鳥栖市会社員殺害事件
鳥栖市会社員殺害事件(とすしかいしゃいんさつがいじけん)は、2004年(平成16年)2月に佐賀県鳥栖市で発生した事件である。
概要
編集2004年(平成16年)2月9日午前10時頃、鳥栖市飯田町の九州自動車道沿いの市道で側溝に脱輪した軽自動車の助手席でこの軽自動車を所有する福岡県三井郡大刀洗町在住の会社員の男性(当時24歳)が血を流して倒れているのを、被害者を探していた母親が発見した[1]。
被害者は8日正午ごろ、家族には何も言わずに軽乗用車で外出した[1]。同日午後、被害者と会ったという知人もいる[1]。同日は帰宅せず、9日朝に被害者が勤務している福岡県久留米市内の会社から「無断欠勤している」と自宅に電話があり、被害者の母親が被害者の友人と連絡を取りながら捜しているうちに発見したという[1]。現場は鳥栖市と福岡県小郡市の県境近くで、九州自動車道沿いの幅約4-5メートルの市道。男性は休日などに鳥栖市内に行くときによくこの道を通っていたという[1]。
発見時、被害者は助手席に座った状態で頭から血を流しており、顔面には鈍器で複数回殴られた跡があった[2]。また、軽自動車は左前部の車輪が側溝にはまった状態で見つかったが、車体に目立った損傷はなかった[1]。
司法解剖の結果、死因は頭部打撲による脳挫傷[2]で、鈍器のようなもので頭を数回殴られており、ほぼ即死状態であった[2]。また、車から被害者の財布が持ち去られていたため、佐賀県警は強盗殺人の可能性もあるとみて捜査している[3]。
2008年(平成20年)2月1日に警察庁捜査特別報奨金対象事件となったが有力な情報が得られず、その後は対象から外されている。ただし、これとは別に遺族による私的懸賞金が掛けられている[4]。
脚注
編集出典
編集- ^ a b c d e f “脱輪車内に男性遺体 鳥栖の市道で福岡の会社員 外傷、殺人の疑い”. 西日本新聞. (2004年2月10日) 2004年4月9日閲覧。
- ^ a b c “鳥栖・男性遺体 鈍器で頭殴られる 殺人と断定 強盗の可能性”. 西日本新聞. (2004年2月11日) 2004年4月30日閲覧。
- ^ “鳥栖・男性殺害 鈍器で頭殴られる 県警調べ 財布不明、強盗殺人か”. 西日本新聞. (2004年2月10日) 2004年2月13日閲覧。
- ^ “鳥栖市会社員殺害から7年 遺族が懸賞金を延長”. 佐賀新聞. (2011年2月7日) 2011年2月7日閲覧。
関連項目
編集- 未解決事件
- 殺人事件被害者遺族の会(宙の会)
外部リンク
編集- 飯田町殺人事件捜査に御協力を! - 佐賀県警察
- 鳥栖市飯田町における男性会社員殺人事件 - 指名手配.jp