黒川逍
日本の地衣学者
黒川 逍(くろかわ しょう、1926年7月15日 - 2010年9月16日)[1]は、日本の植物学者・菌類学者。日本を代表する地衣類の研究者である。
略歴
編集富山県上新川郡新庄新町(現:富山市)生まれ。金沢高等師範学校卒[2]。その後、東京文理科大学(現・筑波大学)で学び、朝比奈泰彦の指導を受け、地衣類の分類学的研究を始めた。NSF(全米科学財団)の研究助手の制度を利用しメイソン・ヘール(Mason Hale)と共同研究のため渡米し、ゲジゲジゴケ属のモノグラフを発表するなど、地衣類の分類学研究に貢献した[3]。国立科学博物館、筑波実験植物園などで働いた。富山中央植物園の園長も務めた。1994年、国際地衣類学会(International Association for Lichenology)からAcharius Medalを受賞した[1]。
クロカワアワビゴケ(Tuckermannopsis kurokawae)は黒川の名に因む。
脚注
編集- ^ a b Kashiwadani.
- ^ “黒川逍先生を偲ぶ(柏谷博之)”. 2020年9月26日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 「黒川 逍 博士の死を悼む」Obituary. Syo Kurokawa (1926-2010) / by Isao Yoshimura 日本地衣学会ニュースレター No108 - ウェイバックマシン(2016年5月8日アーカイブ分)
参考文献
編集- DePriest, P.T. (1999). “Development of Mason E. Hale's list of epithets in the Parmelioid genera (lichen-forming Ascomycotina): A bibliographic review”. Bryologist 102 (3): 442-461. doi:10.2307/3244233. JSTOR 3244233.
- Kashiwadani, Hiroyuki (2011). “A tribute to Syo Kurokawa (1926-2010)”. The Lichenologist 43 (3): 191-192. doi:10.1017/S0024282911000090. May 2011 issue, British Lichen Society.