黄体機能不全
黄体機能不全(おうたいきのうふぜん)とは、黄体が十分に機能せず、排卵後に子宮内膜を妊娠に適した状態で維持しておくための黄体ホルモンの分泌が不足している状態のことである[1]。
排卵後、正常より短い日数で子宮内膜が維持しきれなくなって頻発月経や不正出血を起こしたり、着床困難による不妊の原因になったりする。
診断
編集黄体機能不全になると、以下のような所見が見られる。
原因
編集以下のような原因が考えられている。
- 卵胞の発育や排卵後の黄体への変化がうまくいっておらず、十分な量の黄体ホルモンを放出できない。
- 脳下垂体からのFSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)の分泌が不十分。
- 卵巣に問題があり、FSH・LHに正常に反応して卵胞の発育・排卵が行えていない。
- 黄体ホルモンは十分に分泌されていても、子宮内膜の感受性が悪いと、黄体ホルモン不足と同様の状態に陥る。
治療
編集関連項目
編集脚注
編集- ^ a b c d 病気がみえるVol.9 「婦人科・乳腺外科」P42 メディックメディア社発行 ISBN 978-4896324624
外部リンク
編集- 黄体機能不全e-妊娠