鶏冠山 (山梨県甲州市)

山梨県甲州市にある黒川山周辺の総称

鶏冠山(けいかんざん)とは、山梨県甲州市にある黒川山周辺の総称である。三等三角点黒川が有る標高1710.1が黒川山。標高1,716mが見張台。東側の岩稜に祠が建っていてそこに鶏冠山の山梨百名山の標柱が有る。

鶏冠山
笠取小屋から見た黒川鶏冠山(手前)と大菩薩嶺(奥)
標高 1,716 m
所在地 日本の旗 日本
山梨県甲州市
位置 北緯35度47分19秒 東経138度50分09秒 / 北緯35.78861度 東経138.83583度 / 35.78861; 138.83583座標: 北緯35度47分19秒 東経138度50分09秒 / 北緯35.78861度 東経138.83583度 / 35.78861; 138.83583
山系 奥秩父大菩薩連嶺
種類 山塊
鶏冠山 (山梨県甲州市)の位置(日本内)
鶏冠山 (山梨県甲州市)
鶏冠山の位置
プロジェクト 山
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概要

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奥秩父山塊大菩薩連嶺に位置している。山梨百名山の一つである。また多摩川の源流(水源)に位置しているため山林は東京都水道局水源涵養林東京都水源林)となっている。

なお、同県の山梨市漢字では同名の鶏冠山(読みは「とさかやま」、標高2,177m)が存在するので注意。

歴史

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鶏冠山の山腹には、中世後期に最盛期があった金山黒川金山)が存在していた。特に戦国時代においては田辺氏ら金山衆が金の採掘を行い、一帯は「黒川千軒」と呼ばれた鉱山街が存在していた。鶏冠山の北東岩峰には鶏冠神社の奥宮が存在し、黒川金山の最盛期と同時期の随神像が伝わっている[1]武田氏は黒川金山をはじめ湯之奥金山など領国内から採掘されたを用いて、通貨としての甲州金を生産していたと考えられている。

黒川金山は武田氏滅亡後に産出量も減少し、江戸時代元禄期には閉山されている。現在、金山の遺構は確認出来る。

脚注

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  1. ^ 『山梨県の地名』、p.256

関連項目

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