駒井野信号場

日本の千葉県成田市にある京成電鉄の信号場

駒井野信号場(こまいのしんごうじょう)は、千葉県成田市取香京成電鉄本線京成成田駅 - 空港第2ビル駅間にある信号場である。京成成田駅から6.0 kmの地点にあり、本線から東成田線が分岐する。また、本線はここから先が成田空港高速鉄道第三種鉄道事業区間(京成電鉄は第二種鉄道事業区間)である。『鉄道要覧』では駒井野分岐部として記載されている。

駒井野信号場
駒井野分岐部(車内から)
こまいの
地図
所在地 千葉県成田市取香
北緯35度46分35.0秒 東経140度22分35.0秒 / 北緯35.776389度 東経140.376389度 / 35.776389; 140.376389座標: 北緯35度46分35.0秒 東経140度22分35.0秒 / 北緯35.776389度 東経140.376389度 / 35.776389; 140.376389
所属事業者 京成電鉄
開業年月日 1991年(平成3年)3月19日
乗入路線 2 路線
所属路線 本線
キロ程 67.2 km(京成上野起点)
KS40 京成成田 (6.0 km)
(1.1 km) 空港第2ビル KS41
所属路線 東成田線
キロ程 6.0 km(京成成田起点)
KS40 京成成田 (6.0 km)
(1.1 km) 東成田 KS44
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マロウドインターナショナルホテル成田より俯瞰した駒井野信号場、画面中央のトンネルが東成田方向、左へ向かう曲線が成田空港方向

歴史

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  • 1991年平成3年)3月19日:本線京成成田駅 - 成田空港駅間開業に伴い、東成田駅(旧・成田空港駅)方面(東成田線)との分岐点として設置される。

構造

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単純に複線同士が平面交差で分岐する構造。京成成田駅方面から来るときは、直進すると東成田駅、左に分岐すると空港第2ビル駅・成田空港駅へ至る。

直進すると東成田駅に至り、現行の本線である成田空港方面が分岐側であるのは、ここに線路が敷設された当初、現在の東成田駅が成田空港駅であり、あとから現在の空港第2ビル駅・成田空港駅が開業して付け足されたためである。このように駅名・路線名称が実態に合わせて変更されてきたが、信号場の配線は変更されていない。

分岐器の曲線側の通過速度は55 km/h制限である。そのため、京成成田駅方面から来る列車は分岐の手前で速度照査(京成成田駅方面から100・90・80・70 km/h)を受け、それ以上の速度の場合は強制的に45 km/hまで減速する[注 1]

運賃計算

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駒井野信号場は乗降できないが、運賃計算上はと同等の扱いになる。たとえば「東成田 - 空港第2ビル」を乗車する場合、実際の乗車経路は「東成田 - 駒井野信号場 - 京成成田 - 駒井野信号場 - 空港第2ビル」であるが、運賃計算では「東成田 - 駒井野信号場 - 空港第2ビル」の経路で計算する。駒井野信号場からは京成成田が最も距離があるため、「東成田 - 空港第2ビル」の運賃は、「京成成田 - 空港第2ビル」や「京成成田 - 東成田」の運賃よりも安い。 運賃計算の設定キロ数は、京成成田 - 駒井野信号場6.0 km、駒井野信号場 - 空港第2ビル1.1 km、駒井野信号場 - 東成田1.1 km、東成田 - 空港第2ビル2.2 kmとなる。

また、成田スカイアクセス線開業にともない、駒井野信号場 - 空港第2ビル間にスカイアクセス線接続点が設けられ、駒井野信号場 - 接続点0.6 km、接続点 - 空港第2ビル0.5 kmとなった。

これにより、例えば成田湯川 - 東成田の運賃は、成田湯川 - スカイアクセス線接続点 - 駒井野信号場 - 東成田で計算されるうえ、空港第2ビル駅発着時の空港加算運賃も適用されない[注 2]

隣の施設

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京成電鉄
  本線
京成成田駅(KS 40)- 駒井野信号場 - 空港第2ビル駅(KS 41)
  東成田線
(京成成田駅 - ) 駒井野信号場 - 東成田駅(KS 44)

脚注

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注釈

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  1. ^ 1991年発売の小学館Cabシリーズ全面展望ビデオ「京成スカイライナー AE100」の映像で分岐器制限の標識と速度照査の標識が確認できる。
  2. ^ ただし、京成本線・東成田線と成田空港線では運賃体系が異なり、営業キロを通算したり割引される制度がないため、成田湯川 - スカイアクセス線接続点間の成田空港線運賃とスカイアクセス線接続点 - 駒井野信号場 - 東成田間の京成本線・東成田線運賃が合算される。

出典

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関連項目

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  • 日本の信号場一覧
  • 枇杷島分岐点相模大野分岐点 - いずれも駅でない地点を基準として運賃計算を行う例であるが、この2つはかつて駅だった時期がある点で当信号場と異なる。
  • 松島駅 - 同様の運賃特例はあるものの、正式に駅構内扱い(同駅を経由するもの)としてホームを経由しない列車に対して運賃計算を行う。