風の方位と名称について
『風の方位と名称について』(希: Ἀνέμων θέσεις καὶ προσηγορίαι、羅: Ventorum Situs et Cognomina、英: The Situations and Names of Winds)とは、アリストテレス名義の自然学短篇著作の1つであり、『小品集』を構成する9篇の内の1つ。アリストテレスの作品ではなく、ペリパトス派(逍遙学派)の後輩たちの作品と見られている[1]。
文字通り、ギリシャ周辺の風の向きと名称を集めたもの。
内容
編集以下の風が説明されている[2]。
来方向 | 名称 |
---|---|
北 | ボルラス、ボレアス、アパルクティアス |
北北東 | メセス |
東北東 | カイキアス |
東 | アペリオテス |
北北西 | トラキアス、トラスキアス |
西北西 | イアピュクス、アルゲステス、オリュンピアス、スキロン |
西 | ゼピュロス |
東南東 | エウロス |
南南東 | エウロノトス、オルトノトス、ポイニキアス |
西南西 | リプス |
南南西 | レウコノトス、リボノトス |
南 | ノトス |
日本語訳
編集- 『アリストテレス全集10』 岩波書店、1969年
脚注・出典
編集関連項目
編集- 『小品集』