麩の焼き

小麦粉を主体とした和菓子

麩の焼き(ふのやき)は、小麦粉を主体とした和菓子である。小麦粉を水で溶いて薄く焼き、芥子の実などを入れ、山椒味噌砂糖を塗った生地を巻物状に巻いて成形する。

麩焼き(ふやき)、のものとも呼ぶ。

巻いた形が巻物経典を彷彿とさせることから、仏事用の菓子として使われた。「秋の会席)」の和菓子であり、茶会の茶菓子として安土桃山時代千利休が作らせていた。利休の茶会記『利休百会記』にもたびたびその名が見える。

江戸時代には、味噌に替えてを巻く助惣焼が流行した。水溶き小麦粉を鉄板で焼くという調理法の嚆矢であることから、お好み焼きもんじゃ焼きなどの遠い祖先とされることもある。

地方名

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滋賀県北部の方言では「ふなやき」と発音する。

参考文献

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  • 福田浩・松藤庄平『完本 大江戸料理帖』新潮社〈とんぼの本〉、2006年3月25日。ISBN 978-4-10-602140-4 
  • 中山圭子『事典 和菓子の世界』岩波書店、2006年2月24日。ISBN 978-4-0008-0307-6 

関連項目

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外部リンク

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