頭捻り
頭捻り(ずぶねり)とは、相撲の決まり手のひとつである。相手の胸に頭をつけ、相手の差手か肘を掴み、頭を軸に相手を捻り倒す技。非常に珍しい決まり手で、平成以降、幕内では1998年3月場所5日目(同年3月12日)で旭豊が寺尾に勝った一番以来、長らく出ていなかったが2023年5月場所12日目(同年5月25日)で宇良が翔猿にこの技で勝ち、約25年ぶりの幕内での決まり手となった[1]。同場所では3日前の9日目(5月22日)でも幕下の宮城が出羽ノ龍をこの決まり手で破っている[2]。十両では2020年11月場所で翠富士が常幸龍に対して決めている。十両でこの決まり手が記録されたのはこの時点では24年ぶりだった[3]。
現役では前出の宇良、翠富士などに加え、2013年の7月場所で幕下力士の照強がこの決まり手で勝っており、蘇もこの決まり手を得意とし、毎場所のように決めている。弓取りでも馴染み深い聡ノ富士もこの技を得意とし、1場所で2度決めたことがある。また、幕下以下では、古市が得意としていた。
出典
編集- ^ 25年ぶり「ずぶねり」が幕内で出た!宇良が珍手で翔猿から白星 - 日刊スポーツ 2023年5月25日
- ^ 幕下・宮城が「ずぶねり」の珍手で初白星 「体が反応した」軽量級元日本代表の業師が沸かせた - Sponichi Annex 2023年5月22日
- ^ 十両24年ぶりの珍手「ずぶねり」翠富士が決めた - スポーツ報知 2020年11月21日