鼻呼吸
鼻呼吸(はなこきゅう)とは、鼻から空気を換気する呼吸である。哺乳類の乳児などは、強制鼻呼吸を行う[1]。
通常時、哺乳類などは鼻から呼吸するが、そういった動物が口呼吸をすることは鼻詰まり、病気、運動などの酸素不足・呼吸不全による影響である[1]。
鼻呼吸を行うことにより、臭気による外気の変化確認、吸気の加温・加湿・浄化作用、くしゃみなどの防御反射機構を行えるほか、鼻反射(鼻-肺反射、鼻-横隔膜反射など)による呼吸機能の維持、鼻腔内で産出された一酸化窒素により気道の殺菌・肺酸素化能の改善などが行われる[2]。このように鼻呼吸を行うことにメリットが多々あるが、口呼吸を行った場合には、免疫や精神的な問題などのデメリットを引き起こす[3]。
出典
編集- ^ a b Trabalon, Marie; Schaal, Benoist (2012). “It Takes a Mouth to Eat and a Nose to Breathe: Abnormal Oral Respiration Affects Neonates' Oral Competence and Systemic Adaptation” (英語). International Journal of Pediatrics 2012: 1–10. doi:10.1155/2012/207605. ISSN 1687-9740. PMC PMC3397177. PMID 22811731 .
- ^ 渡海 裕文, 山下 幸一 (1999). “鼻呼吸の重要性について”. 日本集中治療医学会雑誌 6 (4): 399–399. doi:10.3918/jsicm.6.399. ISSN 1340-7988 .
- ^ “鼻呼吸障害の精神に与える影響” (英語). Nippon Jibiinkoka Gakkai Kaiho 121 (12): 1463–1467. (2018-12-20). doi:10.3950/jibiinkoka.121.1463. ISSN 0030-6622 .