髭櫓
登場人物
編集- シテ:男
- アド:妻
- 立衆:女
あらすじ
編集大髭が自慢の男が、大嘗会で犀の鉾を持つ役に選ばれたと言って喜んでいる。だが、新しい装束を仕立てるという話に妻は「うちは貧乏でそんな余裕は無い」と役を断るように迫り、さらに「その髭があるのが悪い」と自慢の髭を剃り落としてしまえと言ったため、怒った男は妻を打擲する。これに対して妻は近所の女たちと示し合わせ、熊手や長刀などを持った女たちを引き連れ攻めてくる。男は髭の上に櫓(砦)を組んで立ち向かうが多勢に無勢、ついに巨大な毛抜きで髭を引き抜かれてしまう[1][2]。流派によっては男が最後に「くっさめ」と大きなくしゃみをして終わる。