高山優希
高山 優希(たかやま ゆうき、1998年5月17日 - )は、大阪府大阪市出身[2]の元プロ野球選手(投手)。左投左打。
日本ハム時代 (2022年6月18日 ファイターズ鎌ケ谷スタジアム) | |
基本情報 | |
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国籍 | 日本[1] |
出身地 | 大阪府大阪市[2] |
生年月日 | 1998年5月17日(26歳) |
身長 体重 |
181 cm 78 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2016年 ドラフト5位 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集城東小学校在籍時に森之宮キャッスルで野球を始め、城陽中学校では大阪東ボーイズに所属[3]。同地区の箕面ボーイズには寺島成輝(元東京ヤクルトスワローズ)がおり、中学時代からしのぎを削っていた[4]。中学3年時には、野茂英雄が総監督を務め、アメリカへの遠征を行うNOMOジャパンに選出された[5]。この時共に選ばれた選手に、藤嶋健人や岩田将貴がいる[5]。
高校は大阪桐蔭に進学。1年秋にベンチ入りを果たし[6]、秋の近畿大会ベスト8に貢献した[4]。出場した2年春の第87回選抜高等学校野球大会では、準決勝の敦賀気比戦で甲子園デビュー。10点ビハインドの2回2死から登板し、4回1/3イニングを投げ、無失点に抑える好投を見せた[7]。2年秋からエースを任されると、秋の大阪大会では、準決勝の履正社の寺島に投げ勝つなど、優勝に貢献[4]。そのまま秋の近畿大会も制して、第46回明治神宮野球大会出場を決め、第88回選抜高等学校野球大会出場を確実なものとした[4]。明治神宮大会では、初戦(2回戦)で木更津総合の早川隆久に投げ勝つと[8]、続く準決勝では高松商業と対戦。9回に登板して三者凡退に抑え、自己最速となる150km/hを記録したが、チームは敗れた[9]。その後、出場が決まっていた3年春の第88回選抜高校野球大会直前で、腰に違和感を発症[4]。初戦の土佐戦では8回2安打無失点に抑えたが[10]、続く木更津総合戦では7回4失点で降板し、敗戦した[11]。春の大阪大会では、腰の違和感の影響でベンチ入りメンバーから外れ、治療に専念[12]。選手権大阪大会には間に合い、エースとしてメンバー入りするが、3回戦の関西大北陽戦に敗れ、3年夏を終えた[13]。
2016年10月20日に行われたドラフト会議では、北海道日本ハムファイターズから5位指名を受け、11月17日に契約金3000万円、年俸520万円(金額は推定)で入団に合意した[14]。背番号は48。
プロ入り後
編集2017年から2019年のプロ入り3年間で一軍出場はなく、二軍での通算成績は72試合の登板で5勝6敗、防御率6.25に留まり[15]、2019年10月24日に戦力外通告を受けた[16]。その後、11月19日に育成選手として再契約した[17]。背番号は148。
しかし、2020年は21試合の登板で0勝1敗、防御率13.00[18]、2021年は35試合の登板で2勝1敗、防御率3.83[19]、2022年は22試合の登板で0勝2敗、防御率10.57(いずれも二軍戦績)と[20]、結果を残すことができず、2022年10月3日に戦力外通告を受けた[21]。
このことを機に一時は引退を決意し[22]、12球団合同トライアウトにも参加しなかった[23]。しかし、2022年1月に結婚した妻から後押しされ、翌2023年の12球団合同トライアウトを受験し、NPB復帰を目指すことを決意[22]。2023年シーズン中は、都内の施設で自主トレを重ねた[22]。7月26日からは、関西独立リーグ(さわかみ関西独立リーグ)の堺シュライクスに所属し[24]、7試合に登板して1勝0敗1H、防御率3.60を記録[25]。リリーフでは6試合の登板で防御率1.29の成績を残した[25]。シーズン終了後の12月1日に、堺を自由契約となったことが発表された[26]。同月27日に放送された『プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達』に出演し、トライアウト後に四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスからオファーがあったものの、目標としていたNPB球団からのオファーがなかったため現役引退を決断し、広告関係の仕事に就職したことが明らかになった[27]。
選手としての特徴・人物
編集最速150km/hの速球が持ち味[2]。球種はスライダー、カーブ、SFF。
日本人の父親、フィリピン人の母親を持つハーフである[28]。2020年2月10日には第5回ワールド・ベースボール・クラシック予選のフィリピン代表に選出された[29]。しかし、COVID-19の影響で予選が延期となり、2020年9月に行われた予選では、フィリピン代表は予選招待国から外され、出場しなかった。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集- 一軍公式戦出場なし
独立リーグでの投手成績
編集出典は一球速報.com[30]。
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2023 | 堺 | 7 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1.000 | 45 | 10.0 | 7 | 1 | 7 | - | 1 | 8 | 1 | 0 | 5 | 4 | 3.60 | 1.40 |
通算:1年 | 7 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1.000 | 45 | 10.0 | 7 | 1 | 7 | - | 1 | 8 | 1 | 0 | 5 | 4 | 3.60 | 1.40 |
背番号
編集- 48(2017年 - 2019年、2023年7月 - 同年終了)
- 148(2020年 - 2022年)
脚注
編集- ^ “高山優希がフィリピン代表に選出。他国代表でプレーしたWBC戦士を振り返る”. パ・リーグ インサイト (2020年2月21日). 2020年2月21日閲覧。
