鷺谷大輔
国際協力機構(JICA)専門家
経歴・人物
編集東京都生まれ[1]。東京国際大学在学中にアメリカとオーストラリアへの交換留学を経験した[2]。1997年(平成9年)に大学を卒業し、1999年までサンデン株式会社に勤務していた。この就職は「海外勤務の機会を与えてくれる企業」という理由で実際に現地子会社の会計管理や連結決算などの業務に携わったものの、国際協力への関心から退職してイギリスの大学院に進学した[1]。2001年(平成13年)ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)を修了。
2002年から2005年まで難民を助ける会でカンボジア事務所に駐在し、障害者への職業訓練などに携わった[1][2]。またカンボジアでは国際連合食糧農業機関(FAO)のコンサルタントも務めた[1]。2006年、国際協力機構がルワンダで実施する「障害を持つ除隊兵士の社会復帰のための技能訓練プロジェクト」に経歴を生かせるのではという理由で応募、同年3月より参加した[1][2]。以降、2015年まで国際協力機構(JICA)専門家としてルワンダ、フィリピン[3][4][5]、南アフリカおよび南部アフリカ地域[6][7]における社会保障(障害と開発)関連の事業に従事した。フィリピンで携わった「フィリピン国内の地方における障害者のためのバリアフリー環境形成プロジェクト」は、国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)の「IAUDアウォード2010」大賞を受賞している[8]。2016年(平成28年)より国際協力機構(JICA)南アフリカ「障害者のエンパワメントと障害主流化促進」プロジェクトチーフアドバイザー[9][10]。
脚注
編集- ^ a b c d e f 「国際協力「障害と開発」をライフワークに」 - NNA. ASIA アジアの経済ビジネス情報(2011年8月25日)
- ^ a b c 「挑戦者たち Stories of Challengers vol.17 (PDF) 」Monthly JICA 2007年2月号
- ^ 鷺谷大輔「フィリピンのバリアフリー環境事情 : 地方における障がい者のためのバリアフリー環境形成プロジェクト(<特集>アジアのバリアフリー/ユニバーサルデザイン環境)」『福祉のまちづくり研究』第12巻第1号、日本福祉のまちづくり学会、2010年、A24-A26、doi:10.18975/jais.12.1-2_A24、ISSN 1345-8973、NAID 110009442201。
- ^ 「フィリピンの地方におけるバリアフリー環境形成プロジェクトの活動と成果」- 日本福祉のまちづくり学会関東甲信越支部第5回研究会(2012年11月11日)
- ^ 鷺谷大輔「SMSでつながる「障害と開発の現場 - 世界HOTアングル(国際協力機構ウェブサイト、2012年2月10日)
- ^ 「南アフリカで障害者の地域自立生活を支援」 - JICA(2014年2月28日)
- ^ 鷺谷大輔「南アフリカ共和国 点字図書館と地域に根ざした情報センター」 - アジ研ワールド・トレンド 2015年4月号(No.234)
- ^ 「ユニバーサルデザイン普及への第一歩 -フィリピンのプロジェクトがユニバーサルデザイン大賞を受賞-」 - JICA(2010年11月17日)
- ^ 「南アフリカ共和国 社会を変える主体になる」 - Mundi 2017年12月号
- ^ 「沖縄と南アフリカ共和国を結ぶ「結いまーる」の心 障害者が活躍できる社会を目指して」 - JICA(2017年12月21日)
外部リンク
編集JICAで携わったプロジェクト(JICAウェブサイト)