月31日). 2023年5月3日閲覧。
- ^ a b “オリコン週間シングルランキング2022年11月07日付”. ORICON NEWS (2022年11月7日). 2023年5月3日閲覧。
- ^ a b “A.B.C―Z10周年、さらなる飛躍へ新たな一歩 全国ツアー横浜公演でサプライズ新曲初披露も”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. (2022年9月26日) 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b c d e f “「#IMA」”. A.B.C-Z Official Site. 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b c d e 福田恵子 (2022年9月29日). “ありがとうの全部乗せ! 10周年記念『A.B.C-Z 10th Anniversary Tour 2022 ABCXYZ』ライブレポ。”. ananweb. マガジンハウス. 2022年9月29日閲覧。
- ^ “A.B.C-Z河合郁人が12・21でグループ脱退へ ジャニーズ事務所には引き続き所属”. 日刊スポーツ (日刊スポーツNEWS). (2023年9月21日) 2024年3月2日閲覧。
- ^ 高橋梓 (2023年11月28日). “A.B.C-Z 河合郁人最後の作品『5 STARS』レビュー “新たな伝説”へ向かう5人の魅力が凝縮”. Real Sound. blueprint. 2024年3月2日閲覧。
- ^ a b 「LIVE REPORT A.B.C-Z 10th Anniversary Tour 2022 ABCXYZ」『Songs magazine』第7巻、リットーミュージック、2022年10月18日、63-68頁。
- ^ a b c “A.B.C-Z 感謝の10周年 持ち味あふれた!塚田の大技&巨大装置&攻めたダンス”. デイリースポーツ. (2022年9月26日) 2022年9月29日閲覧。
- ^ 横山慧 (2022年9月26日). “A.B.C-Z、10周年ツアー「ずっとずっとありがとう」ジャニーさん、メリーさんにも感謝 - ジャニーズ”. 日刊スポーツ 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b “10周年A.B.C-Zは「強い!」 計5万超動員!全国8都市ツアー 河合郁人「15周年までに東京ドーム」”. サンスポ. (2022年9月26日) 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b 二木もなか (2022年10月28日). “A.B.C-Z 新曲『#IMA』作詞・作曲の大黒摩季、A.B.C-Zへの愛が強すぎて…「母親のように号泣しました」”. COCONUTS JAPAN. BizNews. 2022年10月28日閲覧。
- ^ a b 森朋之 (2022年10月25日). “日向坂46、ENHYPEN、A.B.C-Z、大森靖子、CHiCO with HoneyWorks……10月26日リリースの新譜5作をレビュー”. RealSound. 2023年5月3日閲覧。
- ^ a b 堀江純子、高橋梓、鳥取えり「A.B.C-Z 魅惑のNight Routine」『週刊ザテレビジョン』第45巻11/4号、KADOKAWA、2022年11月4日、22-25頁。
- ^ a b 土屋華夏、齋藤紅美、緒方ななみ「A.B.C-Z 魅惑のNight Routine」『TV LIFE』第22巻11/11号、ワン・パブリッシング、2022年10月26日、92-95頁。
- ^ A.B.C-Z【Z PROJECT】公式@abcz_zprojectpcの2022年9月25日のツイート、2022年9月29日閲覧。
- ^ A.B.C-Z今夜はJ's倶楽部@nhk_jsclubの2022年9月26日のツイート、2022年9月29日閲覧。
- ^ “『CDTVライブ!』4時間SP出演者26組&曲目発表 JO1は踊ってみた 90年代J-POPフェス企画も”. ORICON NEWS. oricon ME (2022年10月3日). 2022年10月13日閲覧。
- ^ A.B.C-Z【Z PROJECT】公式@abcz_zprojectpcの2022年10月10日のツイート、2022年10月13日閲覧。
- ^ 島田つか沙@tsukasa_shimadaの2022年10月27日のツイート、2022年10月28日閲覧。
- ^ “コンサート千秋楽記念 #IMAがチャンスキャンペーン”. A.B.C-Z Official Site. 2022年9月29日閲覧。
- ^ “オリコン月間シングルランキング2022年10月度”. ORICON NEWS (2022年11月7日). 2023年5月3日閲覧。
外部リンク
編集- 紹介ページ
- Youtube