- ^ a b c “【日本ハム】最速150キロ左腕ドラ5高山、武器は“角度と覚悟””. スポーツ報知 (2017年1月25日). 2017年5月7日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “日本ハム5位・高山優希(大阪桐蔭高・投手) 150キロを投げ込む未完の大器”. 週刊ベースボール (2016年10月27日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ a b c d e “【2016年ドラフト交差点】大阪でしのぎを削った左腕・寺島成輝(履正社)と高山優希(大阪桐蔭)。ライバル同士の舞台は大阪からプロへ”. ベースボールチャンネル (2016年10月14日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ a b “野茂ジャパンと侍ジャパンU-15代表経験者が今年の選抜を盛り上げる!”. 高校野球ドットコム (2016年3月6日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ “選抜注目度NO1大阪桐蔭・高山、最高球速記録樹立の左腕と重なる躍動感”. Full-Count (2016年2月18日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ “敦賀気比 対 大阪桐蔭”. 日刊スポーツ. 2022年11月12日閲覧。
- ^ “大阪桐蔭・栗山の逆転3ランで強豪対決制す”. 高校野球ドットコム (2015年11月14日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ “細かく得点重ねた高松商が、大阪桐蔭の長打攻勢を辛くもかわす”. 高校野球ドットコム (2015年11月16日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ “大阪桐蔭・高山 頭脳勝ち 150キロ封印、土佐の速球対策を肩すかし”. スポーツニッポン. (2016年3月24日) 2022年11月12日閲覧。
- ^ “大阪桐蔭散る…高山、腰に不安あった”. デイリースポーツ. (2016年3月27日) 2022年11月12日閲覧。
- ^ “ドラフト候補の大阪桐蔭・高山、腰の違和感で投球メド立たず”. スポーツニッポン. (2016年4月17日) 2022年11月12日閲覧。
- ^ “大阪桐蔭短い夏…エース高山涙悔しさはプロで/大阪”. 日刊スポーツ. (2016年7月22日) 2022年11月12日閲覧。
- ^ “日ハムが高山、今井と合意”. デイリースポーツ (2016年11月17日). 2017年6月5日閲覧。
- ^ “日本ハムの4年目左腕・高山優希がフィリピン代表に選出”. ベースボールキング (2020年2月10日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ “日本ハム高浜祐仁、高山優希に戦力外 育成打診か”. 日刊スポーツ. (2019年10月24日) 2022年11月12日閲覧。
- ^ “日本ハムが戦力外の高濱、高山と育成契約、背番号は高濱「162」、高山「148」”. Full-Count (2019年11月19日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ “2020年度 北海道日本ハムファイターズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2022年11月12日閲覧。
- ^ “2021年度 北海道日本ハムファイターズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2022年11月12日閲覧。
- ^ “2022年度 北海道日本ハムファイターズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2022年11月12日閲覧。
- ^ “【日本ハム】谷川昌希、片岡奨人、育成の高山優希、樋口龍之介ら7選手に来季戦力外を通告”. 日刊スポーツ. (2022年10月3日) 2022年11月12日閲覧。
- ^ a b c “収入ゼロ…貯金を切り崩してNPB再挑戦 引退決断も愛妻の“後押し”「まだできる」”. Full-Count (2023年11月14日). 2023年11月15日閲覧。
- ^ “2022年プロ野球トライアウト 参加者・出場選手一覧|12球団合同トライアウト2022”. ベースボールチャンネル. 2023年11月15日閲覧。
- ^ 堺シュライクス [@sakai_cityclub] (2023年7月26日). "23シーズン新入団選手のご紹介". X(旧Twitter)より2023年7月26日閲覧。
- ^ a b 関西独立リーグ [@kandokuleague] (2023年11月14日). "高山優希選手". X(旧Twitter)より2023年11月15日閲覧。
- ^ 公示 2023年12月1日 - 関西独立リーグ(2023年12月1日)2023年12月1日閲覧。
- ^ 山田愛斗. “元日本ハムの高山優希が現役引退を決断「大黒柱として稼げるように」今後は広告関係の仕事に - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年12月28日閲覧。
- ^ “日本ハム高山、母の母国フィリピン代表選択のワケ - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年12月31日閲覧。
- ^ “日本ハム育成の高山優希がフィリピン代表選出”. 日刊スポーツ (2020年2月10日). 2020年2月10日閲覧。
- ^ 堺シュライクス2023年度公式戦 - 一球速報.com
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 高山優希 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 高山優希 (@Fs48_yuki) - X(旧Twitter)