鯉名の銀平 (橋幸夫の曲)
『鯉名の銀平』(こいなのぎんぺい)は、1969年1月5日に ビクターより発売された橋幸夫の102枚目のシングル(SV-787)[1]。
「鯉名の銀平」 | ||||
---|---|---|---|---|
橋幸夫 の シングル | ||||
B面 | 星の三度笠 | |||
リリース | ||||
ジャンル | 歌謡曲(股旅) | |||
時間 | ||||
レーベル | ビクター(SV-787) | |||
作詞・作曲 |
佐伯孝夫(作詞) 吉田正(作曲) | |||
橋幸夫 シングル 年表 | ||||
| ||||
概要
編集- 作詞は佐伯孝夫、作・編曲は吉田正で、橋の両恩師による股旅ものに属する楽曲である。『霧氷』で2度目のレコード大賞を受賞した橋は、その受賞直後に『シンガポールの夜は更けて』と時代歌謡『殺陣師一代』をリリース、その後は現代歌謡、リズム歌謡、グループサンズ、音頭ものなど多様な楽曲をリリース。股旅ものに限定すれば『佐久の鯉太郎』『花太郎笠』『赤い夕陽の三度笠』と、一時減少していた股旅も復活させていた。
- 楽曲は、長谷川伸の原作による日本の戯曲「雪の渡り鳥(鯉名の銀平)」をもとに作成されており、作詞の佐伯孝夫は、社会の出来事を巧みに取り入れ詩だけでなく、古典芸能や文芸、歴史にも造詣が深く[2]、橋は、これまでも佐伯の作詞で長谷川伸関係の『沓掛時次郎』『瞼の母』『関の弥太ッぺ』などを発表している。
- また、橋がデビュー当初、大映と専属契約を結び、大映スターの市川雷蔵と過去に共演し、親しい関係にあった[3]こともあり、雷蔵が主演した映画の一つであった「鯉名の銀平」を取り上げる要因になった。
- 三味線の共演は、『潮来笠』以来股旅もので何度となく共演していた静子(市丸実妹)が参加しておらず、豊寿、豊静とのコンビになっている。豊寿とは『すっとび仁義』(1961年、11枚目のシングル)以来、何回か共演しているが、豊静とは初共演となっている。
- c/wは「星の三度笠」同じく佐伯孝夫作詞、吉田正作曲である。
- なお、同名の映画や楽曲は複数あるが、本楽曲とは別物である。
収録曲
編集収録アルバム
編集- 『股旅演歌ベスト<潮来笠から子連れ狼まで>』(1986年5月21日) VDR-1195
共演
編集豊寿、豊静(三味線)
出典
編集- ^ 「シングルレコード・ディスコグラフィティ」橋幸夫・小野善郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁参照
- ^ 金子勇『吉田正 誰よりも君を愛す』ISBN 978-4-623-05623-1 ミネルヴァ書房(京都) 2010/1 137頁
- ^ 橋幸夫著『シオクルカサ(潮来笠)の不思議な世界:エピソードで綴る波乱の歌手伝説』ISBN 978-4-87969-106-4 日刊現代(東京)2007/4 120-121頁