鹿児島国際大学教授懲戒解雇事件
鹿児島国際大学教授懲戒解雇事件(かごしまこくさいだいがくきょうじゅちょうかいかいこじけん)は、鹿児島国際大学(学校法人津曲学園)の3人の教授(八尾信光・田尻利・馬頭忠治)が懲戒解雇され、懲戒解雇された3人の教授が不当処分撤回を求めていた事件。原告の勝訴が確定した。
事件経過
編集- 1999年7月 - 鹿児島国際大学経済学部「人事管理論および労使関係論」担当教員(教授または助教授)公募。
- 2000年
- 2月22日 - 経済学部教授会は候補者の採用を賛成多数で決定。
- 3月13日 - 学長は、関係者の事情聴取を行うこともなく教授会の結論を否定し、当該候補者に不採用通知を送付。
- 3月24日 - 臨時教授会。学部長が「採用人事をめぐる学長所見」を報告し、理事長のもとに「大学問題調査委員会」を設けたいとする学長の意向が紹介された。
- 8月4日 - 調査委員会による事情聴取(1回目)。
- 11月25日 - 調査委員会による事情聴取(2回目)。
- 2001年
- 10月~11月 - 「懲戒理由書」が4名の教員の自宅あてに送付。
- 11月 - 弁明聴聞。
- 2002年3月29日 - 学校法人津曲学園理事会、処分決定(3名は「懲戒退職」、1名は「減給6ヶ月」)。
裁判経過
編集- 2005年
- 8月30日 - 鹿児島地方裁判所による3教授側完全勝訴判決。
- 9月8日 - 福岡高等裁判所宮崎支部に学園側が控訴。
- 2006年
- 4月21日 - 第2回口頭弁論で結審。その後非公開にて和解協議継続。
- 10月27日 - 福岡高等裁判所による3教授側完全勝訴判決。
- 11月10日 - 学園側が上告。
- 2008年3月21日 - 最高裁判所による学園側の上告棄却決定。
外部リンク
編集- 鹿児島国際大学三教授を支援する全国連絡会 - ウェイバックマシン(2008年10月20日アーカイブ分)
- 鹿児島国際大学3氏の懲戒退職処分について - ウェイバックマシン(2008年5月31日アーカイブ分)