高槻阪急
高槻阪急(たかつきはんきゅう)は、大阪府高槻市白梅町(JR西日本高槻駅北口)にある、エイチ・ツー・オー リテイリング傘下の阪急阪神百貨店が運営する阪急百貨店の店舗。
高槻阪急スクエア | |
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高槻阪急スクエアに転換後の外観 | |
地図 | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒569-1196 大阪府高槻市白梅町4-1 |
座標 | 北緯34度51分12.4秒 東経135度37分5.9秒 / 北緯34.853444度 東経135.618306度座標: 北緯34度51分12.4秒 東経135度37分5.9秒 / 北緯34.853444度 東経135.618306度 |
開業日 | 2019年10月5日(阪急としての営業開始日) |
正式名称 | 阪急阪神百貨店高槻阪急 |
施設所有者 | エイチ・ツー・オー アセットマネジメント |
施設管理者 | 阪急阪神百貨店 |
商業施設面積 | 38,964 m² |
中核店舗 | 高槻阪急 |
営業時間 | 10:00〜20:00(一部店舗を除く) |
駐車台数 | 818台 |
前身 | オーロラモール→高槻阪急 |
最寄駅 | JR高槻駅 |
最寄IC | 新名神高速道路高槻IC |
外部リンク | https://www.hankyu-dept.co.jp/takatsuki/ |
Hankyu |
本項では前身となった施設である、かつての西武百貨店やそごう・西武が運営していたショッピングセンター「オーロラモール」についても併せて記述する。
西武高槻店「オーロラモール」
編集オーロラモール Aurora Mall | |
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西武高槻店時代の外観 | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒569-1196 大阪府高槻市白梅町4-1 |
開業日 | 1974年11月15日(西武としての開業日) |
閉業日 | 2019年9月30日(西武としての営業最終日) |
施設管理者 | 株式会社西武百貨店関西 → 西武百貨店 → そごう・西武 |
商業施設面積 | 38,964 m² |
中核店舗 | 西武高槻店 |
営業時間 | 10:00〜20:00(一部店舗を除く) |
前身 |
西武タカツキショッピングセンター ↓ 西武高槻ショッピングセンター ↓ |
後身 | 高槻阪急 |
最寄駅 | JR高槻駅 |
最寄IC | 新名神高速道路高槻IC |
外部リンク | https://www.sogo-seibu.jp/takatsuki/ |
SEIBU |
高槻市が主導した国鉄高槻駅前再開発事業により、西武百貨店が1971年に子会社「株式会社西武百貨店関西」を設立して出店した、同社の1号店である。施設名称は「西武タカツキショッピングセンター」→「西武高槻ショッピングセンター」→「オーロラモール」と変遷している。
1973年に大規模小売店舗法が施行されたのを受けて、直営売場を削って各フロアに専門店を入居させる試みを行った。西友やパルコが同居しているような形態で、モール併設型店舗の先駆けでもある。そのため、あえて百貨店ではなく「ショッピングセンター」と呼称していた。このスタイルは西武百貨店関西の2号店となった大津店(滋賀県大津市)の他、西武春日井ショッピングセンター[注釈 1]、西武津田沼ショッピングセンター(西友津田沼店と津田沼パルコ)などにも踏襲された。
開業予定日4日前の1973年9月25日、工事中に火災が発生。原因は警備員による放火で、作業員ら6名が死亡し、14名が重軽傷を負う[1]惨事となり、建物の修繕に1年かかった。
開店告知広告には、大村崑一家がビートルズの扮装で登場したことも話題となり、開店後は順調な滑り出しとなった。1階にはヤングファッションを配置し、関西にはファッションビル的な郊外型百貨店がなかったため、流行に敏感な若者層に支持された。
1995年9月、団塊の世代のミセス(当時の40代)をターゲットにリニューアル。地上駐車場を簡易的な2階構造に拡張した。
2004年9月10日の全館リニューアルで「オーロラモール」へ名称変更[2][3]。船橋店(2004年8月27日)に続く全館リニューアルで、これに続いて翌2005年2月には筑波店をリニューアル、2005年3月4日には八尾店を「オーロラシティ八尾」としてリニューアルした[3][4]。
2004年のリニューアルでは屋上駐車場と2階部を解体し、隣接するジーエス・ユアサコーポレーションの工場跡地に多階層型駐車場を開設。百貨店ゾーンでは60のファッションブランドを新たに導入し、従来はなかった「デパ地下グルメ」ストリートも新設された。専門店ゾーンでは北摂最大となるユニクロ大型店、アカチャンホンポ、ベスト電器(2010年閉鎖)などが入居した[2]。
西武時代は核テナントの西武百貨店高槻店や改称した西武高槻店に対し、モール全体の名称を「オーロラモール」としており、入居テナントや各種案内表示でも両方の名称が混在していた。
阪急への譲渡
編集2017年10月1日、そごう神戸店と共に経営権がそごう・西武(セブン&アイ・ホールディングス)から、エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O、阪急阪神東宝グループ)に譲渡された[5]。運営は不動産の管理・開発を手がけるH2O子会社のエイチ・ツー・オーアセットマネジメントが行う[6]。
