高橋 裕(たかはし ゆたか、1927年1月28日 - 2021年5月26日)は、日本の工学者。専攻は河川工学であり、「水」に関する国際的な権威。例えば、治水水質汚染問題・水不足問題・洪水問題・水関連の紛争問題など、幅広く研究を行い、多くの提言を行った。東京大学名誉教授[1]

生涯

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静岡県出身。父親は、柑橘栽培の専門家、高橋郁郎[2]。旧制静岡中学(静岡県立静岡高等学校)、旧制静岡高校を経て、1950年、東京大学第二工学部土木工学科卒業。その後旧制大学院に進学し修了

日仏工業技術会会長などを歴任した。

主な著書

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  • 『国土の変貌と水害』(岩波新書、1971年)
  • 『都市と水』(岩波新書、1988年)
  • 『河川工学』 (東京大学出版会、1990年)
  • 『現代日本土木史』(彰国社、1990年)
  • 『川と国土の危機 水害と社会』(岩波新書、2012年)

受賞

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  • 土木学会出版文化賞 (1992年)
  • 土木学会功績賞 (1998年)
  • IWRA クリスタル・ドロップ賞 (2000年)
  • 日本国際賞 (2015年)[3]

出典

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  1. ^ 千葉克彦 (2012年9月20日). “新刊の紹介:川と国土の危機”. 編集だより 岩波新書編集部. 2013年2月閲覧。
  2. ^ “第1章: 卒業生の思い〈33〉:高橋裕 (Series:静中・静高創立125周年 高きを仰ぐ)”. 静岡新聞. (2003年6月3日). http://www3.shizushin.com/anniversary/shizukou125/shizukou33.html 2013年2月閲覧。 
  3. ^ ジャパンプライズ(Japan Prize/日本国際賞)”. 国際科学技術財団. 2022年10月3日閲覧。

参照

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