経営移譲後も、当面は「西武高槻店」のまま西武の店舗として運営していたが、H2Oは2018年9月27日、グループ内の事業再編に伴い、2019年10月1日付で運営母体を阪急阪神百貨店へ移管し、同日付で屋号を「高槻阪急」へ変更することを発表した[7]。
2017年以降の運営会社交代により、2018年と2019年は埼玉西武ライオンズの優勝セールを行わなかった。当時の西武鉄道グループの事実上の持株会社であった国土計画による球団買収以降[注釈 2]、関西地区では大津・八尾・塚新の各店とともに優勝セールが恒例化し、特に高槻では年度により選手もゲストとして招かれるなど盛大に行われていた。そうした経緯もあり、ライオンズ優勝決定前後には、優勝セールを行わないことと、2017年以降は阪急阪神東宝グループが運営している旨を併記した告知が店頭に掲示された。
運営会社交代後も、以前から出店していたタワーレコード(セブン&アイの持分法適用会社)、そごう・西武の子会社であるロフト、セブン&アイ・グループのアカチャンホンポは引き続き入居している[8]。また、2022年6月には家電量販店のビックカメラが3階に出店した[9]。
高槻駅周辺は、北口にアクトアモーレ(核店舗はアル・プラザ高槻)、南口にグリーンプラザたかつき(2号館は松坂屋高槻店)が競合し、また一帯には複数の商店街が広がっており、北摂随一の商業集積地となっている。2004年には、北口の西武百貨店高槻店が西武ライオンズ、南口の松坂屋(本社:名古屋市)が中日ドラゴンズの優勝セールをそれぞれ開催していた(1988年は昭和天皇の病気により西武百貨店高槻店は自粛。松坂屋は不明)。
高槻阪急
編集2019年(令和元年)10月5日、神戸阪急と共に阪急百貨店としての営業を開始した。
店名変更に合わせての改装
編集デパ地下は利用頻度が高いことから、毎日楽しい売場を目指した大規模改装を行った。西武高槻店末期の2019年9月から総菜、和洋菓子売場の新ブランド導入を開始した。生鮮・青果売場の改装、北野エースの誘致に加え、阪急阪神百貨店の支店では最大となる自主編集売場「銘菓銘品日本の味」コーナーや、新しいレシピや食材を紹介する「キッチンステージ」や購入したおやつを摂りながら休憩する「おやつコーナー」といったコト・モノ提案スペースも設けた。新サービスとして阪急百貨店うめだ本店からのスイーツ取り寄せサービスや川西阪急以降の郊外店で実施している食品配達サービスも導入し、11月22日にこれらの改装が完了した[10]。
フロア構成
編集テナント一覧は公式サイト「フロアガイド」を参照。
- 地下1階
- 1階
- 婦人服、化粧品、商品券、ギフトサロン
- 三井住友銀行高槻駅前支店・高槻ローンプラザ
- 婦人服
- 無印良品
- 3階
- 4階
- 5階
- 6階
- レストラン街
- 高槻市くらしの総合相談センター(社会福祉協議会)
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 特異火災事例 消防防災博物館
- ^ a b News Release そごう・西武、2004年7月27日
- ^ a b 八尾西武は、上質な感動空間の提供へ向け、百貨店と専門店ゾーンの複合商業施設へと全館リニューアルいたします。マチュア世代とそのファミリー層へ向けた、新たなショッピングセンター「オーロラシティ」として、3月4日(金)に、リニューアルオープン! ミレニアムリテイリング、2005年3月
- ^ 西武百貨店、八尾店をリニューアルオープン 「オーロラシティ」滑り出し順調 日本食糧新聞、2005年3月18日
- ^ “セブン&アイ、H2Oリテイへの百貨店2店譲渡を正式発表”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2017年5月11日) 2017年5月21日閲覧。
- ^ 『子会社の組織変更及び人事異動について』(プレスリリース)エイチ・ツー・オーリテイリング、2017年9月29日 。2017年11月23日閲覧。
- ^ 『そごう神戸店及び西武高槻店に関するグループ内事業再編及び再編に伴う屋号の変更に関するお知らせ』(プレスリリース)エイチ・ツー・オーリテイリング、2018年9月27日 。2018年11月13日閲覧。
- ^ 高槻阪急 フロアガイド 阪急百貨店
- ^ a b “新規出店について”. 株式会社ビックカメラ (2022年4月15日). 2022年6月7日閲覧。
- ^ “新生 神戸阪急について” (PDF). 2019年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月15日閲覧。
- ^ “ビックカメラ/大阪の高槻阪急3階に新店舗オープン”. 流通ニュース (2022年6月3日). 2022年6月7日閲覧。
関連項目
編集近畿地方の西武百貨店の跡地
編集- 神戸ハーバーランドセンタービル - 1992年から1994年まで「神戸店」として営業した。1996年に「神戸ハーバーサーカス」が開業し、運営会社や核施設の変更と共に「ビーズキス」→「ファミリオ」と変遷を繰り返し、2014年7月以降は「ハーバーセンター」として営業している。
- グンゼタウンセンター つかしん - 1985年9月に「塚新店」開業。2002年9月に直営売場を大幅に縮小して営業したが、2004年5月に閉店。入居していたつかしんは大規模なリニューアルを経て2006年4月に現在の名称となった。
- LINOAS - 2017年2月28日に閉店した「八尾店」跡地に同年9月15日開業した商業施設。当店・そごう神戸店と異なり、H2Oとの資本業務提携に合意した時にはすでに閉店が決まっており、譲渡対象から除外された。
- なお、大津店はH2Oへの店舗譲渡の合意から除外され、関西最後の「西武」となった。2020年8月閉店後、他の商業施設に転用されずに解体され跡地に長谷工コーポレーションによって分譲マンションが建設中。